2025年8月16日土曜日

3986「青空ひろば」2025.8.16

今回は立花大敬さんの「大敬ワンディー・メッセージ「青空ひろば」」から最新の記事を紹介します。


1532 2025.08.08 

<レスター・レヴェンソンさんの「愛のワーク」>

・過去のつらい体験を思い出す。

・その体験を生じさせた人や組織や出来事に対して沸き上がってくる「感情(憎しみなど)」と格闘しないで、そのまま受容する(そのまま味わう、感じる)。

・感情をそのまま受容して抱きしめているうちに、「憎しみ」の感情は「愛」に変容する。

(ポイント)その憎しみの感情と格闘することを止め(手出しを止め)、その存在を認め、受け入れ、許してゆくと、ついに愛することが出来るようになる。


1530 2025.08.05 ~ 1531 2025.08.07

<「達摩安心(だるま あんしん)」という公案>

・慧可(えか)が達摩(だるま)大師のもとにやって来て質問した。「私の心は不安動揺して収まりがつきません。師よ、どうか安心させて下さい」

・師は答えた。「その『心』を持って来なさい。そうすれば安心させてあげよう」

・数日後、慧可が師のもとにやって来て言った。「『心』を捉えようとしましたが、どうしても捉えることが出来ませんでした(心不可得)」

・達摩大師はおっしゃった。「君のために『安心』のコツを教えてあげたよ」

・アタマの手出しをやめて(無駄な抵抗をやめて)、こんな自分であることを認め、受け入れ、許し、愛することからスタートする。

・自分がありのままの自分に落ち着ければ、「イノチの大地」から、必ず必要な時に、必要な「イキモノ」が発動するようになっている。どういう形で「イキモノ」が発動するかは、アタマの自分にはサッパリ分からない。分からないからこそ面白い。<思い通りの人生より、思い及ばぬ人生が面白い>


イノチやココロは、あなたの所有物ではない。だから、ハンドリング(操作)できない。本当は、あなたこそがイノチやココロに所有されている。

「安心」のありどころは、イノチやココロをコントロールしようとするアタマの傲慢を放棄して、イノチやココロを信じて、その発動(「イキモノ」)にお任せするというところにある。


1528 2025.08.03 ~ 1529 2025.08.04

<香厳(きょうげん)、開悟(かいご)の因縁>

・香厳は、師の潙山(いさん)禅師から公案(禅の問題)を与えられて、どうしても解けなかった。

・自分に「絶望」して、禅修行も「断念」して墓守(はかもり)をしていた。

・ある日、墓場の掃き掃除をしていて、石が飛んで竹にぶつかり、「カーン」という音が響いた。その音を聞いた途端、香厳は悟りを開いた。


<香厳(きょうげん)は何を悟ったのでしょうか?>

・自分に絶望し、修行すら断念して、自己崩壊してしまっても(自分がなくなっても)、ホラ!このように音が聞こえるではないか。これは、自分が聞いているんじゃない。「イノチの大地」が発動して(「イキモノ」が現れて)聞いているんだ、ということに気付いた。

・自分がなくても、このように見える、歩ける、はたらける。語ることもできる。そして、それが自分には出来るはずもない最高のパフォーマンスになっている、ということが分かった。それが香厳の「悟り」。

 

1527 2025.08.03 

(大敬のつらい体験)

無理に「やる気」を出してガンバロウと努力した→燃え尽きた→挫折→罪の意識、自信喪失→心に負の想いを刻み込んで、生きにくいマイナスの環境を現実化させていた。

(大敬の復活)

そんな「やる気」が出ない自分であることを認め、受け入れ、許して、抱きしめてあげられるようになった→「やる気」は相変わらずないままなのだが、イノチの根源から「イキモノ」が、必要な時、必要な場面で発動してくるようになった→いい働きが出来るようになってきた→「イキモノ」と「やる気」は違う→「やる気」はアタマで作り上げたもの、「イキモノ」はイノチの内奥から必要に応じて湧き上がってくるもの。


1517 2025.07.15

<袁了凡さんが息子のために残した処世訓>

(謙虚であれ)

大敬の経験:難関大学に合格する生徒は、受験前に謙虚になる。

<易経の「謙」>

(易経本文)

人にして謙遜の徳があれば、どこに行っても通用する。終わりを全うすることが出来る。

そもそも「天の道を行く」者は、高きの居らず、その陽気を万物に斉しく下す(謙)ことによって、真に輝くことができる。

「地の道を行く」者は、大地にしっかり根ざして一歩、一歩と着実に歩み、その低きを保つ(謙)ことによって、自ずと上に引き上げられるようになる。

「天の意志」は満ち・驕る者を欠いて「謙なる者」を益し、「地の意志」は満ち・驕る者から減らして「謙なる者」に流入させ、「鬼神の意志」は満ち・驕る者を害して「謙なる者」に福を与えようとし、「人の意志」は満ち・驕る者を憎んで「謙なる者」を好む。

「謙なる者」は、高い位に就いても、尊くて光り輝き、低い位にあっても、だれも彼を軽蔑して粗略に扱うことができない。だからこそ、終わりを全うすることが出来るのである。

大地の中に山が潜むのが「謙」である。

卑い態度の中に高い徳を蔵するこの卦にのっとって、君子は多いものを減らし、少ないものを益し、バランスを計り、公平を心がけるのである。


1516 2025.07.14 

<徳積みをしましょう>

運命は、徳を積む(善行)によって改善出来る→袁了凡さんの実例

<参考文献>『出雲記伝』(バンクシア・ブックス)

<雲谷禅師が袁了凡に伝授した、「心」を養う「運命改善法」>

①無心になる(地上次元→上の次元の世界に)。→準提呪(じゅんていじゅ)を称える

(準提観音呪 )

ノーボー サッタナン サンミャクサンボダー クチナン タニヤタ

オン シャレイ シュレイ ジュンテイ ソワカ  

②無心に近づいた状態で、心の中央にこうでありたいという想い(願 い)をしっかり定着させる(Uターン法)。

③徳を積む(「心」のエネルギーを殖やす)。 

<雲谷禅師が袁了凡に授けた善行(徳積み)のポイントリスト>  

(参考文献)『出雲記伝』(バンクシアブックス)の巻末資料

ここでは、1ポイントのものだけを掲載しておきます。一つの念願成就に三千ポイント貯めるのが基本。 

◎ 1ポイントにあたる善行

・職場に入る前に仲間がしあわせでありますようにとまず祈る(心のなかで祈るだけでいい)。

・同僚が功績をあげたら心から祝福する(嫉妬や憎しみは自分を傷つけます)。

・人から好意の言葉や行為を受けたら感謝の気持ちを伝える(言葉と行動で)。

・同僚の悪口を言っている人がいたら、その場から立ち去るか、話題が変わるように誘導してあげる。

・同僚が仕事に手間取っていたら、さりげなくサポートする。

・同僚の仕事に欠陥があれば、ひそかに補ってあげる。

・同僚が仕事で不手際があっても、他の人の前で大声で叱らない。人がいないところで、こっそりやさしい言葉で教えてあげる。

・職場の仲間の間にいさかいがあれば、和解に導いてあげる。

・鳥獣の死体(放置自転車など)があれば埋めてあげるか、役所に連絡する。

・道路や廊下やトイレにゴミが落ちていればサッと始末する。

・廃棄する物品は「これまで使わせてもらって有難う」と感謝してから廃棄する。

・ご縁のある寺社に参拝する。

<袁了凡さんの運命改善>

・郷試3番で合格のはずが、1番で合格(運命の改善が始まる)。

・子供が出来ないはずが、長男(天啓)が誕生。→3千ポイント

・進士(科挙に最終テスト)には不合格のはずが合格。→1万ポイント

・53歳の寿命のはずが、74歳まで生きることが出来た。