2020年2月27日木曜日

1960「年運命運3」2020.2.27

 立花大敬さんは私が主催している仙台天命塾の名付け親です。かれこれ25年程、大敬さんの「しあわせ通信」や著書を愛読し、座禅会、講演会にも参加し、仙台でも講演会などを開催してきています。
 大敬さんは年頭にあたり毎年、1年の年運、運気、対処法をお伝えくださっています。
令和2年、2020年のものを紹介します。

「2020年 喜びに備える年」
 新しい年を迎えるにあたって、今年はどういう年になるのか、どういうことに気をつけて身を処してゆけばいいのかを、易の神様にアドバイスしていただきました。
 昨年は『訟』の卦けが出て、「訴えと争いの一年になるよ」と示して下さいましたが、確かに昨年はそんな年でしたね。

 今年は『雷地 らいち 豫 よ』という卦が出ました(図)。

「豫」には「あらかじめ(前もって)、よろこぶ、 おこたる」などの意味があります。ここでは令和2年は「予兆の年」つまり、「喜びの兆しがあらわれはじめる年」と観ればいいと思います。
 下卦が大地で上卦は雷です。大地の上に雷が轟きます。これは春雷で、「冬はもう終わりだよ、もうすぐ春だよ」と告げる喜ばしい予兆です。まだ大地には雪が積もり冷たいままなのですが、それでももうすぐ春が来るぞと期待できるような出来事が少しずつ起こってきます。そうして、人の心も何だかワクワクして落ち着かなくなります。
 そこで、この年のテーマは「喜びの質に気をつけよう、喜びのレベルを高める努力をしよう」ということになりそうです。

 『豫』の卦の姿( 象 しょう )をもう一度ご覧下さい。
 下から上に六本の棒状のもの(爻 こう といいます)が並んでいますね。漢字の一の形の爻が「陽」で、まん中に隙間がある棒が「陰」です。そうすると、この卦の場合は、下から四番目の爻(四爻)だけが陽で、あとの五つの爻がすべて陰ですね。

 陰と陽は引き合いますから、四爻の陽にすべての陰が引き寄せられ団結します。ところが、四爻は主人(トップ)の座ではありません。主人の座は五爻なのです。ですから、この四爻の人物は補佐役(幹部)で、そのような、能力だけでなく人望もある優れた人物が加わってきます。そうして、組織に活気が出てきて、構成員が生き生きして仕事を楽しむようになり、一丸となって課題に取り組み、成果が上がるようになります。

 まず、そういう素晴らしい出会い、ご縁が現われるかもしれないぞ。そんな喜びの訪れがきっとあるに違いないぞと信じて先を楽しみにしていましょう。心に描かれたイメージや思いが形の世界に現われるのですから、『そんなことはあるはずがない』などと頑なに否定していれば、そのネガティブな思いのほうが勝って、そちらが実現してしまいます。それほど人の思いは強力なのです。そういう自由意志を神様は許していらっしゃいます。そんな失敗成功の試行錯誤を通して人は成長してゆけるからです。