今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2025年07月20日の記事を紹介します。
「地獄について」
暑い日が続いています。
夏ですので、今日は地獄について書きたいと思います。
魂の巨人、出口王仁三郎が表した「霊界物語」からご紹介します。
出口王仁三郎の説く地獄は、
魂の浄化と成長のための場として描かれ、
仏教や神道の地獄観を基盤にしつつ、
独自の楽観的で包括的な解釈が加えられています。
地獄は暗闇や試練の場として恐ろしい側面を持ちながらも、
魂が悔い改めを通じて最終的に救済される可能性が強調されており、
単なる罰の場ではなく、霊的進化の一段階として位置づけられています。
絶望ではなく、必ず最後には誰でもが魂が浄化されて救われるという
希望が描かれています。
■地獄の具体例とエピソード
・暗黒の世界:
罪深い魂が送られる暗闇の地獄では、光が一切届かず、
孤独と恐怖に苛まれる様子が描かれます。
・試練の場:特定の罪(例えば強欲や暴力)に対応した地獄では、
魂がその罪を象徴する試練を受ける。
例えば、強欲な者は果てしない欲望の追求を強いられ、満たされない苦しみを味わう。
・指導者の存在:地獄には、魂を導く霊的な存在や神々が登場し、
苦しむ魂に悔い改めや成長の機会を与える場面も見られます。
■地獄の描写
地獄は、物質界とは異なる霊的な次元に存在し、
そこで魂は自身の行いを振り返り、
苦しみを通じて浄化されるプロセスを経験します。
具体的な描写としては、
・暗闇に閉ざされた世界、
・極端な寒さや暑さ、
・精神的な苦痛を与える幻影や試練
・血の池
・針山
出口王仁三郎は、地獄を単なる恐怖の場ではなく、
魂が自らの誤りを認識し、成長するための場として捉えています。
そのため、地獄での苦しみは一時的であり、永遠に続くものではないとされています。
以上が、王仁三郎が見てきた地獄の姿です。
神様は優しく、慈悲深い方ですから、神様が地獄を創ったり、
死後私たちをそこに落とすわけではありません。
私たちの心の中には良心があります。
それは私たちの心の中にいらっしゃる神様と言い換えても同じことです。
分け御霊(わけみたま)とも言います。
神様は私たちに自由意志を与えられていらっしゃいますので、
私たちが何を考え、何をしようとを止めるようなことはなさいません。
しかし私たちの良心も、神様の性質である、愛や平和、調和。
そこから発生する、思いやり助け合い、お互い様、お陰様などの感謝の心などは、
もちろん持っていますので、
・私たちが何かした時
・何か言ったり行動したりした時
心の中の良心に照らし、もしそれがすれているのであれば、
心の中に葛藤が生じ、痛みが生じます。
もし、両親とかけ離れた言動をすれば、自分自身を許せない・・
そのような感情が起こってきます。
そのような自分の良心に反するような言動をした時に起こる心の中の葛藤は、
私たちが気づかないうちに、
どんどんどんどん私たちを苦しめてきます。
その結果、生きているうちに幸せでない状態、つまりいつも不安だったり、
自分自身を許せないなどのような地獄のような心持ちになり、
その結果、自分の周りにもそのようなひどい現象が出てきます。
空海がおっしゃるように、
即身成仏、
つまり生きている間に私たちは成仏、
天国にも地獄にも行くことができますので、
生きているうちに、心の状態により
・天国に住むもの
・地獄に住むもの
と別れてしまいます。
良心に反する言動した場合には、
もう生きている間から地獄に住むものとなってしまいます。
その結果、死後肉体を脱いだ後 、私たちは心つまり魂だけの状態となりますが、
そうなった時 私たちの心の状態が、そのまま周りに現実化してきます。
もし私たちが生きながらもうすでに地獄に住んでいたならば、
亡くなったらすぐに、もっともっとリアルで現実的で苦しく、暗い、
地獄の世界に直行してしまうでしょう。
それは神様が罰として私たちに与えることではなく、
私たち自身が自らの心の状態にマッチした世界に、
自ら進んで行きます。
そしてその世界は私たち自身の心が作り出した世界です。
ご自分の心を振り返ってみてください。
あなたの今の心の状態はどうでしょうか?
・今現在地獄に住んでいますか?
・それでも天国に住んでいますか?
地獄に住むとは、
自分の良心つまり私たちの中にいらっしゃる、
神様の心と離れてしまっている言動をしていることによって、
・自分自身が許せなくなり
・良心との乖離が生まれ
・自分自身が許せなくなり
・常に不安で
・心の呵責に悩まされ
今まさに地獄に住んでいるということです。
生きている間に このようにブッダ達が教えてくださった、
真理、真実に触れる機会もなかった、縁の無い方々もいらっしゃるでしょう。
これ読んでくださってる方々の中にも、
心当たりがある方もいらっしゃる かもしれません。
人は誰でも年を取ったり、
病気や事故かあれば、肉体を離れ、黄泉の世界に移行します。
肉体を脱いだ後、私たちが行く世界を決めているのは、
今の私たちの心の状態です。
もし万が一、地獄の方に進んでしまったなら、思い出してみてください。
慈悲深いブッダはそこから抜け出す方法も教えてくださっています。
それは感謝の心を持つことです。
ありがとうという感謝の心を持った瞬間に天から光が差し込みます。
周りの地獄の景色がだんだんと薄れていきます。
ありがとうの心が進んでくれば、
だんだんだんだんと周りの霧が晴れ
そして天から手を差し伸べてくださる誰かの姿が見えてくるでしょう。
地獄の経験も、決して私たちを破滅の淵に追いやるものではなく、
魂の浄化のために、神様の承諾の元、
物事は進んでいきます。
感謝の心は、こんな所でも、
大きな力を発揮してくれます。