2026年2月13日金曜日

4167「青空ひろば」2026.2.13

 今回は立花大敬さんのから大敬ワンディー・メッセージ「青空ひろば」から最新の記事を紹介します。


1647 2026.01.07

<この一歩が世界を変える(道元禅師「現成公案」より)>

(公案)

麻浴山宝徹禅師が扇で涼をとっていた。

そこに僧が来て質問した。「風性常住、無処不周(風性はいつでも存在し<永遠・無限>であり、何処にでも存在する<偏在する>)ではないですか。なのになぜ和尚は扇なんかでチマチマした風(有限の道具で有限の風)を取り出そうとしておられるのですか」

 師はおっしゃった「君は風性常住(永遠・無限)に気づいたとはいえ、まだ無処不周(偏在、何処にでも存在する)の悟りは得ていないんだよ」

 僧は質問した。「では、無処不周とはどんなものなのでしょうか?」

 師はただ扇を使うのみであった。

  僧は礼拝した(無処不周(何処にでも存在する)の悟りを得た)。

(道元禅師の結論(現代語訳))

仏法(人生の歩み)の正しいあり方というのは、以上の公案でハッキリ示されている。

風性は永遠・無限であり、偏在するものだから扇なんかを使う必要はないんだ。使わなくてもちゃんと風は存在しているんだから、などというのは、まだ永遠・無限・偏在が本当に分かっていないのだ。

風性は永遠・無限・偏在だからこそ、今・ココの我が一動一作で、「仏家の風」を取り出して、我を扇ぎ、人を扇ぎ、世界万物を扇いで涼をとらせることが出来るのだ。

では、我々は「仏家の風」(菩薩の風)を今・ココに招きだして何を目指しているのであろうか。

それは、その扇ぎによって豊かな大地を育み、黄金の実りを現成させ、万民の腹を満たし、心を安らげ、憩わせることを目指すのだ。

また、長河の水を扇いで、その水を蘇酪(美味で滋養がある乳製品、お釈迦様にスジャータが捧げたのも蘇酪)に変じ、万民に分かち与えて、彼らを養い、育て、さらに元気よく前進進化を続けるようにと促し、導くことを目指しているのだ。


1646 2026.01.06

<人生は表現の場(道元禅師「現成公案」より)>

(鳥魚のたとえ(現代語訳))

鳥(個生命)が空(永遠・無限)を行く。空はどこまでも広がっていてココまでという仕切りはない。鳥がどれだけ進んだとしても、その進みは有限のものにすぎず、<無限・永遠>である空と比べれば、その進みは無に等しい。

だからといって、何をしてもムダだと鳥は進むことを止めたりしない。

小さい鳥は小さいなりに、大きい鳥は大きいなりに、自分の力量を精一杯を使って、必要な分量の空を使いこなしてゆく。

鳥は、次々やってくる今・ココでやるべき課題にイノチの全部を使って取り組んで飛んでゆく。そうすると、その一瞬、一瞬、その場、その場における鳥の有限なもの、小さなものにすぎない一動一作に<無限が宿り、永遠が映る>ようになるのだ。

この時、鳥や魚は、空という<無限・永遠>を我がイノチとして、今・ココに見事に表現出来ているのだ。

また、鳥という制限と制約をたくさん抱えこんだ個生命に、イノチの重心をしっかり据えて行動して、その個性を最大限に発揮して生きることが出来ているのだ。

また、空という<無限・永遠のもの>が、飛んでいる鳥の姿にスッポリ全量おさまって行動出来ているのだ。

だからこそ、飛ぶ鳥の姿は絶妙に美しいし、その一瞬の輝きは宇宙全体に届き、過去・現在・未来の全時間に光を放っているのだ。

そんな素晴らしい生き方(無限・永遠を今・ココに表現して生きる)が出来るのに、<無限・永遠>をまず悟らねば意味が無い。だから、まず<無限・永遠>である空の本質を悟ってから飛び立とうとしている鳥がいたとしたら、それは何と滑稽なことであろう。

そんな態度の鳥は、自分のイノチの落ち着き場所も、自分のイノチの進むべき方向もいつまでたっても知ることができないだろう。

そうではなくて、まず君の直面している<今・ココの課題>から顔を背けたり、拒否して逃げ出したりしないで、そこにドンと腰を据えて、その時、その場で全力で取り組んでゆくのだ。

そうすれば、そのソコに必ず<無限と永遠>が宿り、ココこそが私の落ち着き処だったんだと気が付くだろう。また、君という個性が生かされる最適の方向に、自ずと導かれて進んでゆくことが出来るようになるであろう。

その時、その処に、このようにして<無限と永遠>が盛り込まれるようになれば、その時、その処は相対比較を超えた絶対であり、現れだした表現に大小、軽重、上下、尊卑などの差はどこにもありはしないのだ。

その鳥の喩えのように、人が人生を歩むという場合の心構えとしては、得一法(とくいっぽう)、通一法(つういっぽう)だ。遇一行(ぐういちぎょう)、修一行(しゅういちぎょう)だ。つまり、やってきた今・ココの課題に全力で取り組んでゆくのだ。

「どんな課題が今・ココにやって来ても、不平を言わず、不満を持たず、顔を背けず、逃げ出さず、そのソコにイノチの重心をしっかり据えて生きる生き方ができれば、その<今・ココ・この身>に<無限と永遠>をしっかり宿して生きてゆけるのだよとおっしゃいますが、そう努めているつもりですが、私には本当にそうであるという自覚がサッパリないのですが」と問う者もいるであろう。

それはなぜかというと、君の有限のアタマでは、<無限のもの・永遠のもの>は決して捉えることは出来ないからなんだ。

自分が獲得したもの、表現出来たものすべてを、君のアタマがことごとく把握出来る、自覚出来るなどと思ってはならない。

今・ココにイノチの重心をしっかり据えて行動できれば、そこに<無限・永遠>が宿るのであるが、それは君のアタマに全貌が知られるということはない。君にとってそれは永遠に疑問符のままなのであるのだが、不思議なことには、君のイノチ全体によって、<無限と永遠>が見事に、その場、その時に盛り込まれて表現してゆかれつつある、世界にとって、他の存在にとって、君にとって、最善最適のワザが実現しつつあるのだ


1645 2026.01.05

変化を怖れてはならない。変化しなければじり貧になってゆくだけである。

イノチの可能性を広げるために、より高く成長するために、最終的には、すべての生きとし生けるものと融合一体化するために生まれてきたということを忘れないように。

目先の不利益に動揺せず、目標を高く掲げて、喜びを持って、勇気を出して歩み出せ。

 

1644 2026.01.04

<禅の公案 無門関第4則「胡子無鬚(こすむしゅ)」>

(本文)

或庵(わくあん)禅師が弟子たちに問題を出された。「達磨大師にはどうして鬚(ひげ)がないのか?」

(大敬のコメント)どうして鬚がないのかと聞かれると、ますます鬚を意識してしまって、鬚を存続させてしまう→そういう「引っかけ問題」を或庵禅師は弟子たちに提出している。「百丈野狐の公案」と同じ、「青い象のことは考えないで」、「ハート出るな」も同じ

(否定形を含んだコトバはイメージがしにくいので逆効果になることが多いので注意!)→じゃあ、どうしたら鬚がない達磨さんに会える?

(詩1)

達磨さんに鬚なんてない/地位も名誉も投げうって/歳も忘れて、体も忘れ/単身インドを飛び出した

そんな達磨さんに、鬚なんてあろうか/命なんてあろうか/計算なんてあろうか/失敗や成功なんて気にかけようか

どんな衣装もかなぐり捨てて/ハダカになって躍り出た/そんな達磨さんこそ輝いている

手もない、足もない、鬚もない/そんな裸の達磨さんこそがキラキラ輝く

(詩2)

達磨さんに卑下(ひげ)なんてありはしない/すっ転んでも、倒されても/オレはオレさと起き上がる/スタスタ、捨て捨て歩み出す

「おーい、達磨さん今どこにいる?」/「お呼びですか」と前に出よ

「覚悟を決めて取り組もう」

逃げるから課題が消えない。自分の成長のために、自らが引き寄せた課題なのだから思い切ってぶつかってゆこう。ウジウジしていないでとびこんでゆこう。頭をトコトン下げてわびてもいいし、戦うんだったら命をかけて戦ってもいい。成功しても、失敗しても、それが全部成長につながるのだからそれでいいのだ。


1643 2026.01.03 

<禅の公案 無門関第3則 俱胝竪指(ぐていじゅし)>

(本文)

俱胝(ぐてい)和尚は誰が何を質問しても、ただ一指を立てた。

俱胝和尚は、その臨終にあたって、「わしは<天龍一指頭の禅>を得て、一生涯これを使ったが、使い尽くせなかった」といって遷化(せんげ)された。

(大敬のコメント)

・どの指?

・指でなければダメ?

・今・ココに全意識、全身心を結集して「一動作」できれば、あなたのアレコレ(制約・制限など)を断って→私は私として立ち→私が私として生き生き輝ける道に向かって発つことが出来る。

(詩)

指が立ったら、世界が断った/旧い世界が無くなって/重い世界も断ち消えた

指が立ったら、私が立った/旧い私がどこかに消えて/イキイキ私が、オギャーと生まれた

ピカピカ世界も建ち現れて/「こっちへおいで」と私を呼んだ/呼ばれた私は喜んで、真っ新世界に発ったのさ/めでたし、めでたし、有難し/遠い昔の今のこと、昔の人の君のこと

(応用)

得意の「リセット動作」を自家薬籠中の物(特効薬)にしておくこと。

① イメージ:(例)観音さま、海、寺社、山など

② コトバ(呪文):(例)「現成公案」、「十句観音経」、各種真言など

③ 皮膚感覚:(例)風に身をさらす、裸足で歩く、体を摩擦する、体をたたくなど

④ 身体動作:指を立てる、チョキ・グー・パー、合掌、息吹、拍手、坐禅、言霊、旋律など