2016年8月18日木曜日

669「ゼロ磁場8」2016,8,18

 宿は山形県天童温泉です。19時頃に到着です。玄関先からフロントへの通路には沢山の美術品が陳列されています。


こじんまりしていますが中々素敵な宿で温泉も料理も満足でした。私は今回もまた1次会で少々のビールですっかりほろ酔い加減に酔ってしまい、私たちの部屋での2次会はベットに横になり睡眠状態で参加です。ところどころ声や歌が聞こえるのですが、起きれずにお休みで朝まで熟睡でした。



 24日も良い天気に恵まれました。朝のお風呂もゆっくり入って、中山さんとお風呂談義を楽しんで元気漲る感じです。今日も良い感じでスタート出来そうです。


 最初の目的地は天童市内のジャガラモガラです。天童市の南東部に位置する雨呼山(あまよばりやま:標高905.5メートル)の山中にある、巨大なすり鉢状のくぼ地のことです。
 以下のような説明があります。
「ジャガラモガラは平成7年3月に山形県指定天然記念物に指定され、標高500mぐらいにあり深さ100mのすり鉢状の窪地になっていて、すり鉢の底にあたる部分には、無数の穴が開いておりそこから冷風が吹いている。真夏でも摂氏3~7℃の冷風が吹く。地面にある石の砂利は、石英安山岩が砕けたやつで大雨が降っても水が溜まることが無い。」
 ジャガラモガラとおかしな名前ですがその由来については不明のようで、いくつかの説があるようです。
1. 地形を形容した説 2.姥捨山の説 3.アイヌ語説 4.福島県いわき市に伝わる「じ
ゃんがら念仏」とした説 5.龍の伝説
 その中で5の龍伝説に以下があります。
「舞鶴山の近くにある仏向寺では、毎年11月17日には一向上人踊躍念仏という踊りが行われており雨呼山のジャガラモガラの龍から貰った、縫い目の無い衣を着た先導・維那(いな)と9人の僧侶が踊念仏というのを披露するそうだから、龍伝説が名前の由来だったりするのかと思われる。」
 ジャガラモガラは地形の特性で真逆な植生が見られます。

「普通の山では、標高の低いところには樹木が生い茂り、標高が高くなるにしたがって低木になり、最後には高山植物しか生えないようになります。しかし、このジャガラモガラではこの植生がまったく逆になっていて、標高の高いすり鉢の上のほうには樹木があるものの、すり鉢の下に向かってだんだん樹木の背が低くなり、標高が最も低いすり鉢の底には背の低い草しか生えていません。
 その原因として、次のようなことが推測されています。
(1)地面から冷気が吹き出しているため、その冷気がくぼ地に溜まり続ける。
(2)冷気が溜まりつづけるためにすり鉢の底の方は気温が低くなり、標高が高くなるに従って気温が高くなる
 その結果、春になっても芽生えが非常に遅く、ベニバナイチヤクソウ・コキンバイ・ヤナギラン・ホソバノキリンソウなど亜高山性の植物が群生しているようです。」






 駐車場から山道を10分弱下るとジャガラモガラに着きます。この地は予定の5番で、指定の儀式を行うところです。ロープで立ち入り規制があるのでしょうが、中に入って草むらの中で皆さんが、北を定めて十字に各自の位置に付いてあわ歌を響かせました。


 朝日が気持ち良く、風も爽やかで清清しく、何とも言えない心地良い場です。すり鉢の底から、抜けるような青空を見上げながら素晴らしい響きを発し上げました。
 その時のお言葉です。
「あー。皆々様方、鎮まりて整い、嬉しき持ち来たれ。
 その時、皆々大きなる、広きとなられ参られる。
 この身はこれよりこの響き、歌いて響きて只々で参る。嬉しき始めなり。」8:54

 低山なのに綺麗に花く高山植物を楽しめて嬉しき天地逆転のゼロ磁場でした。