2019年6月15日土曜日

1705「坐禅会1」2019.6.15

 2019年5月18日に立花大敬さんの東京坐禅会がありました。大敬さんは天命塾の名付け親で20数年来のご縁です。これまでは福岡の禅の会を中心に坐禅を指導してきています。昨年から京都でも坐禅の会を始められ、今年はいよいよ東京での開催となりました。
 是非とも参加したいと思い駆け参じてきました。直ぐに定員に達するほどで待ち焦がれた方々が参加していました。でも、大敬さんに初めてお会いする初参加の方も半数は居られたようですが会場は満席です。
 大敬さんの「しあわせ通信」は素晴らしいものです。創刊当時からの愛読者で、心豊かなゆったりした自然な生き方を気づかせて下さるもので、大敬さんは物書きの御用を頂く達人です。
 坐禅会の様子を紹介します。前半はお話し、坐禅、質疑応答で3時間の会でした。

「大敬の坐禅入門」
 坐禅を覚えてもらう事がとても大事です。坐禅をやっていたら人生が変わります。
 私は色々な占いの方などに42歳でいのちが終わると言われていました。でもこの様に生き続けて来ました。坐禅をして諸々のバランスを取って生きて来れました。不思議な事ですが、坐禅を続けていると運命が変わります。

 お経の「延命十句観音経」で病が治った人がいます。人の為にお経をあげると良いです。それがやがて自分に戻ってきます。それは徳を積んだ事になります。私達には自分の中から変わる為の実践が必要です。それは自分がすることが大事で、他の方からやってもらっても続かないものです。
 私は19歳から坐禅を始めました。最初の師は内山興正先生で、曹洞宗の道元さんの流れの方です。その後にお坊さんではありませんが角倉羅窓先生で、臨在禅を教えて頂きました。角倉先生は国家公務員で天皇陛下の侍従をされた方です。その後に渡辺玄道先生で、黄檗宗の方です。禅宗の3つの宗派、曹洞宗、臨済宗、黄檗宗の先生方に学ばせて頂きました。

 皆ありがたい先生でしたが自分にぴったりしていなかったのです。何かが違うのです。それらの禅は戦の坐禅なのです。しかしこの禅をすると身体を壊します。何々をしなければならない、と言う目的追求で意志が強く、身体が頑強な人に向いています。しかし私には無理です。それで胃潰瘍になり肝臓を悪くしました。

 私の坐禅は「養いの坐禅」です。自分の生命をほどいて健康にして行く。そして元気になると自然に良い動きが出来ます。先ずは自分の固まりをほどいて行くのです。そして自分を温めて行くと自然にふさわしい仕事が出来る様になります。
 ですから大敬の「養いの坐禅」をお勧めします。これは許せて、受け入れて行くものです。

 私は今年の3月まで高校の先生をしていました。65歳で退職しましたが、その後は常勤講師、非常勤講師で5年間教えました。昨年は非常勤講師ですが、高校3年を教えましたが、きつかったです。もう教えきれないと思いました。私の高校は昨年東大に50人合格しましたが全国8位の進学校です。卒業生にホリエモンや孫正義さんなどがいます。
 今年の4月にフリーになりました。しかし家内が膝の手術をすることで2か月入院という事になり、私が家事をすることになりました。初めてのことです。
 生きているという事は自分が出来ない事を出来る事にして拡げて行く事、それが喜びです。人間には偉そうな話しをしていますが、生命の領域が広がって嬉しいです。
 お陰様で2か月の予定が2週間で退院出来ました。実は早く退院できる様にと、お経を一生懸命に上げていたのです。でも病んでいる時は謙虚だった家内がうるさ型に戻ってしまいました。
 東京は色んな所から集まって来られるのでこれから東京の坐禅会を定着して行こうと思っています。是迄の福岡と京都の3か所を中心にしようと思っています。