2025年7月2日水曜日

3941「ジャパンショック」2025.7.2

今回はIn Deepさんの2025年6月24日の記事を紹介します。


「ジャパンショック」:日本が米国と世界の市場を麻痺させるメカニズム

またも停戦という空想の夢舞台

ジャパンショック:日本が米国と世界の市場を麻痺させるメカニズム - In Deep


[追記 6/24 午後5時1分]この記事を書いた後、停戦が合意された 1時間後に、イランはイスラエルを弾道ミサイルで攻撃しました。1時間の儚い停戦だったようです。イスラエルもすぐに「激しい報復をおこなう」と報復宣言を行ったようです。

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今朝、イランとイスラエルの「停戦」について、なぜかアメリカ大統領から発表されていましたが、今日の午後 1時過ぎ頃に、「イスラエルとイランの停戦が正式に発効した」と速報されていました。

停戦が発効したとされる後も双方は攻撃を続けていて、停戦とは何かという形而上的な話にもなっています。

しかし、一方で、

> イラン外相は「イスラエルが攻撃を停止すれば応戦しない」と述べていますが、「公式な停戦合意はない」とする発表もあり…

という部分もあり、不透明です。

以下は、アメリカ大統領が発表した「停戦時間の後」のイスラエルメディアの速報です。

イランがイスラエルにミサイル一斉発射、5人が死亡、少なくとも20人負傷


イランは、ドナルド・トランプ米大統領が発表した停戦が発効する予定だった現地時間午前 7時を過ぎても、イスラエルへのミサイル発射を続けた。

イランからのミサイル発射により、イスラエル全土で 1時間以上にわたり少なくとも 6回サイレンが鳴り響き、ベエルシェバでは 5人が死亡、少なくとも 20人が負傷した。

jpost.com 2025/06/24

その後、停戦について合意したのかどうかは不明ですが、以下のように報じられています。何だかわかりにくい話です。

CBSニュースに語った当局者によると、本日早朝、トランプ米大統領が発表した停戦合意に基づき、イランに対する停戦は東部時間午前 12時に発効し、イスラエルは、同日午後 12時に停戦が発効するまで 12時間以内にイランを攻撃する権利があり、その12時間後にはイランとイスラエルの双方によって戦争は「終わった」とみなされる。 OSINTdefender

なお、ここまで敵対している国同士において、「停戦」という意味は、

「単に軍備を立て直すための時間稼ぎにしかならない」

だけであり、少なくとも、これらの国においての停戦は和平とはまるで関係ないものです。これは「ウクライナ停戦という空想の夢舞台」という記事にも書いていますが、仮に停戦したとしても、いつか、さらに大きな軍事力によって、また争いが始まる。今回にしても、最初にイランを攻撃したのはイスラエルなのですから。

場合によっては、停戦の時間稼ぎの間に、イランが「核弾頭」を手にするかもしれない。

ロシアの元大統領メドヴェージェフ氏は 6月22日の X への投稿で、

「多くの国が自国の核弾頭をイランに直接供給する用意がある」

と述べています。こちらに翻訳したものがあります。

「多くの国」がどこを指すのかは不明ですが、核保有国の中で、核拡散防止条約に加入していない国は、北朝鮮、インド、パキスタンなどですので、そのあたりのどれかなのでしょうか。

いずれにしても、これもまた「停戦という空想の夢舞台」という話になる可能性も高そうです。

 

そんなわけで、今回はこれとは全然関係のない話ですが、国際金融アナリストのラウ・ヴェジス氏という人が、

「ジャパンショック:世界最大の債権国である日本が米国市場を麻痺させる可能性」

というタイトルの記事を寄稿していました。

昨年の…ああ、ちょうど今日ですね。やはり、日本から始まる金融危機の可能性について、以下の記事を書いたことがあります。

「カナリアが日本の炭鉱の中で中性子爆弾を踏んだ」:日本が導く終末的な金融危機

In Deep 2024年6月24日

ラウ・ヴェジス氏は、昨年 8月5日の日本の株式市場の大暴落のことも取り上げていますが、あれは 1日で 5000円以上も下げた日でした。

その日の In Deep の記事は、話自体はそれとは関係のないものですが、少しふれています。

私個人としては、今年の夏までに、どの分野にしても社会的に非常に重大なことが次々と起きるのではないかと思っていまして(特に合理的な背景があるわけではないです)、戦争に関しては、もう起きているのですけれど、経済や市場にも起きるのではないかなあと考えています。

ブラックスワン的なことですね。

そこで、今回の記事を見ましたので、ご紹介させていただこうと思いました。

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ジャパンショック:世界最大の債権国が米国市場を麻痺させる可能性

The Japan Shock: How the World’s Biggest Creditor Could Cripple US Markets

Lau Vegys

米国政府の地球上で最大の債権者である日本に何か悪いことが起こっており、それがあなたのポートフォリオに非常に深刻な影響を及ぼす可能性があると言ったらどう思われるだろうか。

数週間前にこの話が目に留まり、ずっと書こうと思っていたが、当時は手が回らず、ずっと後回しにしていた。しかし、もうこれ以上無視するにはあまりにも重要な話になってしまったようだ。

何が起こっているのか?

先月、日本の内閣府は最新の経済統計を発表したが、結果は芳しくなかった。日本経済は 1年ぶりに縮小し、0.7%のマイナス成長となった。

これは悪いニュースだ。特に、これが、トランプ大統領の関税措置の大部分が発効する前の出来事だったこともある。日本の経済が今四半期も縮小を続けることはほぼ確実であり、そうなれば日本はテクニカルな景気後退に陥ることになるだろう。

日本の経済について、皆さんはあまり考えていないだろう。ほとんどの(アメリカ)人は考えていない。日本は地球の反対側にあり、アメリカや中国のようにニュースの見出しを飾ることもない。

しかし、日本はただの国ではない。地球上で最大の債権国の一つなのだ。

日本は 3兆ドル (約 436兆円)以上の対外純資産を保有しており、米国債の保有額は 2025年時点で 1兆ドル (145兆円)を超え、世界最大の保有国だ。以下のグラフをご覧いただきたい。

 


債券だけではない。日本の機関投資家は、米国株、社債、不動産に数十億ドルもの資金を投じている。

しかし、日本が突然その資金を本国に呼び戻す必要が生じたらどうなるだろうか?

それは世界市場に衝撃波を走らせ、金利を上昇させ、誰にとっても借り入れコストを大幅に引き上げることになるだろう。そして、日本は多くの分野に関与しているため、ウォール街を動揺させるだけでなく、次の世界的景気後退の導火線に火をつける可能性もある。

 

日本の多くの問題

なぜ日本が世界市場を実際に崩壊させられるのかを理解するためには、日本が置かれている不安定な状況を理解する必要がある。そして、それはマイナス成長が 1四半期をはるかに超える状況だ。

日本は深刻な人口危機に直面している。結婚や出産の減少により、日本の人口は 15年連続で減少している。

これ自体は主要国では珍しいことではない。多くの先進国が出生率の低下に取り組んでいる。

しかし、すべての先進国が世界で 3番目に低い出生率(日本のこと)を記録しているわけではない。日本は最近、1.15という過去最低の出生率を記録した。これは前年の 1.2から低下しており、1947年に統計が開始されて以来の最低値となる。

安定した人口を維持するには、出生率が約 2.1 必要であることに留意してほしい。

さらに悪いことに、日本は世界で最も高齢化が進んでいる国でもある。人口の約 30%が 65歳以上だ。

これらの要因を合わせると、2050年までに日本は約 2000万人、現在の人口の約 16%を失うと予測されている。そして今世紀末には、日本は人口の半分以上を失うと予想されている。これは、今ならフロリダ州全体が消滅し、将来的にはアメリカ東海岸の大部分が消滅するのと同じような状況だ。

この危機は老人ホームや病院にとどまらず、経済全体に打撃を与えている。

労働者の減少は成長の鈍化を意味する。退職者の増加は政府支出の増加を意味する。人口置換水準を下回る国は皆、こうした問題に直面しているが、出生率が 1に迫り、人口が地球上で最も高齢化している日本は、まったく新たなレベルの危機に直面していると言えるだろう。

システムを維持するための政府の解決策はあるのか?

お金を借りる。たくさん。日本は何十年もの間、明日はないかのように借金を続けてきたため、現在では先進国の中で最も高い債務対 GDP 比となり、260%を超え、さらに上昇し続けている。

それはいつものやり方だった。金利をゼロに維持し、中央銀行に紙幣を印刷させて国債を購入させるのだ。

日本は何年もの間、それで逃れてきた。

そして現実がやってきた。

 

計算が通用しなくなったとき

2024年8月5日月曜日のことを覚えている方もいるかもしれない (昨年 8月の株価の暴落)。このことは、市場にとって最悪の日だったと言うだけでは、到底言い表せない。日本の指標である日経平均株価は 12.40%急落し、1987年のブラックマンデー以来の最悪の下落率となった。

売りは日本で始まり、すぐにアジア、ヨーロッパ、そして最後に米国へと広がり、合計すると、たった 1日で世界の時価総額 5兆ドル (約 720兆円)以上が消失した。

株価だけではない。原油、その他の商品、ビットコインなど、あらゆるものが打撃を受けた。

しかし、損失よりも衝撃的だったのは、そのスピードだった。事態はあまりにも急速に悪化し、経験豊富な市場のプロでさえ不意を突かれた。

世界的金融崩壊の引き金となったのは、円キャリートレードとして知られる金融の火薬庫だった。

その仕組みは以下のとおりだ。

円キャリートレードでは、大手金融機関が超低金利で日本円を借り入れ、その安い資金をドルに換え、特に米国など、より利回りの高い海外資産に投資する。

為替レートが 1ドル 100円の時に 1000万円を借り入れたトレーダーを想定してみる。つまり、10万ドルを自由に使えることになる。この資金を利回り 4%の米国債に投資する。1年後には 4000ドルの利息を手にしていることになる。

さらに良いことに、円が 1ドル 105円まで下落すれば、借入金の返済に必要な金額はわずか 9万5238ドルになる。金利差だけでなく、為替変動からも利益を得られるのだ。

実質的には無料の資金だ。ブルームバーグの推定によると、ピーク時には世界中で円キャリー取引の規模が数千億ドル(数十兆円)に達した。トレーダーたちは何十年もの間、このドル箱を搾り取っていた。これを「グローバル・マネー・グリッチ(世界的な資金の不具合)」と呼ぶ人もいた。

しかし、そこには(予想通りの)落とし穴がある。

この戦略は、日本の金利が低く、円安が続く限り有効だ。

どちらかが間違った方向に進んだ場合、取引は破綻するのだ。

2024年にまさにそれが起こった。20年近くも金利をゼロ近辺に維持してきた日本銀行は、ついに政策金利をマイナスから 0.25%に引き上げた。これだけで、円は数週間のうちに 10%も急騰した。

突然、計算が逆転した。トレーダーは円建てローンの返済に、借り入れた金額よりも多くのドルを必要とした。これが激しいポジションの解消を引き起こし、世界中の資産の連鎖的な売りを招いた。

その後は歴史が語っている。

 

あれはただの予告編

さて、日本銀行は善意から金利を引き上げなかった。8兆5000億ドル( GDP の 260%以上)の債務を抱える日本にとって、わずかな金利上昇でさえも非常に大きな負担となる。

彼らはそうせざるを得なかった。

債券投資家はより高い利回りを求め始め、日本の国債入札は失敗に終わり始めた。すでに国債市場の 50%を保有していた日銀は、単独で国債を購入せざるを得なくなった。国内外の投資家は、国債から逃げ出すか、インフレと為替リスクを相殺するためにより高い金利を要求した。

そこで日銀は屈服した。

そして、2025年の日本の問題は 2024年よりも悪化する見込みであり、好むと好まざるとにかかわらず、金利はおそらく上昇し続けるだろう。

代替案は、債務売却がさらに困難になるだけでなく、円の暴落によって輸入品が破滅的な高価格に陥るという事態を招く。日本は食料の 60%と化石燃料のほぼすべてを輸入しているため、破滅的な高価格になるのは言うまでもない。

しかし、日本の金利上昇は米国にとって問題となる。

日本は 1兆ドル以上の米国債を保有しており、これは他のどの国よりも高い。日本の金利が上昇し、円高が進むにつれて、海外に資金を預ける魅力は大幅に低下する。その資金は、アメリカの借金漬けの資金ではなく、国内に留まるだろう。

日本の財務大臣は最近、米国債保有が貿易交渉における「交渉材料」になり得るとの考えを示唆した。後に撤回したが、そのメッセージは明確だった。困難な時期には、いかなる手段も選択肢の一つとしてあり得るのだ。(※ ) これについては 5月の「日本の財務大臣が米国債を交渉のカードに使うことをほのめかす」という記事をご参照ください。

アメリカ最大の債権国を失うことは、アメリカの世界的な信用力を著しく損ない、ドルを暴落させ、借入コストを全面的に上昇させるだろう。それは消費者にとっての金利上昇、経済の麻痺、そして市場の壊滅的な崩壊につながるだろう。

2024年8月5日が到来した時、私は米国市場が日本の出来事にいかに激しく反応したかに衝撃を受けた。その売りのスピードと規模は、2020年3月の新型コロナのパンデミックによる暴落を除けば前例のないものだった。

今では、あれは単なる予告編だったと私は強く確信している。


2025年7月1日火曜日

3940「神様のなさり方」2025.7.1

今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2025年06月24日の記事を紹介します


「神様のなさり方」


私たちの本体は魂です。

神様とともに永遠の命があります。

その私たちはこの地球に、

様々な経験をし魂の経験値を上げようとして来ています。

そのためこの地球上に生きて生活していく間は

神様から肉体という入れ物をお借りしています。

この地球上では

・全ての魂の記憶が消されている

・様々な星々から色々な個性の魂がここに転生してきている

そのような環境にあるため、密度の濃い経験をすることができます。

生まれる前に予定していた経験値が得られれば、

予定していた通り、肉体を脱いでまた魂の姿へ戻るか、

または元居た星星へ戻ることになります。

この地球の仕組みは、

全て神様が魂の経験値を得るために準備してくださったシステムです。

まず、大本になる魂があり、それが一時、肉体と言う入れ物をお借りします。

つまり、魂が主であって、肉体が従となります。

このことを霊主体従(れいしゅたいじゅう)と呼びます。

私たちの地球での

・悲しみ

・苦しみ

はほとんど全て、肉体に付随するものです。

物理的な肉体で生きているため、衣食住がなければ生きていけません。

従ってこの衣 食 住 の一つでも欠けそうだったりすれば、

苦しみ、悲しみの種になります。

また病気や事故による怪我など、これらも全て肉体に付随するものです。

肉体が無ければ、魂の状態であれば、これらのことは起こりえないからです。

これら衣食住の欠如は、魂にとっては何も関係ないものです。

地球上では、衣食住の欠如は、苦しみ、悲しみの種になりますから

地球上における経験値を増やすための舞台装置となります。

親しい人や家族との死別や別れなども、肉体的な物理的な別れということですから、

これも肉体があるからこそ、経験できることです。

魂にとっては死別や別れと言うものはありません。

魂は元々、一人一人自主独立の存在ですし、

魂の状態では、思えばすぐにその相手と会うことさえ可能です。

死そのものが無いですし別れもありません。

必要な人、合いたい人には、思った瞬間に、意識が引き合い会うことが可能です。

このようなことから、地球上で私たちが経験する、

喜び、悲しみ、苦しみ、それらは全てこの地球上で肉体をまとうことで可能な、

魂の経験を豊に彩るための舞台装置であるということです

つまり、生きていく途中に出会う様々な

・嫌なこと

・苦しいこと

・悲しいこと

・悔しいこと

などは、魂の経験値を上げるために

仕組まれた、敢えて設定されたハードルであるということです。

神様が私たちに恵みを下さる時、必ず順番があります。

それは、最初に

・嫌なこと

・苦しいこと

・悲しいこと

・悔しいこと

これらのことを私たちに下さるということです。

神様は私たちに恵みをもたらそうと、

・心を変えようとする時

・心を進化させようとする時

・心を神様に近づけようとする時

最初に私たちを、苦しく悲しく、そんな環境においてくださいます。

何故なら、私たちは、そんな環境に置かれてみて初めて自分の心と対話を始めるからです。

自分の心を見つめ直そうとするからです。

宇宙最高の心理まで到達したブッダの教えは

・自分自身の置かれた環境を受け入れる事

・そして、周りに感謝すること

と言われています。 

何事もなく、思った通りの人生を生き、友達や家族にも恵まれ、

健康で、金銭的に豊かな環境に置かれたら、

人は、自分の心を見つめ直そうとするでしょうか?

それはなかなかできません。

つまりは、魂にとっては、全く進化の余地のない、つまらない人生であると言うことです。

しかし逆に、人が厳しく辛い環境に置かれた時、心にどういった変化が起こるかと言えば

1. 否認 

「まさか自分が・・」というような、事実を認めようとしない段階。

現実を受け入れられない状態となります。

2. 怒り

なぜ自分がこのような状況に置かれなければならないのか、という怒りや不満を感じる段階。

周囲の人や社会、そして自分自身に対して、不平不満、怒りが向けられます。

3. 取引

何とか状況を改善しようと、神仏に祈ったり、条件付きで何かを約束したりするなど、

その環境から抜け出すために取引を試みる段階。

4. 抑うつ

その辛く苦しく、悲しい現実が避けられないと強く認識し、深い悲しみや絶望感に襲われる段階。

5. 受容

その現実を最終的なものとして受け入れ、穏やかな気持ちで現実に向き合えるようになる段階です。

心はこのような段階を経て、神仏に近づいたり、そして最終的に現実を受け入れます。

ブッダの教えの

・自分自身の置かれた環境を受け入れる事

に無意識のうちに到達できます。

最初に書きましたが、

本当は、この厳しく辛い環境と言うものは、肉体がある時だけ感じられる感情です。

そしてそれは、魂を進化させるための舞台装置だったのです。

神様は、このように私たちを

物質的に、健康で経済的に豊かで、仲間や家族に囲まれ、

幸せな人生を遅らせるためではなく、心を見ています。

魂的に、心が豊かで、優しく、自律的で愛に溢れた、心に進化させるために、

本当の意味での幸せにしてくださるために、

まず、私たちを、苦しく、悲しく、辛い環境に置いて下さり、

そこから私たちの魂を救い上げて下さろうとします。

どうか今、辛い環境に置かれている皆さん、決して希望を見失わず、

かえってその環境は、神様が私たちに恵みを下さる第一段階であることを認識し、

感謝を持って日々お過ごしください。


2025年6月30日月曜日

3939「現実が変わらぬなら」2025.6.30

今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2025年06月23日の記事を紹介します。


「現実が変わらぬなら」


今日は、「置かれた場所で咲きなさい」の著書で有名な、渡辺和子さんの言葉をご紹介します。 

<転載開始> 転載元

女子学生たちと五十年以上接していて気がつくことは、この年頃の人たちの多くが、 

愛に必要なのは、すばらしい対象に出会うことだと考えていることです。

それも決して間違いではないのですが、

その対象が「すばらしさ」を失った時(病気やケガ、挫折)にも、 

果たして愛し続けることができるかどうか、 

ここに「愛の本質」が問われています。

・健康だった相手が病気になってしまった時も、

・前途を嘱望(しょくぼう)されていた相手が挫折にあった時にも、 

その人を愛し続けることができるかどうかは、

私たちが自分の中に、「愛する力」を養い育てているかどうかに、かかっているのです。

ふだんからピアノの練習もせずに、立派なピアノを見つけさえすれば、

上手に弾けると思ったり、

絵を描く練習もせずに、ひたすら美しい景色を探している人にも似て、 

ふだんから「愛する」練習をしないで、素敵な人との出会いを待っていては、

いけないのです。

愛する力を育てるためには、まず私たちが毎日の生活の中で 

「当たり前」と考えていることや、人、物を「有り難い」と、 

感謝の気持ちで受けとめることが大切です。

マイナスの価値しかないと思えることや、 

不幸、災難、苦しみにさえも意味を見出して、これまた「有り難い」と感謝できる時、

私たちは愛すべきものを随所(ずいしょ)に持ち、愛し難い人さえも、 

その人の存在そのものの価値を認める、愛深く幸せな人間になれるのです。

<転載終了>

何か素晴らしいものさえ手に入れれば、きっと自分は幸せになれる。

殆どの人がそう思っています。

これは安直で、自分では何もせず、おいしい果実だけを得ようとする、依存の心です。 

自分ではほとんど何もせず、何も変えようとせず、

お医者さまや、薬、ご祈祷、スピリチュアルリ-ダーに頼れば、幸せになれる。 

これも全く同じです。 

これは、生きていく姿勢そのものに直結しています。

・子供の成績が良ければ、愛する

・子供が不登校になったから、愛さない

・何か手に入れたら、感謝する

・何かしてもらったら、仲良くする 

・運が良くなったら、感謝する

・病気が治ったら、感謝する

全部が、

・自分の思い通りに人が動けば、愛する

・自分の思い通りに動かなければ、嫌う

・先に何かを得たら、何かする

・自分から、親切や優しさを出すと損をする

そのような意識です。

まるで、いつも「クレクレ」と言っている、地獄の亡者のようですね。

そこには、

・自分は礼儀正しく

・言葉きれいで、

・正義の側に立ち

・悪を糾弾しており

・自分は報われるべき存在で

・その権利がある

・大事にされて、あたりまえ

そのような心が底流にあります。

・自分自身が変わるのは怖い、めんどくさい

・他人に何とかして欲しい 

ですがこの地球は、そのようにできてはいません。

生老病死、四苦八苦。 

まさに思うようにならないのが、この世の中です。 

希望を持って結婚しても、就職しても、子育てをしても、 

「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。 

病気や不運に見舞われる時も、必ずあります。

「何か素晴らしいものさえ手に入れれば、自分は幸せになれる。」 

そのように、他に依存するように考えていた人たちは、

そこで挫折し、苦しみにとらわれることでしょう。 

家族が自分の思う通り動かなければ、自分の理想にそぐわなければ、

愛する家族に対する熱も冷め、

もしかしたら苦痛や憎しみの対象に変わるかもしれません。 

これらは、自分では何も動こうとせず、

自分自身の心を顧みようとしない人の特徴かもしれません。 

全ての出来事、自分に降りかかってくる出来事は、他人のせいではありません。 

他人がどうこうできることではありません。

全ての全てが、

私たちの心の中に、その種があったから、現象として目の前に起こっています。 

身近な方に降りかかってくる災難、苦難も 

(見ている私たちは、可愛そう、何とかしてあげたいと思うのは当たり前ですが・・) 

その出来事(実際は人生劇)も、その人自身の魂(本体)が許しているから、

計画して生まれて来たから起こっている出来事です。 

その経験を通して、魂の成長を図るために、神様とともに決めてきたことです。 

その方(身近な方)にも神様が付いていらっしゃいます。

縁の深いご先祖が守っていらっしゃいます。 

私たち生きている人間には、その深い深い、縁の流れ、神仕組みが見えません。 

ただ見守り、信じてあげる事だけです。

その方の生まれて来た目的が成就することを一緒に祈ってあげる事だけです。

渡辺和子さんは仰います。 

「こんなはずじゃなかった」と思うこと(不幸)が、次から次に出てきても、

そんな時にも、その状況の中、「咲く」努力をして欲しいのです。

どうしても咲けない時もあります。

雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。

その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。

次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。

現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようを変えてみる。

いい出会いにするためには、自分が出会いを大切にして育てなければなりません。

思い通りにならないことを経験した時、心にポッカリ開いた穴から、 

これまで見えなかったものが見えてくることがあります。

希望には叶わないものもありますが、大切なのは心に希望を持ち続けること。

相手を信頼するのは98%にし、

あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておくこと。

「ていねいに生きる」とは、自分に与えられた試練に感謝すること。

私たちは、神さまが置いて下さったこの場所で、 

たとえ辛く苦しくとも、幸せを見つけることが出来ます。

神さまは、「その場所で幸せを見つけるのですよ」と、

私たちを、今の場所に置いて下さいました。

辛い日々は、必ず笑える日につながっています。 

目の前の現実は変えられません。 

ですが、その起きている現象には、本当は「良い」も「悪い」もないのです。 

全てニュートラルの形で現象は起こっています。

そこに「良いこと」とか「悪いこと」と色を付けるのは、私たちの心の捉え方だけです。

そして実際は起きている現象全て、私たちの魂の成長のために、目の前に現れてくれています。  

私たちが、それに気付き感謝して受け入れた途端、

その現象は、もはや役割を終えたわけですから、 

目の前から消え、記憶のかなたに忘れ去られてしまうでしょう。 

私たちの人生はその事の繰り返しです。 

ですから、どんなことが目の前に起きても、心配せず、しっかり受け入れて、

感謝しニコニコ笑っていれば、それで良いのです。 

それがブッダが教えてくださった「般若心経」の真髄です。

ご縁のある方に届きますように。 

ご縁のある方に届きますように。


2025年6月29日日曜日

3938「縄文回帰」2025.6.29

今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2025年06月21日の記事を紹介します。


「縄文回帰」


日本に古く、縄文時代から存在した「神道」の考え方。

これは、教祖も教義を持たず、よって宗教とは言えません。 

古くから日本人が持つ、心のよりどころのようなものです。 

そこで説かれることは、

・神々の恩寵は、人間の感謝の心を媒介として現れる

・神職など、職業的な立場の人を媒介とするのではなく

 人間が心を清め、神々と直接的に繋がることが大切

など。 

これらは、私たち一般人の、今までの常識とは、

少し異なっていることかもしれません。

ですが、このことは古代から存在している由緒ある神社仏閣では、

常識とされていた物のようです。

私がこのことを、はっきりと知ったのは、 

春日大社の元宮司、さらに日本の形成外科医の草分け的な存在であった、

葉室頼昭さんの「神道のこころ」という本からです。 

巫女や神職など、人々と、神々の間に入り、

仲介することを、職業として行い始めたのは、

多分、日本では大和朝廷設立直前、

つまり大陸からの好戦的な民族が日本全国を制圧し始める直前の邪馬台国の時代、

卑弥呼やその後継、トヨなどの時代からと思われます。

それ以前の日本は平和で、神々と人々が直接繋がり、 

世界一、平和で豊かな時代と言われる縄文の時代でした。 

約1万5千年続いたと言われています。 

大陸から好戦的な民族、弥生族が来るまでは、

争いもなく、所有の意識もなく、

上下の違いもなく、人々、一人一人が純粋な心を持ち、

それゆえに、みんなが直接的に、神々と繋がれた時代でした。 

もし、日本古来の神道というものがあるとするならば、

それは縄文時代に一般的だった

・物の見方、

・考え方、

・生き方 

そのものです。 

そして、それはムー時代の生き方でもありました。

私たち日本人は、縄文の古来より、ムーの生き方を、

大切に守ってきた民族と言われています。

そして、その精神と伝統は今でも息づいています。

文明の大転換点である今、

西洋で始まった産業革命に端を発した利益追求主義、

行きすぎた資本主義、骨までしゃぶり尽くす金融資本主義は終わろうとしています。 

この終焉を迎えようとしている現在の文明では、

人々は、ずっと真実から遠ざけられ、

常に不安の中に置かれ、自立した魂の働きが封印されて来ました。 

常にお金や権力に頼ろうとし、常に力ある者、能力あるものに頼ろうとする、

依存、執着の状態に置かれたのです。 

それは、彼らが軽蔑の意味で使うゴエム(奴隷)と言われる状態です。 

この時代、その仕組みを お手本に 

・大小様々な、依存・執着と

・それと一体となった支配

が、私たちを身近で取り巻いて来ました。 

この精神構造は宗教でもそうでした。 

イエスの生きた時代、イエスは、宗教など作りませんでした。 

イエスの死後、国王をもしのぐ、強大な権力を握ろうとした者たちにより

教会が作られ、戒律が制定され、宗教と言う組織が出来上がりました。 

それは、人間の持つ、ピュアな信仰心とは、全くの別物であり、

まさに人々を権威と恐怖で縛りつけ、 

他者(教会)に対する、依存・執着状態に置き、 

自分たちを、その対極となる支配する立場に置いたのです。 

それが、今まで私たちが置かれていた精神構造でした。 

本来は、イエスやブッダのように 

自立した自由闊達な魂の状態で、

神仏に対するピュアな信仰心、先祖を大切に思う敬心、

そして、生きている人々に対する、 

・お互いさま

・お陰さま

相手の個性、尊厳を大切に思う温かな心、優しい心であったはずでした。 

ですが、この宇宙の大神様が作ってくださった、

人間の精神が、萎縮させられて来たのです。

「縄文回帰」が様々な所で叫ばれています。 

縄文回帰とは、

この、依存と執着、そして支配の構造から人間の精神を解放させ、

縄文の時代のように人々が、一人一人、直接的に神々と繋がる時代を思い出そうと言う、

大きな運動(ムーブメント)です。 

これは、ブッダグループが1,200年単位で、

人類に対するアプローチをしている中で、

現在、実際に行っているアプローチ方法です。 

このブログで何度もご紹介しています通り、

ダライ・ラマ、そしてマザーテレサも

同じことを仰っていますので、ブッダ・グループの計画を知り、

そして協力なさっているのでしょう。 

そして、その人類へのアプローチが目指すものは、

一人一人の人間の 本当の幸せです。

私たち人間はしっかりと自分の足で、

大地に立ち、 

例え、貧しくとも、例え、病にあっても、

清らかな心で、天を仰ぎ、神々に感謝し、

そして微笑む時、本当の幸せをかみしめることができるのかも、しれません。


2025年6月28日土曜日

3937「執着を離れる」2025.6.28

今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2025年06月20日の記事を紹介します。


「執着を離れる」


私たちは、この地球に来て、何度も生と死を繰り返してきました。

時には

・性別を変え

・国を変え

・貧富の状況を変え

・健康、病弱の状態を変え

・性格を変え 

生まれ変わりを繰り返してきました。 

生と死の間には扉があるために 

生まれる時に永遠に続く過去の記憶を一旦消してきます。

また逆に、死に際しては全ての執着を捨てない限りは、魂は次のステップへ進めません。 

この執着とは、私たちが生きていくうえで、悩み苦しみの一番大きな原因となるものです。 

・お金に対する執着

・物に対する執着

・今までの生活レベルに対する執着

・仕事に対する執着

・健康に対する執着 

そして家族に対する執着は大変大きなものです。

死の扉を開けようとするのを引き留めます。 

・愛する家族と別れたくない

・私が先に亡くなったら、この子は生きて行けるのだろうか? 

ですが、たとえ家族であろうと別個の魂です。

永遠の生において、全く別の道を歩んで来ました。 

また、それぞれが生まれる前に目的を計画し、神さまの許しを得て生まれてきました。

私たちが先に亡くなろうと、彼らは彼らの道を、神様とともに歩んでいきます。 

彼らにも目的があり、親との死別も織り込み済みだからです。 

私たちは死とともに、家族に対する、心配・執着を手放し

神様にゆだねなければなりません。 

縁があれば再び家族となるでしょうし、 

今回の生で学びが終わったなら、死を超えた後

バラバラになりそれぞれの道を歩むことでしょう。 

私たちが肉体を離れる時、家族への心配・執着を捨てなければなりません。 

そして最後の執着が、自分自身の肉体です。

生きている間、私たちには生存本能がありますので、生に執着します。

また、死の先に何があるか分からないために恐れます。 

ですが、それさえも、最後の最後手放さなければなりません。 

では、鈴木秀子さんの著書より、死を恐れる人のための言葉をご紹介します。 

少し非物質的なお話になりますので、興味のない方はスルーされてください。

鈴木秀子さんは、クリスチャンでシスターでもあります。

そして臨死体験者であり、神様との直接的な接触、

光体験(神さまとの直接的な邂逅)をされた方です。 

臨死体験をされた有名人も沢山いらっしゃいます。

・ビートたけしさん

・ドリフの加藤茶さん

・GACKTさん

など・・ 

また市川海老蔵さんなどは、NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、 

生まれる前の記憶、つまり中間世記憶があると番組で語っています。 

では、鈴木秀子さんのお話をご紹介します。

<引用開始> 引用元 

臨死体験をした多くの人が、 

「あの世は至福の喜びに満ちた世界である」と言います。

それは死んだあとのことを心配するより、今生かされている自分を大切にして、

死を恐れるより素晴らしい世界に行くんだと、喜んで待ち望んでいるほうが、

よほど幸せに生きられる。

不安と恐れで今、この与えれらている命を汚染するというのは

無意味なことです。 

<引用終了>

鈴木秀子さんの臨死体験とは以下のような感じでした。

<引用開始> 引用元 


◆光との出会い◆

それは人格を持つ命そのものの光であり、

深い部分で、自分とつながり、 

交流している生きた光なのでした。

これが至福なのだ、 

完全に自由なのだ、

と私は感じていました。

この命そのものの光の主に、 

私はすべてを知りつくされ、

理解され、受けいれられ、

許され、完全に愛しぬかれている。

しかもその満たされた光の世界には、

時がないのです。

あっ、これが永遠なんだと私は思いました。  

この光が生命であること、

光の生命であることに、

多少なりとも疑いを抱く人は、一人もいない。

この光は単に人格を備えた生命であるばかりでなく、 

極めて明確な個性を持っている。

死へ接近している人に対して

この生命から発散される愛と恩情は、

ことばで到底説明しきれないものであり、 

彼らはこの光の生命に完全に包みこまれ、 

保護されていると感じとり、 

すっかりくつろぎ、 

この生命の存在を受け入れる。 

彼らは、この光に抗し難い磁力を感じ、

吸い寄せられるように引きつけられる。

◆「悟り」体験◆

稲や土、光や風、自然界のありとあらゆるもの、 

大宇宙のさまざまなものがすベて、

素晴らしい秩序の中にあって、 

それぞれが一つひとつの役割を果たして調和している、

そうして燃えている。   

それは閃きに似た強烈な感動でした。 

大宇宙との一体感を、

頭ではなく、からだ全体で、 

魂の深みで悟ったような感じでした。

<引用終了>

確かに鈴木秀子さんが仰るように、この臨死体験からは、 

「あの世は至福の喜びに満ちた世界である」と言えますね。

そうであれば、もう死など恐れる必要はなくなります。

そして今の生活に集中することができます。

「不平」「不満」「愚痴」「泣き言」「悪口」「文句」を言わない。

感謝と笑顔で日々生活する。

お互いさま、お陰さまの気持ちで、周りの人々と調和して過ごす。。。など

私たちが死んだ後、上記の臨死体験のような至福の世界に戻り、

そして再びまた戻ってきます。


命、魂は永遠ですから、死んだら全てが無くなる・・ 

と恐怖心を持つ必要もありません。

どうせ、行先は至福の世界ですから、私たちの永遠の生命体が、

肉体をまとっている一瞬の間は、 

あがいたり、もがいたりするかもしれないけれど、精一杯、生を全うしたいものですね。 

私たちの魂は永遠に存在するものであり、死ぬことは、魂が、元居た場所へ戻ることです。 

元居た場所とは、いつも神さまを、そば近くに感じることができる

至福の場所、つまり天国です。 

今、いっときだけ、魂を磨き、光り輝かせるために敢えて  自分から

苦労や、困難、悲しみ、苦しみの中に身を投じているだけです。 

何故なら、その中でこそ、私たちの魂は

本物の輝きを手に入れることができるからです。


2025年6月27日金曜日

3936「偽の黙示録が続いているのか」2025.6.27

今回はIn Deepさんの2025年6月18日の記事を紹介します。


「偽の黙示録が続いているのか:エゼキエル戦争のようで、実はそうでもないかもしれないイランとイスラエルの戦争」

偽の黙示録が続いているのか:エゼキエル戦争のようで、実はそうでもないかもしれないイランとイスラエルの戦争 - In Deep


午後過ぎに用事があって、出かけていました。

しばらく歩いていましたら、ふと、

となりましてですね。

「空よ……まだ 6月の中旬過ぎだぞ?」

と言ったところで、太陽放射が止まるわけでもなく(止まったらコワいですが)、トボトボ歩きながら、結局、途中でチューハイを飲んで一息ついている始末でしたが、私の住む漂流教室市では(どんな市だよ)ここのところ、連日、最高気温が 34℃だ 35℃だとなっておりまして。

ウェザーマップの杉江勇次さんによると、

「 6月中旬に梅雨前線が消滅した」とのことでした。

6月中旬に梅雨前線が消滅するのは、過去 10年のデータでは、「 1%の確率」という異常事態になっているようで、こうなると、「これは異常気象」といえるものなんですが、天気予報を見ましても、この後もずーっと「晴れ」です。真夏の気温が続くようです。

「このまま梅雨前線が復活しなかったら、どうすんだよ」

とも思いますが、しかし、どうにもならないですし。

渇水だとか、農業用水の不作とか、いろいろと問題は出てきそうですが、実に異常ではあります。私の住むあたりなども中東のような気象状況になっていますけれど、イランとイスラエルの話です。

 

21世紀の地球での最大の緊張状態

イランとイスラエルの現在の戦争について、最近の記事では、

「イラン側に不利に見える」

というようなことを書きました。

しかし、その後の展開を見ますと、もちろん、今後のことはわかりようもないですが、あくまで現時点では「イランが不利には見えてはいない」のですね。

現在、イスラエルは「イランの攻撃による自国の被害」について検閲をおこなっていて、一般的なメディア報道では、イラン側の被害について語られるところが多いですが、X などのソーシャルメディアでは、

「イスラエルは建国史上最大の攻撃被害に見舞われている」

ことがわかります。

イスラエルの防御の強みは「アイアンドーム」というスラエルが開発した防空システムで、「世界最強」と言われています。

しかし、この 2日間くらい、どうももあまり機能していないように見えるとしか言い様のないほど、イランのミサイルがイスラエルに着弾して、相当な被害を出しています。

イスラエル各地の被害とされる編集映像

ふと「アイアンドームって、迎撃ミサイルが枯渇したりすることはないのかなあ」と、X の AI である Grok に聞きましたら、以下のように答えていました。抜粋です。

アイアンドームに関する Grok の回答

2024年時点で、イスラエルは(アイアンドーム)10個中隊を運用中とされており、計画では15個中隊まで増強予定です。これに基づくと、即時運用可能なミサイル数は10個中隊で約600発(10中隊 × 60発)と推定されます。

イスラエルは数千発規模の迎撃ミサイルを備蓄している可能性が考えられますが、具体的な備蓄総数は非公開です。

アイアンドームは、同時に対処可能な目標に限りがあり、例えばハマスやヒズボラによる飽和攻撃(数百発以上のロケット弾を短時間で発射)を受けた場合、迎撃ミサイルの消費が急速に進み、備蓄が枯渇するリスクが指摘されています。

特に、ヒズボラが保有する15万発のミサイルに対抗する場合、アイアンドームの備蓄数が不足する可能性があると米当局者が懸念を表明しています。

全文は、こちらにあります。

迎撃ミサイル数は 10個中隊で約 600発使うとして、すでに戦争突入 5日目くらいですかね、になっていまして、毎回のイランからの攻撃に対処しているとすると、イスラエルのアイアンドームはすでに 3000発程度の迎撃ミサイルを使用した可能性があります。

今後も果てしなくイランからの攻撃が続く、あるいは、15万発のミサイルを所有しているとされるレバノンのヒズボラ(イランの支援を受けています)が、イランと同時に攻撃を仕掛けた場合、

「アイアンドームの迎撃ミサイルが枯渇する可能性が高い」

とも思われるのです。

まあ、ここでアメリカが攻撃に介入すれば、また別の話となりますが、まだアメリカが直接介入していないと見られる現時点では、あと数日から十数日、攻撃を受け続けた場合、イスラエルのミサイル防御網が破綻する可能性もそれなりにあると見られます。

「こんな誰でも計算できるような状況が存在して、なんで、イスラエルはイランに奇襲をかけたん?」

とも思いますが、イスラエルには何らかの勝算があるのでしょうかね。

ところで、ガザ戦争が始まった 2023年10月に、「今後の予測される最悪のシナリオ」という文章 (翻訳記事)を寄稿していたフィンランド・ヘルシンキ大学の経済学准教授であるトゥオマス・マリネン氏が、このイラン・イスラエル戦争について新たな投稿をしていました。

少しご紹介します。


欺瞞の時代

このトゥオマス・マリネン氏というのは、2023年10月の時に、以下のような最悪の展開を想定していました。

2023年10月10日時点のマリネン准教授の「最悪のシナリオ」

1. 紛争は地域戦争にまでエスカレートし、米国も直接関与することになる。

2. OPECは石油禁輸で対抗。

3. イランがホルムズ海峡を封鎖。

4. 原油価格は 1バレルあたり 300ドルに達する。

5. ヨーロッパは LNG 不足により本格的なエネルギー危機に陥る。

6. エネルギー価格の大幅な高騰はインフレを再活性化し、中央銀行もそれに応じて対応する。

7. 金融市場と世界の銀行セクターは崩壊する。

8. 米国は債務危機に見舞われ、連邦準備制度はさらなる金融市場救済策の制定を余儀なくされる。

9. オイルダラー貿易は崩壊する。

10. ハイパーインフレが発生する。

indeep.jp

「 1 」以外はどれも起きなかったわけですが、イランが直接関係している現在、「 3 」(ホルムズ海峡の閉鎖)あたりからの動きの可能性も出てきました。

今回のマリネン准教授のサブスタック記事をご紹介します。太字はこちらで施しています。

准教授は今回も大変に悪いシナリオを想定しています。

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欺瞞の時代

The Age of Deception

Tuomas Malinen 2025/06/17

トゥオマス・マリネン氏

ここ数日、イラン・イスラエル紛争について多くの情報を得ている。状況は非常に流動的で、プロパガンダが飛び交っている。今日は、この紛争の背景にある戦略的側面について少し考察したいと思う。

週末、イスラエルかイランのどちらかが勝利すれば戦争はすぐに終結すると主張するアナリストたちがいた。

こうした発言には、両国が 50年近くもこの紛争に備えてきたという理解が欠けていることが多い。私は中東の専門家とは言えないが、この地域の歴史についてはかなり文献を読んでいる。

エルサレムを一度訪れたこともあり、ユダヤ人とアラブ人の居住地域やイデオロギーの違いを十分に理解してもいるつもりだ。また、多くのユダヤ人とアラブ人が平和に暮らしたいと願っていることも知っている。

私は当然ながらどちらの側にも立っていないが、ガザにおけるイスラエル国防軍による大量虐殺行為は忌まわしいと感じている。

しかし、いつものように、これらの行為は私や私たちの分析や予測に影響を与えるものではない。事実は、少なくとも 3000年もの間、同じ土地をめぐって両陣営が争ってきたということだ。両陣営とも残虐行為を犯してきた。

とはいえ、私の当初の評価は正しかったと同時に間違っていたとも言えるだろう。先週、金曜日に私は次のように述べた。

> 私たちが問わなければならないのは、テヘラン政権は自国領土内で核爆発を起こすリスクを負う覚悟があるかどうかだ。

私はそうではないと信じたい。私の考えでは、これはイランの報復が限定的になることを意味している。

それは当然のことながら、イスラエルの空爆がどれだけ長く続き、どれほどの被害をもたらすか、そしてテヘランが実用可能な核兵器にどれだけ近づいているかに左右される。

もしイランがすでにその段階に達しているならば、イスラエルへの攻撃は壊滅的なものとなり、迅速に実行される可能性が高い。

イランは私が考えていた以上にイスラエルを激しく攻撃した。しかし、テヘランが核兵器にどれほど近づいているのか、そしてロシアとイランの間で署名された包括的戦略パートナーシップ条約がどれほど包括的なものなのかは、私たちには分からない。

余談だが、プーチン大統領の側近でロシアの哲学者でもあるアレクサンダー・ドゥーギン氏は、イランは攻撃直前にロシアとの軍事同盟を拒否しただろうと(伝えられるところによると)述べている。これは興味深いことだ。

彼によると、これはイランの有力者の一部が依然として西側諸国との合意を望んでいたためだとされている。例えば、イランの首席交渉官であるアリ・シャムハーニ氏は、わずか 2週間前に、制裁の即時解除と引き換えに、イランは核兵器を保有しないこと、濃縮ウランの備蓄をすべて廃棄すること、そして IAEA 査察官がすべての核施設に無制限にアクセスすることを許可することを約束する用意があると述べていた。

彼は現在亡くなっている。

これに関連して、トランプ大統領の動機に関する興味深い分析を 2つ読んだ(こちらとこちらを参照)。1つ目は、トランプ大統領がイランではなくイスラエルを罠にかけ、勝てない紛争に巻き込み、イスラエルの政治ドクトリンの再構築を迫り、米国政治システムにおけるイスラエルの影響力を低減させようとしたというものだ。

もう 1つは、イランの強硬な対応により、米国防総省はゼロサム計算をせざるを得なくなり、米国の資源が限られていることを認めざるを得なくなったというものだ。

戦争が長引けば、米国の資産はウクライナから確実に撤退するだろうが、これはトランプ大統領がこの紛争をどれだけ長く続けられるかについて、かなり厳しい期限を設定する可能性もある。

インド太平洋ドクトリン(台湾)が優勢になる可能性が高いことを忘れてはならない。これは、イスラエルへの「電源プラグ」をいつか抜く必要があることを示唆している。2つの説のうち、私は後者の方がより可能性が高いと考えている。

イランによるイスラエルへの攻撃に関する動画を 2本ご紹介する。

主流メディアとイスラエル政府が伝えているのは嘘だ。もちろんイランも被害を受けてはいるが、 「イランの攻撃による被害は最小限」という主張は信じないでほしい。

1本目は金曜日にテルアビブで、2本目は土曜日にハイファで撮影されたものだ。Grok (AI)はどちらも本物だと確認した。 (※ 動画はページでご確認ください)

最近、イスラエルと米国がアイアンドームに残せる弾薬はわずか 15~ 20日分しかないという信頼できる分析を読んだ。

報道によると、イラン革命防衛隊の将軍は、イランは現在のペースでイスラエルを 6ヶ月間攻撃し続けることができると述べていたという。もしそうだとしたら、計算上はイスラエルに不利だ。

さらに、私が目にした分析はすべて、イランがすでに保有する旧式(20~ 30年前の)ミサイルをすべて廃棄したという結論を示している。つまり、イランが最新鋭ミサイルでイスラエルに与えることができる被害のほんの一部しか、私たちが目にしていない可能性があるということだ。

これらを考慮すると、イランのインフラと指導部を狙った首切り攻撃が失敗した場合(今やその可能性は高いと思われる)、イスラエルにはどのような選択肢が残されているのだろうか。

それはたった 3つしかない。

1. 降伏し、中国とロシアに仲裁を求める。

2. 米国を紛争に直接巻き込むための必死の努力として、イラン付近の米軍基地で偽旗作戦を実行する。

3. イランに核攻撃を仕掛ける。

トランプ大統領が冷静さを保ち、戦争への介入を控えるならば、これらの選択肢が生まれるだろう。

最後に、イランにとっての影響力(同盟国)となり得るもう一つの要因として、パキスタンを挙げておきたい。

伝えられるところによると、パキスタンはイラン当局に対し、イスラエルがイランを核兵器で攻撃した場合、核兵器で報復する意向を確認したという。現時点では、これがイスラエルにとってどれほどの脅威となるのかを判断する能力はないが、調査を進めている。

個人的には、イスラエルとトランプ大統領が飲み込める以上のことをしようとしているのか、それとも次の展開の裏に何か驚くべきものが待ち受けているのか、考えずにはいられない。今週は興味深く、危険で、そして残念ながら命取りとなる週となるだろう。

________________________________________

ここまでです。

 

これはエゼキエル戦争なのか?

ガザ戦争が始まったときに、以下の記事を書いたことがあります。

・「2023年の911」なのか「偽の黙示録」なのか

 In Deep 2023年10月9日

この「黙示録」のひとつに、旧約聖書のエゼキエル書38章と39章に描かれている「エゼキエル戦争」があります。

簡単にいえば、以下のようなものです。

エゼキエル戦争は、旧約聖書のエゼキエル書38章と39章に預言されている、終末におけるイスラエルに対する攻撃と、それに続く神による介入と勝利を描いた戦いのこと。この戦いは「ゴグとマゴグの戦い」とも呼ばれる。

エゼキエル戦争は、ヨハネの黙示録に登場するハルマゲドンと関連付けて解釈されることもあるものですが、現在行われている戦争が、エゼキエル戦争ではないにしても、「近づいている」感じはします。

始まると、どのくらいの期間、どうなるかといいますと、旧約聖書のエゼキエル書には以下のようにあります。

エゼキエル書/ 39章 09節

イスラエルの町々に住む者は出て来て、もろもろの武器、すなわち盾と大盾、弓矢、棍棒、槍を火で燃やす。彼らはそれで七年間火を燃やし続ける。

と、「 7年間」というような年数が出てきます。そういうものへの始まりとなっているのかどうかはわかりませんが、いずれにしても、現在のイスラエルは過去最大の攻撃による荒廃を経験しており、アメリカなどが介入しない限り、厳しい状況は続くと見られます。

イラン国営テレビなどは、今日明日中に「非常に大きなことが起きる」というように述べていますが、それが何かはともかく、今後数日も大変に緊張した状態が続きそうです。

アメリカなどが絡んできた場合、さらに事態は大きなものとなる可能性もあります。

そして、何か間違いがあれば、これがエゼキエル戦争に突き進んでいくのかもしれません。時代的には適合しています。

今から約 100年ほど前に書かれた詩人イェイツの詩『第二の誕生』で、

「ベツレヘムで再臨しようとしているのはキリストではなく不気味な獣だ」

と示唆している時期がまさに今でもあるからです。


2025年6月26日木曜日

3935「陰徳と悪徳」2025.6.26

今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2025年06月19日の記事を紹介します。


「陰徳と悪徳」


今日、春日大社宮司であった葉室頼昭さんの 

「神道 いきいきと生きる」より「陰徳を積む」というお話をご紹介します。

 <引用開始> 引用元

生物のいのちが続くというのは、 

・伝え、

・順応し、

・待つ。 

この三つで生物は進化を続け、いのちを伝えています。

この伝統を伝えるということ、

そしていろいろな厳しい環境に順応し、

去っていくのを耐えて待つことが必要なのです。

しかし人間はそれだけではありません。

人間が何のためにこの地球上に生まれたのかということが重要なのです。

人間は他の生物とはまったく違った目的で誕生したのだと思います。

つまりそれは神の世界を見て、 

こんなに素晴らしい美の世界だということを表現するために、

神様は人間というものを産み出されたのだと私は考えています。

それは人間だけが優れ、他の動物が下等というのではありません。

ただ人間は、この目的のために進化を続けているということです。

そして人間の場合、ただ進化しただけでは、いのちは伝わっていかないのです。

そこに「徳」というものが必要だと私は思っています。

とくに日本人はこの徳を積まないと、

いのちが子孫に伝わっていかない民族だと思うのです。 

しかも陰徳という徳です。

この陰徳を積んできた家が今続いているのであって、 

陰徳を積んでいない家は、

いのちというものが続いていないように見受けられるのです。

私は小さい頃よりおふくろから、

「陰徳、陰徳」と耳にたこが出来るくらい聞かされて育ちました。

友だちのために一生懸命にやって、友だちが何も感謝してくれないこともありました。

その話をすると、「それでいい。それが陰徳です。それが子供に伝わっていくから、

それはそれでいい。むしろ感謝されないほうがいい」と言われ、

わけもわからず、そんなものなのかなと聞いてきました。

その意味がいまこの年になってようやく分かってきたのです。

普通、人はこれだけ尽くし世話をしたのだから、

感謝してほしいと思うことがよくあります。

しかしそうすると、もうそれは陰徳ではなくなってしまうのです。

感謝や見返りをいっさい求めない。

人の喜ぶことをしていれば、それが一番いいのです。

そういうことの積み重ねが陰徳になり、

やがて子々孫々にまでその余徳が及んでいくのです。

この陰徳と関連して、大きな努力と小さな結果ということも大切なことです。

大きな努力をして小さな結果を望みなさい。

この逆をやって小さな努力で大きな結果ばかりをもらっていると、

いずれ滅びてしまいます。

例えば、百万円を儲けるために、

Aという努力をして百万円儲かるんだったら、

その何十倍も大きなBという努力をして、

そして百万円を得るようにしなさい。

そうしたら陰徳で栄える。こういうことなんですね。

それは努力のわりに儲けが少ない。

しかし、そうしたらその分、徳を積んで、続いていくのです。

この世の中というのは、栄えるというのではなく、

続くということが一番大切なことなのです。

会社がどんなに儲かっていても、潰れてしまっては元も子もありません。

何ごとも、いかにしたら続くか、ということを第一に考えるべきなのです。

<引用終了>

自分で積んだ徳は、何倍にもなって自分だけではなく、子供や、孫などの子孫、

そして時間をさかのぼって、先祖までにも良い影響を及ぼすといわれています。 

人の心は、 

・時間

・空間(距離)

・次元 

を全て包括するだけでなく

・見えている世界

・見えない世界

までをも内包する偉大な世界だからです。 

これとは逆の悪徳

これは自分さえよければ、他人はどうなろうと構わない

そういった

・今だけ

・金だけ

・自分だけ 

の心であり、 

俺が俺が・・・

私が私が・・・ 

と感謝や見返りを求め、自分だけが特別扱いされたい意識です。 

これは陰徳とは全く逆の方向性を持っていますから、 

自分や子供、孫、子孫、先祖に跳ね返ってくるものも、逆の効果を生み出します。 

明治までの日本人は自然体として、この陰徳の心が根付いていたそうです。 

ですが、文明開化と称し、西洋の物質文明、白か黒か?

大きいことは良いことだ、自然を征服して幸せを手に入れる・・ 

このような思想が入ってきました。 

この時代、江戸末期から明治にかけて

古くからの日本の神々は、日本人の精神に危機感を抱きました。 

ですので、この時期に沢山の神々の動きがありました。

天理教、金光教、黒住教、大本教、生長の家など、 

明治になって150年、日本は令和の時代を迎えました。 

陰徳の心を自然の心として持っていた日本人の精神は

もしかしたら、時代の潮流を変えられるかもしれません。 

今は隠れていても、私たちの身体には祖先のDNAが、しっかり組み込まれています。 

心を祓い清め

神々に連なる精神を復興していきたいものですね。 

そして生きとし生けるもの

皆が笑顔で幸せになりたいものですね。