2019年10月12日土曜日

1823「福島巨石探訪10」2019.10.12

 美しき自然の造形を堪能し、次は今日最後の目的地、郡山市の浄土松公園にある、きのこ岩です。猪苗代湖の南岸を車は進みます。道路が海抜1mほどの所もあり穏やかな湖面、対岸に聳える磐梯山の山容は自然の豊かなエネルギーを沢山いただけて、身心が爽快な気持ちになります。

 程なくして浄土松公園に着きましたが、ほとんど人が居ない静かな夕刻の公園です。ハイキングコースを10分弱程歩くと、きのこ岩につきます。


以下の様に紹介されています。

「きのこ岩         郡山市逢瀬町多田野 浄土松公園
 浄土松は古くから知られた名所で、松の緑が点在するありさまは日本三景の松島に似ていることから「陸の松島」と呼ばれています。
 特に「きのこ岩」と呼ばれる奇岩は断層によって分断された地層が、それぞれ風化に対する抵抗度が違うため、風浸の度合いが異なり、長い年月を経てキノコ状になりました。」
 なんでもここ一帯は白色の凝灰岩、砂岩、頁岩などから形成され、断層になっている頂上付近は部分的に傾斜になっているそうです。そこから分断された地層が風化によって長い年月を経て、きのこ状になったのが「きのこ岩」です。今では、県の名勝天然記念物にも指定されています。

 ここは福島のカッパドキアと言われています。カッパドキアとトルコにある世界遺産です。
「トルコにある世界遺産カッパドキアは奇岩地帯と呼ばれ、柔らかい地層と硬い地層が重なり合い侵食しあった結果できたキノコのような形をした不思議な巨岩が乱立する地域です。 その不思議な地形から世界遺産に認定されています。 また、キリスト教発生初期の頃キリスト教徒の隠れ家として岩を削って内部に住むようになったのを発端に、削りやすい岩質を利用して岩石をくりぬいて部屋を作るという独自の住居がとても興味深い文化を作っています。」如何がカッパドキアの写真です。


 今回、初めて訪れた多くの方はきのこ岩に感動の声を発していました。メインのきのこ岩の周囲は綺麗に整備されています。しかし先の2011年の311東日本大震災によって一部が崩落してしまいました。
 崩落時の写真と以前と比べるときのこ感が少し無くなってしまいました。さらに危険の無いようにと、一部地域やきのこ岩周辺には柵が設けられています。
  

 暫し異次元、異質世界を堪能しました。自然の造形美、不思議な世界です。


 今日の宿は三春町の馬場の湯温泉若松旅館です。天然ラドン温泉で素晴らしい温泉で身体に程よく刺激があり癒されます。美味しい地元の料理を頂き食事会も和気藹々、2次会も遅くまで楽しめました。