クマがいます!の標識があります。心して山道を進みます。ブナの原生林の中、緩やかな登りを20分程歩いて湯川沼に到着しました。
「標高570メートルの山中にある湯川沼には、岸の浮草が水位の変化や結氷の圧力で岸から離れてできた浮島が浮いています。浮島は、県の天然記念物に指定されています。
沼の周囲を周回できる歩道があり、ブナやミズナラに囲まれた四季折々の豊かな自然を見ることができます。また、8月には湖面にヒツジグサの花が咲き誇ります。」
湯川沼は静かに山懐に天空に窓を開けて穏やかにありました。曇りでしたが湖面の美しさ、自然美を豊かに現して、浮き草、ヒツジ草がさりげなく色を添えています。唯一湖面に出られるスペースは10人が立ち、あの指定の配置を取るのに丁度良い広さです。
あわ歌を湖面に向かって響かせました。その時のお言葉です。
「四度唱えて(拍手しながら)
ドンドンドーン ドンドンドーン ドンドンドーン ドンドンドーン
新たなるへの道をここに開かれよ。(拍手)
お~ お~ お~(拍手)
繋ぐは明日のその池にて、相まみえ、固き誓いと共に致さん。(拍手)
お~ 参りたり。」17:10
宿は10分程車で下った湯川温泉ふるさとです。温泉が待っていますので皆さん喜びの笑顔です。何しろ、中山さんたちは8月中旬からチベット、ウルムチ等の巡りのあわ歌の旅をされ9月3日に帰国されたばかりです。その後、直ぐに札幌に3日間あわ歌会で行かれて7日に仙台入りされています。長旅等、諸々のお疲れで温泉が事の外、楽しみにされていたようです。そして美味しい日本の食事をゆっくりと味わいたいと。
18時前には部屋に入ることが出来ました。こじんまりとした純和風旅館ですが、新しく綺麗な館内で、渓流沿いの露天風呂も風情あり、お話が弾み長湯になりましたが、しっかりと心身が癒されました。
食事も豪華な中に、色どり良く山海の恵みを配膳し、味わい深く、酒の盃も進み、美味しく頂きました。2次会も楽しく出来ましたが、明日の本番に備えて早めに休みました。私も程よい酔い加減で途中睡魔に襲われて途中退場です。
9日朝、天気は曇りです。どうにか1日無事に巡れることを念願して、朝風呂で身体をリフレッシュし、盛り沢山な朝食を頂きました。8時出発予定でしたが、居心地が良いのか、ゆっくり喫茶室で珈琲を頂き、お土産を買ったりして、のんびりさせて頂き8時半過ぎに宿を後にしました。今日はいろいろな調整が入り、その時に向けて誘われている様な感じがします。
999の愛車にも給油を済ませて秋田自動車道を北上して秋田空港方面に向かい、そこから日本海東北自動車道に入り、南下して、にかほ市に向かいます。
最初の目的地は鳥海山の秋田県側の裾野に広がる中島台レクリエーションの森、獅子が鼻湿原です。国指定の天然記念物になっています。
http://www.geocities.jp/t111313/sisigahana.html
見所は沢山あります。「あがりこ大王」と呼ばれる日本1大きい奇形ブナ、世界1大きい「鳥海まりも」。そして「出つぼ」と言われる湧水池で、湧き水の周辺や川底には多種多様のコケ類が密生してます。
出つぼについては以下の表記があります。
「出つぼ(湧水池)--別名「熊の水飲み場」。鳥海山の雪解け水が80年以上もかかって湧き出ている。酸性・低温(ph4.4~4.6、水温7~8度)で、水量も水温も年間を通じてほぼ一定している。4カ所の出つぼから湧き出た水は約16ヘクタールの湿原を形成し、湧き出た水は白雪川に合流して山麓の平野を潤すが、稲作には冷たすぎるので、農業用水路のあちこちに小さなダムのような貯水槽が設けられている(温水路という)。
駐車場に10時半過ぎに到着して準備を整えてハイキング開始です。獅子が鼻湿原は5キロほどの散策コースが整備されています。所要時間2時間半ほどです。しかし、今回の巡りの目的は地の理、水にかかわる穴、池、湖沼です。ですからここでは湧水池の出つぼだけが目的地で、他は又の機会です。
出つぼを目指して整備された木道の遊歩道を40分ほど進みました。ブナの原生林の中を進みますが自然を鑑賞するというよりは、ひたすら目的地を目指す感じで早足です。それでも自然のエネルギーの真っ只中ですから疲れ知らずに軽快に歩が進みます。時折、小雨がありますがほとんど影響なくやがて出つぼに到着しました。