2019年10月20日日曜日

1831「福島巨石探訪18」2019.10.20

 天狗橋は殊の外に皆さん喜んで下さいました。下りの遊歩道も軽快な足取りです。途中トイレの村の施設でお借りして次の目的地、今回の巡りのメインスポットのいわき市の宇宙岩に向かいます。途中アイスクリームを皆さんの分買い込んで食べましたがこれまた大好評でした。
 宇宙岩(ブナ石)はいわき市乾燥供給センター近くにあり、知る人ぞ知る巨石マニアだけが知る隠れた巨石スポットで、差塩(さいそ)一本山毛欅(いっぽんぶな)という山の上のてっぺんにある草原に、ポツンと巨石があります。以下の詳しい記事を紹介します。

【巨石】宇宙岩(ブナ石)@福島県いわき市三和町差塩・いわき市営牧野(牧草地)内


   今回ご紹介するのは福島県いわき市三和町差塩(さいそ)にある“宇宙岩”(ブナ石)と呼ばれている巨石です。
 場所はいわき市三和町差塩 のいわき市営牧野(牧草地)と言う場所にあるのですがここは、観光地ではないしもちろん地図にも何も記述はありません。知る人ぞ知る巨石マニアだけが知る隠れた巨石スポットなのです。
 場所は、地図に何も記載が無いので以前までは、なかなか人に伝えるのが難しい場所でした。しかし、今はスマホさえあればたどり着くことが可能です。
 なんと!Googleさんのストリートビューに掲載されていました!!恐るべしGoogle ^^;
(“いわき市乾草供給センター”をキーワードで入力するとすぐ近くまで行くことが出来ます。)
 牧草地に突如として現れるエアーズロック。そう呼ぶ人もいるように、まさしくその巨大さは圧巻です。
「宇宙岩」の名称は地元のテレビ局でココを取材したおりに命名したそうですが詳細はわからずじまいでした。
 地元では「ブナ石」と呼ばれているそうです。(近くにある一本山毛欅と言う山名より)
昔ここを共同牧草地として開拓していた所この岩が出現したとのことです。
 広大な牧草地中央に威厳を放って存在しています。



 北東より 複雑な剥離の仕方をしています。東南東側より 中央縦にラインが見えます。緩やかなS字カーブを描いている様に見えますがたぶん巨石の凹凸のせいでだと思われます。

 南側より 周囲には、この様な露出している巨石がたくさんあります。

上から見た宇宙岩 (写真は、グーグルマップの衛星写真より)
露出している部分が結構あります。まだまだ埋もれている部分があるという事です。 
 

祭壇の様な岩 中央には丸い窪みがありました。興味深い節理です。南西側より ピークは、8~10メートルぐらいでしょうか?ロケーションがいいのでかなり眺望がいいです。いわき市を代表する水石山、湯ノ岳(湯の岳)、矢大臣山、二ツ箭山(ふたつやさん)な¬どを望むことが出来ます。よく晴れた日には遠くに太平洋を望むことも出来るようです。
    

上に登るには、大変そうに見えますが北側から簡単に登ってこられます。(赤い帽子の人(実はサクラさん)がいるところ)


  気になるのは手前から伸びるラインです。 人が立っている足元にある岩まで続いていました。こちらは岩の頂上で見られたライン。このラインは、8枚上の写真に見える縦のラインと連なっています。
ラインの部分のアップ

   普通は石英脈で構成されていることが多いそうです。しかし、この岩の不思議なところは…。ラインがクロスしている箇所があるところです。それも2箇所.普通一本のラインだけであれば…。ここのサイトにも説明がある様に隙間に違う組成の鉱脈が入り込んで形成されたものと推測出来ます。
 
上の写真を拡大


この巨石が生まれラインが形成された過程を想像してみてください。
自然のなせるワザ…。素晴らしいですね。
 このラインを夏至や冬至の日没ラインと重なるとか誠しやかに唱える方がいらっしゃる様ですが前述している様に、ここは以前は荒地で、開拓時に偶然発見されたものでここには、祭祀遺跡や伝承など何の謂れもありません。(もちろん古代のランドマーク。シンボリック的なものとして周囲を掘れば何か関連遺構が出てくる可能性は否定は出来ませんが…。)見渡すと車道を挟んだ丘陵の上にも小ぶりながら巨石が点在していました。
(撮影:2008-03)
ストリートビューで見ると訪れた時とは、宇宙岩周辺の様子がすっかり異なっている事に驚きでした。放牧地ですので、季節に寄ってかなりその様相が変わるのは判るのですがトップの写真のような存在感は、残念ながら今は無さそうです。
https://blog.goo.ne.jp/ruribo0209/e/7e8ca3e83db454b48e1af20169f7d33c