2022年7月18日月曜日

2761「心の感度」2022.7.18

 今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2022年07月13日の記事を紹介します。


「心の感度」


私たちは、3つの世界の中で同時に生きています。

・見える世界(物理的な次元)

・見えない世界(黄泉の国)

・心の世界

一番大きくて、全てを包括し、大事なのが心の世界です。

心の世界こそが、見える世界、見えない世界を包括した世界の現実を作り出します。

ですので、ご自分の心の浄化こそが、全ての根本であり、

永遠に続く幸福を作り出すことができます。 

目に見える、物に執着したり、

目に見えない霊的な物ばかりに心をフォーカスさせるよりも、 

まずは、自分の心の洗濯こそが、重要だと思います。 

私たち人間は「考える葦である」などと言われます。 

ただ、毎日を、食べて寝て、暮らしているわけではありません。

生活するため、生きるためだけに働いているわけではありません。


生きている間に様々な事件が起こります。 

様々な人との出会いと別れがあります。 

誰かと友達になります。

長く続く友達もいれば、あっという間に分かれる人もいます。

愛や友情を交わし合う人もいれば、憎しみ、罵り合う人もいます。 

それは全てこの世で、いろんな経験をして、いろんな感情を味わうためです。 

子供たちに対する大規模なアンケート調査でも明らかなように 

これらの出来事は全て生まれる前に、もう決めてから出てきます。

ですので、乗り越えられない試練や苦難は絶対に設定してきません。 

全ての目的が、その経験を通じ、魂の豊さを経験するためです。 

心の感度を上げるためです。

さて、今日は。そのような観点から「卒業式」にまつわるお話をご紹介します。

子どもたちの”いじめ”が深刻な社会問題になり、国会でも取り上げられる昨今、 

心温まるお話しです。

<引用開始>


小松まり子さんというお母さんがおられて、その方のお子さんの足が不自由で、

小学校の六年間、車椅子で通っていたんです。

六年間・・車椅子の後押しをしたのは、近所の子どもたちでした。  

毎日当番を決めて、登下校の後押しをしたのです。  

来年から中学・・みんなと同じ中学に行けると思ったら・・ 

教育委員会から 

お宅のお子さんは体が不自由だから 設備の整った肢体不自由児の中学校に

転校してください」って言われたのです。

ご両親は納得されたのですが、友達は納得しませんでした。 

六年間一緒に通ったんだから、中学も一緒でいたい・・ 

署名運動までして嘆願した。 

エレベーターが無くても、トイレに1人で入れなくても、

 僕らがいます・・  車椅子を担いででもやります」って言うんです。  

そんな約束までして・・また三年間、一緒に中学に通ったのです。

三年生の最後の日・・卒業式の日に、一緒に卒業したかったのですが、 

身体不自由なうえに弱かったものですから  

風邪を引いて卒業式に出られなくなったのです。

いつものように迎えに来た友達に、

ベランダから「九年間ありがとう!」とお礼を言った。 

『じゃ・・お前の卒業証書貰ってきてやるよ』と、友達は登校していった。

お父さんも「今日は早く帰るから・・一緒に卒業を祝おう」と言って出かけた。

お昼にチャイムが鳴ったので、お母さんがドアを開けたら・・ 

お父さんではなかったんですね。

卒業式を終えられた校長先生が、 

卒業証書を、わざわさ息子さんのために持ってこられ・・ 

各学年で担任をされた先生方も・・  

小学校からズ~と車椅子を押してくれた生徒たちも・・ 

一緒に来てくれたのです。

校長先生は 

『お子さんのお部屋で、卒業式をやらせてください・・』 とおっゃった。  

みんな部屋に集まった・・ 

お子さんを前に、校長先生が卒業証書を読んでくれた。

先生方は「よく頑張ったね!」と握手し 友達は、周りを囲んで校歌を歌ってくれた。

お子さんは、車椅子に座って証書を握りしめ、泣いていました。 

お父さんもお母さんも、涙が溢れて止まりませんでした。 

お父さんは、部屋のみんなに、 喉を詰まらせながら、お礼を言いました。

『息子は・・

皆さんの心温まる援助のお蔭で、無事小学校と中学校の両方を卒業できました・・ 

何を学んだかは 本人に聞かないと分かりませんが・・ 

人から受ける優しさほど、人の心を豊かにしてくれるものはない・・  

ということを学んでくれたら、それだけで十分です』

NHKふれあいトークより

<引用終了>


家の実家は、もう何十年も前に衰退してしまいましたが、着物の町でした。

父も小さいながらも、着物の染め物工場をやっていました。

私が中学卒業する頃、私と同級だった特別支援学級に通っていた男の子が、 

卒業と同時に家の染め物工場で働くことになりました。

彼の障害は身体の方ではなく、勉強が少し人より遅れると言う障害でした。

(でも、やっぱり心は凄く純粋!!)

父は、その同級生を雇って仕事を教えることになりました。

私はというと、まだ働くどころか、親の脛かじりの高校生です。

今となっては、父がどういう気持ちだったのかは解りません。 

そんな父を尊敬しています。 

九年間、車椅子を押し続けてもらった少年。

少年のお父様が言うように、何事にも変えられないほどの素晴らしい体験を通して、 

それまで以上に優しく思いやりある人生に変わられたと思います。

ですが、

もしかしたら  

それ以上に 「心の豊かさ」を手にいれたのは 

九年間 車椅子を押し続けた同級生たちかもしれないですね。。

お互い様、お陰様。

有難いことですね。

こんな仕組み、こんな経験をさせて下さる、

全てをディレクションしてくださった神様に感謝です。 

私たちは、こんな風に、色んな出来事、いろんな人との、出会い、別れを通じ

魂を震わせ、良いことも悪いことも様々な経験を通じ、

人を思いやる心の感度を上げて、魂を輝かせているのかもしれませんね。