2021年1月13日水曜日

2211「擬陽性」2021.1.13

 緊急事態宣言が発せられ、準ロックダウンが首都圏等で発令されています。今回の新型コロナウイルスのPCR検査法は果たして正しい答えを出しているのか、という疑念が多々あります。今回、In Deepさんの2021年1月7日の記事を紹介します。


「90%ほどの偽陽性」を生み出すPCR検査では「コロナ感染者を検出することはできない」ことがはっきりしている中で発令される準ロックダウン


数と気温に踊らされ

今日、日本全国の感染確認数が 7000人以上と過去最大となったことが報じられていました。そして、同日から首都圏で準ロックダウンが始まります。

先日の以下の記事など何度も書かせていただいていますが、ロックダウンや、緊急事態宣言などの準ロックダウンに意味がないことは、これまでのデータからほとんど明らかになっています。

グレートバリントン宣言が当局から完全に無視されても、米スタンフォードの医学博士は主張し続ける。「ロックダウンは害悪でしかない」と 投稿日:2021年1月2日

あるいは、先日の以下の記事で書きましたように、「社会の閉鎖はむしろ悪い面ばかりが浮かび上がる」ことも、この数カ月の数値などの事実ではっきりしています。

緊急事態宣言やワクチンでの抗体の実態が示唆する「終わらない輪廻」の構造

投稿日:2021年1月6日

それでもやる。その理由としては、もう科学や医学は関係なくなっているはずで、こちらの記事で以下のように書いていることも大きいような気がします。


「実際、日本でも「政治家が《何か行動を起こす》ことが求められ過ぎている」ことは、他のアジア諸国と同じであり、「何もしなければ非難される」。

非難を回避するために「何かする」(意味がないとわかっていても)。

この延長線上で事実上のロックダウンが始まるのかもしれません。

気温は、春まで下がりません。

あるいは、仮に、現在の「北極からの大気のアジアへの流入」がさらに続いたり、恒久化に近い状態となれば、春過ぎまで今の状態が続きます。

そのたびに何か「対策」が発効される。これは単に気温に踊らされて社会が混沌としていくことであり、そのようなことはもうこれ以上は耐えられないです。

日本の当局にグレートリセット的な悪意がないのであれば、「何もしない」という勇気を持つ人が、表面に出てきてほしいです。 In Deep 2020/12/17」


それに加えて、先日、「イギリス政府はロックダウンを実際におこなった以上、何が何でもその正当性を示す目論見だと思われます」と書きましたけれど、日本も同じだと思われます。

日本も「緊急事態宣言を行ったという事実がある」以上、絶対に「あれは間違いだった」とするわけにはいかないですので、どのような手段を使ってでも正当化する道を歩むはずです。日本という国が滅びようとも。

いつまで続くでしょうかね。気象庁の今後3ヶ月の日本の気温の推移の予測は以下のようになっていまして、かなり気温の低い状態が続くことが示されています。

2021年1月 - 3月までの気温予想

気象庁

ちなみに、1月4日に3度目のロックダウン(全土封鎖)を行ったイギリスでは、ロックダウン後、感染確認数の増加が、「加速」し始めました。ロックダウン後、「毎日過去最大」となっていまして、それでも貫くのでしょうね。


先ほど、「気温に踊らされて」と書きましたけれど、もうひとつ踊らされているのは、「数」です。

東京は 2000人だ、全国は何千人だ、という、この「数」です。この「数」は、実は新型コロナウイルス感染者数とほぼ関係ないことをご存じでしょうか。

 

PCRはウイルス検査には極めて不適格

日本でも世界でも多くの人たち、あるいは政治家や当局の人たちも、「 PCR検査により、新型コロナウイルス感染が検出されている」と勘違いされてはいないでしょうか。

PCR という手法は、もともと、ウイルスなどの病原体を検査として検出するものではなく、「遺伝子を増幅させる」ための優れた技術です。

あまり難しいことは書きたくないですし、難しいことを書こうとしても間違えるだけになると思いますので、現在の、「 PCR の検出の数によって混乱した世界」というものがどれだけ不条理か、あるいは場合により、そこには大きな悪意が存在していることを少しでも知っていただければと思います。

PCR検査とは本来何か、ということについては、私が書くより、お医者様や科学者の文章を転載したほうがいいかと思いますが、その基本的な仕組みについては、日本のお医者様のコラムより抜粋させていただきます。


「PCR検査の問題点

COVID-19感染症の流行を機に、突如感染症の検査としてPCR検査が出現しました。

これまで、この検査が臨床の感染症の現場で使われたことはありません。

PCR検査は、簡略にいうと、唾液中あるいは鼻腔口腔内にいるウィルスの遺伝子の特定の断片を取り出し、それを倍々に増幅させていき(サイクル数といいます)、サイクル数から存在するウィルスの量が推定される検査です。

要するに、サイクル数(増幅の数)が少なくて陽性になればウィルス量は多く、サイクル数を多くして陽性になるようであれば、ウィルス量は少ないことになります。このサイクル数はCt値と呼ばれています。

そして最も重要な問題は、ではCOVID-19感染症を陽性とするCt値はいくつに設定されているのかということにあります。つまり、Ct値を高く設定すると、微量のウィルス量でも陽性と診断されてしまいますし、また感染性のあるウィルスのCt値はいくつくらいまでなのかという重要な問題もあります。 (takedaclinic.com)」


このように、PCR検査は、> 突如感染症の検査としてPCR検査が出現した もので、これまで、臨床の感染症の現場で使われたことはなかったものです。

これがどんな検査かといいますと、上の、> ウィルスの遺伝子の特定の断片を取り出し、それを倍々に増幅させて というものです。

この「特定の断片」というものが曲者なのですが(ウイルスの死骸の断片も含まれます)、それは後にしまして、ウイルスの断片を、> 倍々に増幅 するとありますが、どのくらい「倍々が続くか」といいますと、国により基準が違いますけれど、サイクル数は以下のようになっています。

・日本 40

・米国 40

・台湾 35

などとなっていますが、これがどういうことかといいますと、以下のような図式が成り立ちます。

・サイクル1:ターゲットx 2(2コピー)

・サイクル2:ターゲットx 4(4コピー)

・サイクル3:ターゲットx 8(8コピー)

・サイクル4:ターゲットx 16(16コピー)

 以下、延々……。

この調子でターゲットのウイルスの断片の「増幅サイクル」が増大していきますと、40サイクルでは、「 2の 40乗」となるのでしょうかね。

これを参考として、以下の日本経済新聞からの抜粋を読まれてほしいと思います。


「PCR「陽性」基準値巡り議論、日本は厳しめ?

英オックスフォード大学の研究チームはPCR検査が死んだウイルスの残骸を検出している可能性があると報告。英国の別の研究では、値が25より小さい陽性者の85%以上は他人に感染力があるウイルスが培養できたが、35を超えると8.3%しか培養できなかったとの結果もある。 (日本経済新聞 2020/11/08)」


これが示すところは、「サイクル数が 35を超えると、偽陽性率が 92 %に達する可能性」

があるということです。

簡単にいえば、「陽性と判定された 8.3%だけがコロナウイルスに感染しており、その他は、ウイルスの死骸をコロナウイルスだと判定されている」ということになります。

現在の日本のサイクル値は 40 ですので、偽陽性率はさらに高いと思われます。90%以上の陽性判定を受けた人たちが、実際には新型コロナウイルスに感染していない(他者に感染させられるようなウイルス量は持っていない)のに、陽性判定を受けている。

たとえば、1月7日の東京の感染確認数は、2447人とされていますが、

「このうちの 2200人程度は《偽陽性》である確率が高い」ということです。

この「コロナ検査の異常性」については、昨年 9月に、アメリカのニューヨークタイムズが問題として取り上げています。

非常に長い記事ですが、以下はその中の一部の抜粋翻訳です。


「あなたがコロナウイルス検査で陽性となっても、多分ほとんどの場合は感染していないかもしれない

Your Coronavirus Test Is Positive. Maybe It Shouldn’t Be NY Times 2020/09/17

PCR検査と呼ばれるコロナウイルスで最も広く使用されている診断テストは、個人が感染しているかどうかの質問に対する簡単な「陽性 / 陰性」の答えを提供する。

米ハーバード大学公衆衛生学部の疫学者であるマイケル・ミナ博士は、現在の陰性 / 陽性の判定は十分ではないと言う。感染した患者の次のステップを決定するのはウイルスの量だ。「これが量の問題であるという認識を放棄することは本当に無責任だと思います」と言う。

PCR検査は、ウイルスからの遺伝物質を周期的に増幅する。必要なサイクルが少ないほど、サンプル内のウイルス量またはウイルス量が多くなる。ウイルス量が多いほど、患者から伝染する可能性が高くなる。

ウイルスを見つけるために必要なこの増幅サイクル数は、「サイクルしきい値」と呼ばれ、医師やコロナウイルス患者に送信される結果には含まれないが、患者の感染性はわかる。

ところが、マサチューセッツ州、ニューヨーク州、ネバダ州の当局者がまとめたサイクルしきい値を含む 3セットのテストデータでは、陽性と判定された人たちの最大 90%がウイルスをほとんど運ばなかったことをタイムズ紙のレビューが発見したのだ。

ニューヨーク州立ワズワースセンター研究所の職員たちは、処理した検査のCT値にアクセスし、タイムズ紙の要求に応じてその数値を分析した。7月、研究所は 40サイクルのしきい値に基づき、872の陽性の判定を特定した。

CT値が 35の場合、これらの陽性判定の約 43%は陽性とは見なされなくなり、サイクルが 30の場合、約 63%はもはや陽性とは判断されなかった。

マサチューセッツ州では、7月にサイクルしきい値が 40で陽性と判定された人の 85〜 90%が、しきい値が 30サイクルでは「陰性と見なされた」とミナ博士は述べた。

これらの数字を知らされた他の専門家たちは愕然とした。

「CT値が高い場合の陽性率がこれほど高くなる可能性があることに本当にショックを受けました」とハーバード・グローバルヘルス・インスティテュートの所長であるアシシュジャー博士は述べている。「これは私たちの PCR 検査についての考えを本当に変えるものです」


ここまでです。ここにありますように、昨年 8月の段階で、CT値 40 (日本も同じ数値)では「 85〜 90%が感染していない」可能性が高いことがわかっていたのです。

しかし、その後も日本もアメリカも CT値 40を貫いている。ということは、日本では、「毎日毎日、90%程度の偽判定が出ている」ことになります。しかも、偽判定とはいっても、ほとんどの場合は「偽陽性」です。

先ほども書きましたように、あまりに増幅させた場合、ウイルスの死骸など、活性しているコロナウイルスとは関係のない遺伝子の断片を、コロナウイルスと判定する可能性がとても高いようなのです。

どうして、このような PCR 検査などという不確かな検査方法が、「新型コロナウイルスの時に突然出てきた」のかはわかりません。

そして、新型コロナウイルスの検査が、これまでの検査と最も異なるのは、たとえば、インフルエンザなど従来の検査なら「症状を発した人が病院に行き、検査を受ける」というものです。何の症状もなく元気な人が、「家族がインフルエンザ陽性でしたので、あなたも検査して下さい」ということになることは絶対にないはずです。そのような異常なことが、コロナウイルスの場合は日常化した。そして、日本では、またも緊急事態宣言などという状態に突入しました。

 

変でしょ?そう、変なんですよ。変なことが堂々とまかり通っている。知ってやっているのか、知らないでやっているのかは私にはわかりません。しかし、人々の心身と生活と経済を徹底的に破壊するこれらの対策には「実は根拠となる数値がない」というのは、非常に納得し難いことではあります。

なお今回の文中では、科学・医学的用語で間違った部分があるかもしれないですが、全体としての PCR というものの概念を知っていただければと思い書きました。