2019年6月16日日曜日

1706「坐禅会2」2019.6.16


(1) 大敬の坐禅にはどんな特徴があるのでしょうか?
まず大敬の坐禅のお話しをします。
・アタマを手放して坐ります。
 アタマには集中・イメージ・念ずる・目標追求の努力の働きがありますがそれを捨てるのです。日常生活では頭を働かせすぎです。頭を信じずに手放して坐るのです。これから先の事、離れた所の事は私達には分からないのです。本能で生きられるようにするのです。

・カラダで坐ります。
 カラダ主導になれば、自然に「今・ココ」に戻れます。悩みは過去や未来にアタマがフラフラ漂い出して発生します。
 過去、今、未来の今の時軸と1つになる。そうすると時軸が出来るとここから過去、未来へアクセス出来る。今ここにいると最善の行動がとれるのです。
 鎮魂です。「あめのうずめのみこと」が天照の命が鬱になり岩戸に引き籠った時に「みすまる」の珠を振る儀式をしました。
「み」は1つにまとめる事。「す」は身体の事です。身体の断片が過去、未来に飛び出して分散するとエネルギーが弱くなるので、身体に集めて来るのです。
 桶に乗って棒でポンポンと突く。刺激を与えるのです。箱に天皇の服を入れて揺することで、暗闇でゆさぶるとしょんぼりした生命を復活させられるのです。肉体に刺激を与えると魂の断片が戻って来ます。これが鬱を直す方法なのです。
 大地、芝に寝かせて転がすと身体に意識が戻り治せる。

 野口体操があります。野口三千三さんによって始められた体操ですが、これで戦争で負けて精神が損なわれた時に身体を叩いて魂を復活させたのです。
 鏡を見ること。天照に見せたように自霊拝をするのです。鏡に写った自分を神として崇める。写る自分が鬱のへなへなの自分を見て、その奥にある素晴らしい自分を崇める。嫌でしょうがない自分を肯定するのです。否定すると魂の断片が出て行くので、これで良しと肯定するとここに居ても良いという事で戻って来るのです。それが自霊拝です。
 そのことが古事記に書いてある。心理学の智慧の凄さがあります。
 坐禅をしたら魂の断片が戻って来るのです。辛かった過去等が全部生きて来るのでありがたいです。

・全身で組む印契(ムードラ)です。
 契:割符、契り・誓い・約束
 法界定印:宇宙全体とぴったり一つになる全身印(ひとついのち)、宇宙全体を愛し、法要する全身印
 全身で組むム-ドラです。それで何かと1つになるのです。法界(ほっかい)とは宇宙全体のことを言います。そことぴたっと1つになれるのでありがたいのです。全身が印です。手の組むのも、身体全体も法界定印と言うのです。手を組むと生命線が強く、深くなり寿命が延びるのです。ですから手相が変わる工夫をして線を伸ばせば良いです。

・良し悪し、合格不合格はありません
 他の坐禅は悟る為にしているのですが、悟りは出来ていないです。皆不合格です。その劣等感でお坊さんはしているのです。雑念は世の中に無いですし、頭で判断しなくて良いのです。いろんな時があるのは頭です。ただ身体で坐ることです。