今回は「宇宙の中心で愛を叫ぶ」さんの2024年11月17日の記事を2回に分けて紹介します。
「2024凱旋「TRIUMPH」逆明治維新」
こんにちは。
澤野大樹氏青森講演会主催小野裕美子です。
猛暑だったあの夏も思い出に変わりまして、すっかり年末モードに突入しています。
前回の更新は9月2日でした。
この2か月半の間、世の中は本当に目まぐるしく変化していきました。
変化といいますか、混沌という感じでしょうか。
そんな大激動の世の中で、精力的に全国を巡っておられる澤野大樹さんに、
今回もまたインタビューを敢行いたしました。
それでは早速お送りいたします!
――澤野さん、こんにちは。よろしくお願いいたします。
毎回同じことを言っているようですが、今年2024年は例年とは比較にならないくらい
世の中は大激動、大激変となっています。
こんにちは。
特に後半、夏以降の日本、および世界は人類史上稀に見る大激動でしたね。
自民党総裁選、衆議院選挙、そしてアメリカ大統領選挙と、巨大な選挙が続きましたから。
――落ち着く場面がほとんどありませんでした。
息を呑むような緊張感が半年以上も続きましたからね。
これは私だけではなく、多くの人にとってストレスでもあったでしょう。
しかもコロナ禍含めたらもう5年ですぜ。
日常のどこかで完全にリラックスできる、時間や空間があるといいですよね。
何もかも忘れて没頭できる趣味でもいい。
――ストレスは万病の元凶とも言われていますね。
そうは言ってもね、現代人にストレスを解消しなさいって言ったって、
なかなかできるもんじゃないですよね。
――夏以降の大きな出来事としましては
9月27日にまずは自民党の総裁選挙がありました。これについてはどう捉えていますか?
新しく総裁に選出された石破茂氏は、それまでの岸田路線を継承すると言いましたよね。
それでいいと思います。
特に岸田氏の外交政策は白眉です。
国家安全保障局長の秋葉剛男氏が岸田政権から引き継いで石破総理を支えています。
引き継いでいるどころの話しじゃないかもしれません。
石破総理は岸田氏のそれをさらに数倍にも大きくして具現化させると私は見ています。
実際、石破総理は11月14日から、ペルーで開催されるAPEC首脳会議と、
ブラジルで開催されるG20首脳会議に出席しますね。
そしてその足で、経由地のアメリカでトランプ次期大統領と会談する予定です。
この行程、そしてそのタイミングを見て、わかる人は「おおおっ!」って思うはずです。
すでに「次の世界の枠組み」を視野に入れて、かなり先取り的な動きを見せています。
――「新G8」+「BRICS」+「グローバルサウス」ですね。
そうそう。
もうすでに、っていうか岸田さんの時には、すでにそのような青写真をベースに動いていましたから、石破総理はそれをきちんと踏襲してる。
でもマスメディアはそれを隠していますよね。
――石破総理はその底知れぬ内容を理解しているのですね?
もちろんです。
だから彼は「新しい資本主義」を掲げていますでしょ。
この意味を理解するためには、これまでの西側NATO旧G7的価値観を意識した上で横に置かなきゃならない。
「私はこうでこういう者だ」という思いは、時に単なる足枷にしかならないから。
既存の固定した価値観を客観視できるか?
それは謙虚さの問題です。
修正の利かない強固な意志というものは、時に人の成長を後退させてしまう。
だから「新しい世の中」をきちんと理解するためには、既存の社会規範や価値観などを
一旦、脇に置いた上で考えるという、謙虚な姿勢が求められるわけです。
――公正を謳うマスメディアにも、今さら人には言えない部分があるのでしょうか。
日本のメディアは大体のところ、満州赤軍系を継承していますが、
GHQによって右と左といった役割分担を、それぞれ与えられることによって
延命を図りつつ戦後の日本で存在感を持つことができました。
――本当は極左なのに、右派を演じてるテレビ局もあるのでしょうね。
「中の人」のさらに「心の中」は80年前のそのままでしょう。
そんなの外部から変えることなんかできない。
現在ではその正体や本質はわかりにくくなっています。
でも岸田石破路線によって、その正体がアラハバかれてしまうだろうし、
存在そのものの意味が消失してしまう恐れから、彼らは、今起きている巨大な変化について、
目を瞑り知らなかったことにしています。
でもそれも時間の問題でしかないかもね。
――衆議院選挙の話しに移りたいと思いますが、澤野さんから見てどう解釈されますか?
だからマスメディアは、今回の衆議院選挙に際して、「裏金自民党!」って連呼しましたよね。
これは、上手いこと話しをすり替えたなと思いました。
――話しをすり替えた?
岸田石破両氏は、自民党内から清和会統一教会を排除しましたよね。
少しまだ残党は残っていますが。
今回の衆議院選挙の本質的なテーマは「日本vs.統一教会」だったわけです。
しかしいつの間にかそれは「裏金自民vs.国民」にすり替えられました。
そして国民の多くがこの説に乗った。
岸田石破路線は、自民党内の統一教会を粛清するというこれまでにはなかった荒治療を「肉を切らせて骨を断つ」思いで実行しました。
自党の内部をまさに「泣いて馬謖を斬る」思いでやった。
こんなの見たことありませんよ。
しかも衆議院選挙において、自党の候補者を公認しない、あるいは、公認はするけれども比例重複を認めないという厳しい判断を下しました。
――つまり、石破総理は、衆議院選挙で議席を大幅に減らすことも織り込んだ上で選挙に臨んだわけですよね。
しかし、マスメディアも野党も口を揃えて、「自民党は過半数を割り込んだ!ざまあ!」って快哉を叫びましたがどうでしょう?
――衆議院選挙の結果、自民党は単独過半数に届かないどころか、与党公明党と合わせても過半数に届きませんでした。
じゃあ、どの党が過半数を獲得しましたか?
――どこも獲得していませんね。
そういうことです。
これまで野党はずっと「アベ政治を許さない!」という澤地久枝さんが提唱したそのスローガンのプラカードを掲げて、デモをやったりポスター貼ったりしていましたよね。
ということはですよ。
岸田石破両氏が断行した「自民党内清和会統一教会排除」をもっとも歓迎し、喜び、喝采を送るべきは何よりも本来は野党であって然るべきではないですか?
なのに野党は「自民党は過半数を割り込んだ!ざまあ!」ってやっちゃった。
これじつは悪手ですよね。
清和会統一勢力と同じ主張を、野党も一緒になってやっちゃった。
そこに野党の野心と山っ気が前景化しちゃった。
半径5メートルと、直近前後2時間しか見えていないその力量と器が露呈しちゃった。
野党のその大局観の無さ、そして有象無象の度合いを、野党自ら高らかに宣言したに等しかった。
野党第一党の立憲民主党には歴史上稀に見る奇跡的な追い風が吹いていたはず。
しかし、比例票は前回衆院選から6万票しか増やせていませんでした。
この状況で過半数を獲得できないってことは、
それは立憲民主党自体に問題があるんじゃないの?ってこと。
このことを立憲民主党首脳部は、誰よりも理解しているが表立って言うわけにはいかない。
つまりその勝利は刹那な幻想に過ぎない。
だから野田代表は笑いもしない。
――公明党はどうですか?
比例票過去最少でついに600万票割れして596万票となりました。
――これはどういうことを意味しているのですか?
日本の戦後が終わったということ。
あるいは、旧満州派である清和会自民党を「与党連立」という形で監視する必要が薄れて来たってことだと思います。
自民党内に長く巣食って来た、好戦的な派閥が消滅したため、もうその暴走を危険視し、
監視し抑える必要性がなくなった。
さらに池田大作氏を超えるカリスマがまったく育たなかったこと。
それと、団塊の世代800万人が後期高齢者となり人数が減っているということと、
ネットの普及で次世代が継承しなくなったということ。
だから公明党はこれから、自然な形でゆるやかに消えていくと思います。
かの戦争が80年経ってようやく終わろうとしているのです。
もうお題目を唱えなくとも、戦争で死んだ旦那や息子と同じところに、もうすぐ行ける頃になった。
つまり、第3代会長だけが必要とされ、その地位を宛がわれたのだということ。
かの戦争はそれだけ日本国民の心に大きな傷を遺したのですよ。
これはね、戦後の近現代史を深く学ばないと、理解することがなかなか難しい領域なのですよ。
――国民民主党の玉木代表が躍進して一躍時の人となりましたが、これについてはどうですか?
玉木代表は、議席を4倍に増やしましたが、それは自らの実力によるものではないことを
誰よりもよく理解していると思います。
「裏金自民党には入れたくないけど立民共産はイヤだな、じゃあどこにしようかな? しかたないなあ、ま、今回はだなテキトーだけど国民民主にでも入れてやるとすっかな」
つまり、政策が支持されたのではないのだということ。
そういう消極的支持を得てまったく意図すらせずに、
半ば「タナボタ」的に議席をたまたま増やしてしまった。
神は与えたもうた。
玉木氏にはこの地上の歴史の中で、2秒だけスターになることができる権利を。
ある日突然、一躍「時の人」として脚光を浴びる。
このパターン、もう何度かありましたよね。
これは動員がかかったということです。
クラウドワークスには「日本賞賛系動画」や、「皇室系動画」や「政治系動画」製作者の
求人で溢れています。
――財務省悪玉論が急浮上してきましたね。
財務省悪玉元凶論を拡散して、世論を「統一」しようとしているのがわかりますか?
――国民にとってわかりやすい「敵」の設定ですね。
すべての元凶は財務省だ、という説。
この説を流布することによって、統一教会問題への国民の関心を、逸らすことができますからね。
目先の損得勘定、「103万円の壁」とか、誰が言い出して、誰が拡散しているのか?ということ。
これは意図的に作られた世論だということ。
動員がかかったということ。
一般庶民の感情を動かすためには「吝嗇」(りんしょく=ケチ)の意識を惹起させ、
焚きつけることがもっとも手っ取り早いでしょうから。
その意図は本当に国民のためのものか?
それとも何かを隠蔽するための煙幕か?
メディアが庶民のカネのことをやたらと言い出したら、それは他の別の何かを隠そうとする時です。
でもこれ、わざと炙り出すかの如く、俎上に載せているのだということをどこかで客観的に意識していなきゃダメね。
すべては「ショー」なのだから、きちんと全部、見せなきゃならない。
――ある日突然、ニュースは朝から晩まで「103万円の壁」ですよね。
全部、調整されています。
これは大谷の脱臼と似ています。
ホログラムなんです。
一般人類が思わず夢中になってしまうコンテンツ。
心を奪われ、気になって仕方ないという
魅力あふれるアクシデントや事件事故やスキャンダル。
これらのほとんどすべてが、この三次元現実世界というホログラムという檻の中に
閉じ込めておくための魅力的にしつらえられた「エンタメ」という罠です。
――そのひとつが「103万円の壁」ということですか?
「ザイム真理教」の某経済評論家はいつの間にか、旧清和会系ニュース番組に出演するポジションにまでなりました。
これって、簡単な問題ですよね?
満州派直伝の「池江方式」っていうのがあるから、彼についてもいくらかマージンを取って、
あらゆる可能性の存在も否定することなくそういうつもりで眺めていればいいと思います。