2019年5月14日火曜日

1669「南三陸9」2019.5.14

 次の目的地は石巻市北上町の釣石神社です。
 最初の予定の石巻市雄勝町にある石神社(いそのじんじゃ)・石嶺山ですが、事前に下見に行った時の様子を紹介します。
 雄勝町は、雄勝硯や東京駅のスレート屋根で有名な雄勝石の産地です。太平洋に面した雄勝町の半島部の中央、石峰山(352m)の山頂付近に石神社があります。そこには高さ7m、幅3mの烏帽子形の巨石の御神体がそびえ立っています。何度か登り参拝していますがその巨石の磐座の存在感は凄いものがあります。今回皆さんをお連れ出来なかったのは残念ですが致し方ありません。先ず、以下の様に紹介されています。

・石神社(いそのじんじゃ) 石嶺山
「石(いその)神社・葉山神社由緒及び沿革
 石峰山、石(いその)神社は石峰山頂(三五二m)の大岩を御神体とし、樹齢六百年の大杉の古木が数本ある。往古は石峰権現社と称し、仁寿二年(八五二)国より従五位下を賜わったと、三代実録(文徳実録)に記されている。前面の社は、葉山神社で石峰権現社の別当寺として祭られた薬師堂で、鎌倉末期の創祀と伝えられている。祭られている薬師如来像は運慶の作と伝えられ、随神十二神将は室町時代の作である。本殿には、寛文(一六六一)の板書誓文や元禄十二年(一六 九九)及び宝暦年間(一七五一~一七六三)の絵馬がある。代々の伊達藩主が参詣され、境内には二代忠宗公手植と伝える「ひいらぎ」の古木二株があったが、一株は昭和55年十二月の暴風雨の際、石峰山頂の古木二本と共に倒れた。」

 「南三陸特有のリアス式海岸線に位置する石神社は、山岳修験者の霊場として古より守り伝えられてきた厳かな霊気のなか石峰山山頂に御鎮座されており、大浜地区鎮座の葉山神社をはじめ周辺地区には里宮が建立されその本宮として崇められて参りました。
 社伝によれば、およそ1800年前(神功皇后の時代)の創祀とされ御祭神は交通の安全を守る海の女神である宗像三女神の端津姫命(たぎつひめのみこと)を祀り、海上交通の発展により金華山と共に南三陸の漁場を守護し漁師や養殖業者に篤く信仰されてまいりました。
 近年は自動車交通の発達により交通安全御守護の宮として崇敬されております。里宮の葉山神社からの参拝道には数々の伝説の地が今なお残されている。
 春・秋の例祭においては神職や氏子をはじめ有志により山頂まで登山され御神体の磐座にて古式のまま祭祀が行われております。」

 「石神社の存在を知ったのは、仙台市内のギャラリーで開かれた雄勝石のスレート屋根をテーマにした写真展だった。雄勝石で有名な地域に巨大な自然石を御神体とする神社があるという話に惹かれるものがあり、国道45号を石巻市に向かった。東松島市、石巻市と進むにつれて大型ダンプの姿が目立つ。東日本大震災の復興工事の車輌だ。旧河北町で北上川右岸の県道に入り、山越えして旧雄勝町に至る。雄勝湾に面した集落は一変していた。かつてはスレート屋根の模様が美しい家々が並んでいたが、津波で全て流され跡形もなかった。
 雄勝町大浜の海沿いにある石神社の里宮、葉山神社も津波で破壊されていた。葉山神社の脇から石峰山の登山道に入る。苔むした石や湧き水で滑りやすく、雑草に覆われていて何度も迷いそうになる。きつい登りに息も絶え絶えで、体力の低下を痛感した。参道には「神授の泉」「御神馬の足跡岩」など、いわくありげな場所が点在するが注意して見る余裕もない。
 歩き続けること1時間、ようやく赤い鳥居が見えてきた。その奥に巨大な磐座が鎮座していた。急峻な斜面に直立する姿は、見る者に神秘性を感じさせる。石峰山には他にも伝説を秘めた岩がいくつかあり、明らかに山岳修験の霊場であったと思われる。(2014年7月撮影)」


 震災後は初めての参拝ですが、被災した葉山神社里宮は新装され立派な神社に生まれ変わっていました。登山道入り口の鳥居を進み登山開始です。最初は穏やかな登りの参道を進むとやがて登りがきつき傾斜に変わり「空洞岩」「御神馬の足跡岩」を過ぎ、道なき道を進む感じで登りが続きます。林の奥に空が見えそうな感じで頂上が間近じか、登りは最後の急坂です。細い道を真っ直ぐ登りきると道は二股に分かれます。左手奥に鳥居が見え、薄暗い中に烏帽子の巨石が見えます。1時間弱の登りは少し険しくハードです。
 赤い鳥居に「石峰山 石神社」と書かれた扁額があります。急峻な斜面に烏帽子様に聳える巨石は見る角度で姿を替え、人の顔の様にも見え、黒光りした輝きは神秘的な存在を感じます。神籬として、神を迎える依り代としてここで神事がなされているのでしょう。


 暫し休み神域の霊気を頂きました。元気を回復して少し戻り、二股を右手に上ると巨石に巨木の根がまとわりつき把持しています。何とも得体のしれない石と木との共同の神代(かみしろ)です。
 下りは30分強で下り切りましたが霊験新たかの時空間を堪能しました。

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