2013年7月26日金曜日

225「遍路」2013,7,25

 真言宗を創始した 弘法大師空海は大きな存在です。空海ゆかりの地、四国の遍路について以下の記載があります。

 古代から、都から遠く離れた四国は辺地(へじ・へぢ)と呼ばれていた。平安時代頃には修験者の修行の道であり、讃岐国に生れた若き日の空海もその一人であったといわれている。空海の入定後、修行僧らが大師の足跡を辿って遍歴の旅を始めた。これが四国遍路の原型とされる。時代がたつにつれ、空海ゆかりの地に加え、修験道の修行地や足摺岬のような補陀洛渡海(補陀洛山寺#補陀洛渡海)の出発点となった地などが加わり、四国全体を修行の場とみなすような修行を、修行僧や修験者が実行した。
 江戸時代ごろから西国三十三所観音霊場、熊野詣、善光寺参りなど庶民の間に巡礼が流行するようになった。そのうちの一つが四国八十八ヵ所である。阿波国の霊場は「発心の道場」、土佐国の霊場は「修行の道場」、伊予国の霊場は「菩提の道場」、讃岐国の霊場は「涅槃の道場」と呼ばれる。他の巡礼地と異なり、四国八十八箇所を巡ることを特に遍路と言い、地元の人々は巡礼者をお遍路さんと呼ぶ。八十八箇所を通し打ちで巡礼した場合の全長は1100- 1400km程である。距離に幅があるのは遍路道は一種類のみではなく、選択する道で距離が変わるためである。
 
 私は修行好きの人間ではありませんので、これまでお遍路さんをしようと思ったことはありません。しかし空海の事は興味がとてもあります。大学時代の学生紛争盛んなころ四国を巡り、何故か島根県大田市の真言宗の城福寺にご縁し、休みにはしばしば訪れていました。開業してから高野山大学教授の松永有慶氏とご縁を頂き、中国、チベット、インド、スリランカ、ネパールなど3度にわたり研修旅行に同行させて頂く機会がありました。
 松永先生は大僧正、高野山・補陀落院住職で、後に高野山大学名誉教授、同大学学長。高野山真言宗総本山金剛峯寺・第412世座主、高野山真言宗管長。全日本仏教会会長(2008-2010年)などを歴任されました。
 
 さて、9月に予定されている中山博さんと巡る淡路島・四国の旅の下見に先日行ってきました。それに先立ち7月20日に東京初台のオペラシティ—で開催されたオペラショー「和魂」に参加しました。
 木内鶴彦さんとの繋がりで今回参加しましたが、グリーンガイヤ関係の全国各地から沢山の友人、知人が集まりさながら儀式の様でもありました。
 オペラシティ—は初めてでしたが素晴らしい会場で1,600名の方々が集まっていました。その内木内さんご縁の方が550名とのことで随分沢山の方々にお越し頂いたようです。プログラム第一部は天の岩戸開き、第二部は神への祈りです。オーケストラ、和太鼓、舞等とオペラ歌手の西村玲光の歌で繰り広げられる世界は新たな幕開けを感じる時空間でした。最後に君が代を雅楽のしちりきの音階で歌われましたが驚きの響きでした。
 コンサート終了後は同所53階の素晴らしい展望の会場で立食パーティーでしたが、花火が打ち上げられているのが見えましたが、暫し楽しい宴を満喫しました。何故か私が岩戸びらき、船出の乾杯の発声のお役をさせて頂きました。

仲間と新宿で2次会をしてゆっくり休んで、翌朝四国巡りに旅立った次第です。
 
 21日早朝東京を発ち伊丹空港からレンタカーを借りて旅の下見、諸々のチェックの旅の始まりです。淡路島から先ず入り讃岐、阿波、土佐を巡りましたが、バスが道を通れるか確認し、行程の時間、更に素晴らしい予定外の新たな候補地が無いのか、入念な視察です。
 結論は新たな素晴らしい処を組み入れる事にしました。しかし、到底バスでは無理な道です。バスを止めてレンタカーでとかいろいろ思案し検討しましたが諸般の状況を勘案して行程を組み直して、少し遠回りする、少し歩いて頂くことで、やはりバスで巡る事にしました。
 新たな追加地点候補は淡路島では諭鶴羽(ゆづるは)神社、讃岐では水主神社、本宮山・くじら岩、土佐では鳴無(おとなし)神社、梼原天狗高原、四万十川源流点、稲葉洞・綾姫龍王神社等です。結果的にカットされるところも何か所かありますがこれから最終案を決めますが当日又新たな指示がある事でしょうから常に臨機応変にです。
 水主神社、本宮山・くじら岩は先の中山さんと巡った山形、福島の旅で7月7日に降ろされた「134,5 42」の場所と思われるところです。
 今回はほとんど写真を撮りませんでしたが何枚か紹介します。その内で鳴無神社、稲葉洞・綾姫龍王神社で光が強烈でした。特に最後に巡った稲葉洞・綾姫龍王神社は驚きです。
石上神社
岩上神社 神籬(ひもろぎ)岩
くじら岩




ゆづるは山 平和祈念塔


大麻比古神社 ご神木

鳴無神社
四国カルスト県立自然公園 天狗高原
 
 
 
稲葉洞・綾姫龍王神社

9月参加される方は楽しみにして下さい。しかし山登りがありますので準備怠りなくお願いします。

 同行二人(どうぎょうににん)は四国八十八箇所の霊場めぐりのお遍路さんたちにはいつでも空海がついて一緒に歩いてくれているという意味で笠に書きつける語です。目に見えなくてもそう思う人のそばに必ずいてくれている意味です。今回ひたすら車を走らせましたが、学生時代に訪れた記憶はほとんど無く、時折見かけるお遍路さんの方々を目にするたびに果たして何を思い、願って巡られるのだろうとの思いが浮かびます。己が人生にどれほどの意味があり役割があるのか、誰がそのあり様を見て、認め、受け入れてくれるのか。ただただ自分に向き合う時間です。
 私の今回の遍路も同行二人、一人ひたすら走り続け、走行距離1,020キロでした。無事に高知龍馬空港に到着でき、お蔭様で目的達成できたようです。最後に訪れた稲葉洞・綾姫龍王神社の光がそんな気持ちを抱かせて頂きました。