2020年5月9日土曜日

2031「霊媒日記16」2020.5.9

〜ある故人からの遺言〜
あんがとな。ほんまおおきに。
あんたらふたりも、わいにとって、ほんまの家族みたいなもんやったで。
こない言って良いんか分からんけどな。
これからあんたら夫婦は、わいが守ったるさけ、安生しーや。
これから、色々しんどい思うわ。
せやけど、どこもみんなやしな。
そんなん思ったらどうにでもなるー思うし。
あんたらのメシ、美味いさけにな、売り方次第でどうにでもなるって。
これからな、みんなどうもこうもならんくなって、やけ起こす連中出て来るさけに、色んな訳分からん事件多なる思う。
人、信じられんようなって、みんな気悪ーなる思うねんな。
せやけど、これだけ覚えときや。
愛し合うってことは、お互いを理解し大事に思うっちゅうことや。
せやし、みんなこれを学ばなあかん時やねん。
何を大事にせなあかんか、やっと分かるようになるんちゃうかと思う。
わいなんか死んでもうたけどな。
こないして居るーいうんの分かるし、今もこなんして考えてもの言えるし。
言えてないやん。
よう分からんけど、分からん凄いことってあんねんなー。
会ったことない人やけど、わいのこと気にしてくれて、話聞いて繋いでくれる人もおんねんなー。
ほんま、おおきに。
これやで。人が人を思い、何をするかっちゅうことやねん。
わいなんか、どうしようもないようなもんでも、何かのためになれるんとちゃうかなぁって思っておれば、何かしらあんねんきっとなー。
生きとっても、死んどってもそりゃ変わらんでー。ようは気持ちやねん。
わいの家族のことも気遣ってもろて、ほんま堪忍な。ほんまありがたいわ。
わい、おらんくなってしんどい思うわ。わいもしんどいわ。
おもろかったわー。戻りたいわって思う。せやけど、しゃーないねんな、こればっかりわ。
あんたらふたりと喋っとったら楽しゅうて楽しゅうて、時間足らんかったしな、いつも。
時間は大事や。どないして使うんか、ほんま大事やでー。
いつ死ぬんか分からんしな。
やりたいように生きーな、ほんま。
好きなことして、好きな人におーて、好きな話して、笑ってりゃええと思うで。
死んでつくづく思うわ。
これ、悟りの境地やで。
今頃かい。今頃、悟ってどないすんねん。って、誰も突っ込んで来れへんし、死んでからも一人突っ込みやん。
わいの話、しとる時、必ず側におって突っ込んだるしなー。
頼むさけ、わい中心の話題してやー。
頼むでー。どんだけ自己中やねん。
ほななー。みな、気張りやー。便所ちゃうでー。ずっと居るしなー。おんなっ、言うても居るしなー。
呼んだら直ぐ抱きつきに行くしなー。顔舐めたんねん。唾液まみれにしたんねん。犬みたいに。唾液出ーへんけどなっ。出ーへんのかーい。死んどんじゃボケー。誰に言うとんのやー。
一人ボケ突っ込みからのボケやがなー。
ほななー。ってさっき言うたんとちゃうんかーい。
ほななー。みな、おおきに。
おおきにやでー。大好きや、みんな。
ほななー。何回言うとんねんっ。
愛しとるし、ずっと。側居るし。
もうくどいわ、ほんわ。
ほな、さいなら。おおきにやでー。
2020.5.3 神人 拝

ご遺族及び関係者の皆様へ
この度は誠にご愁傷さまです。
故人より代筆させて頂きました。
心よりお悔やみ申し上げます。