2015年7月31日金曜日

466「生態系2」2015,7,29

 7月18日からの座禅断食会は20名で開催しました。初体験者4名で後は複数回参加しているベテランです。回を重ねて参加してくださる方々は、継続することで自らの健康管理として生活リズムの見直しが出来る貴重な時空間と捉えている方々が多いです。
 断食会への参加の初期の目的は病の改善が多いのですが、毒出しが進み体質改善がなされ病状の回復傾向がしっかり見え始めると、次の課題は生活習慣の建て直しです。つまり問題の解消から、問題の起きない、起こさない自分の選択、決断、意志力、当たり前に継続出来る日常生活での習慣化です。
 この座禅断食会は、創始者の野口法蔵師のインドでの修行体験での断食の効用と、自ら臨済宗の修行僧としての課題である座禅を組み合わせて、諸々の内容を加味して確立されたものです。その内容は法蔵師の多くの著書に記されていますので一読していただければと思います。
 断食期間中に座禅をし、姿勢を正し、呼吸に集中し、無を目指すことで自律神経の調整がなされ、食べないことへの煩悩を消していきます。そして身体の飢餓状態のスイッチが入ることで、免疫機能、自然治癒機能、自己調整機能などの諸機能を賦活化させることが起きます。その結果、諸々の改善がなされ、明け食での強制的な宿便出しをすることでデドックスが成され、瞬時に再生、リフレッシュした爽快感とともに身体の充実感を味わい、精神的な安定と前向きな気持ちが生まれてきます。
 ベテランの方々は肉体的なデドックスから回を進むに従い、精神的なデドックスへと意識が変わってきます。己の心へと視点が変わりますのでおのずと座禅への取り組み方が深まり、より集中力を培う方向へ興味が向いてきます。

 最初に私が法蔵師の座禅断食に参加した10年前は苦痛の伴う将に苦行という印象を持ちました。でも目的の為にはこれも仕方が無い、これを越えることで得られるものがある、と自らに言い聞かせた記憶があります。
 仙台に法蔵師にお越し頂き断食会を開催しましたが参加者の多くは同様の体験をされたようです。しかし、回を重ねるに従い身体の変化、改善、断食への慣れもあり良好な状態へと変わりましたが、断食には強い決意が必要なことは変わりありませんでした。
8回目以降は法蔵師の許可を頂き私が指導を始めましたが、この37回までその断食会の内容は法蔵師の内容とまったく同じですが、会場の場作り、明け食の食材の野菜等の入手先の工夫はしてきました。
 今回も野菜の大半は自前のテンメイ農場で栽培した生態系生体システムプログラム農法のもので、梅ぼし、味噌も生体エネルギーで栽培された原材料を用いて漬け込み、仕込んだもので、その後も生体エネルギー環境下で熟成したものです。
 会場の場作りは是までも環境改善住環境プログラムのコンクリートを座禅会場の四隅に設置し、可能な限りのしらべ、しらべSで電波システムの情報を加算してきましたが、毎回合わせて10個前後を設置していました。
 今回は、参加者の方の持参いただいたしらべ、しらべSも含めて14個になりました。更に先に触れた佐藤先生より特別に貸与していただいた装置を更に加算する形で今回は実施しました。いつものコンクリートブロックは座禅会場の四隅に設置していますが、さらに特別情報コンクリートブロックは宿の建物の四隅に設置しましたので、座禅会場だけでない、宿泊する部屋もその環境下、生態系の中ですので終日その情報を受けることが出来ます。




いよいよ初日18時より全員が揃って座禅断食会が始まりました。はじめのミーティングも和らいだ雰囲気で穏やかな中に、予定のスケジュールどおりスムーズに進行していきました。
 私は今回はほとんど断食をしていることすら忘れる、気にならないで過ごすことが出来ました。ですから期間中は眠い時は横になって休み、身体の求めに従い過ごすことで難なく、あっという間に時間が過ぎた感じです。座禅にも集中できて直ぐに時間が過ぎてしまう感じです。2日目の朝に排便がありこれは驚きでした。普通は期間中には排便がほとんど起きませんし、私もほぼ初めての体験でした。
 多くのベテランの方々も共通した印象です。そして、いつもだと2日目に出る身体の反応が1日目に現れたり、吐いた事が無いのに吐いたり。しかし苦痛が伴うのでなくすっきり吐き終わる感じだったようです。
 座禅の姿勢も皆さんしっかり出来ていて、集中して座っています。2日目の合掌行も全員しっかり出来ていました。毎日の終わりと初めにする、お休み&おはよう真向法体操も皆さん熱心に全員で出来ました。座禅の合間の休憩時間はほとんどの方は座禅会場に横になってひたすら休んで過ごしています。無意識に場の良いところを身体が選択しているようです。

 皆さんは自分の身体の反応を体感し、穏やかに安らかにいのちの営み、その声に耳を澄まし、同行二人を味わっているようです。初めての方は少し苦しさや辛さがあったようですが軽くクリアーできたようです。
 2日目午後は私が健康講話を2時間ほどしますが、今回は是までよりも皆さん熱心に集中して学んでくださいました。この時間には生体エネルギーのことも深く解説し体験していただきます。生体エネルギーという視点、環境、場の重要性、さらに現代社会の抱える病根、原因に気づいていただきそれへの対処法等を説明し、体感していただきました。

 いよいよ3日目朝を迎えました。全員が朝の体操に参加して6時半のあげるお経の時間も元気に声が出ています。全てが順調のようです。いつもは3日目朝は体調不良の方がいるのですがすこぶる良好です。
 最初の座禅の後の休憩の時に、明け食にいただける我がテンメイ農場の優れもの野菜と秋田県から取り寄せたパンの販売です。皆さん元気に沢山買いこんでくださいました。
明け食のときに食べるパンも同様にそのパンを使用しますが、座禅断食会に古くから参加されるSさんの福祉施設で作っているパンで、3年ほど前活用させていただいています。Sさんは今回は残念ながら不参加でしたが7年くらい前から断食会に参加していて常連さんです。Sさんはこの座禅断食会で生体エネルギー理論技術のことを知り、ご自分で活用され、生体エネルギーの生体システム実践研究会にも入会され、その技術をパン工場等に導入、設置されたのです。今はその他の施設や農場などにも生体エネルギーを活用してきています。

 15回目の座禅も無事終えていよいよ明け食を頂くことになりました。五観の偈(ごかんのげ)のお経を唱えて食事をいただきました。