11月7日から9日まで35回座禅断食会を開催しました。毎回参加者の皆さんでその会の雰囲気、内容が変わります。今回は初めての方が半数近くを占めていましたがとても良い感じで過ごすことが出来ました。一言でいうと参加している目的、己の健康への意識がしっかり定まっていて、坐禅に集中できていたようです。
座禅の合間の休憩時間は部屋に帰らずに、やはり会場で横になって休む方がほとんどです。説明していないのですが身体が自然に心地の良い処を感知しているのでしょう。
今回も明けの食も美味しく頂けました。全員、宿便出しも出来て満願成就出来ました。一人初めての方が1時間過ぎて歩いても出なかった方がいました。私が指圧をしたところ、目出度く宿便を出すことが出来ました。これで仙台会場ではこれまでの記録が更新できました。
片付けも終わって最後にミーティングをします。皆さんの3日間の感想をお聞きする楽しい時間です。今回参加された方の中から何人か紹介します。先にKさんです。
最近3回続けて参加のKさんは遅刻して参加でした。11月1日から転職して参加も危ぶまれたのですが、数日前に覚悟を決めて参加の決断をされました。しかし、神奈川から仕事を終えてくると仙台駅からのバスは無く、最寄りの白石蔵王駅からタクシーしかありません。約7000円ほどタクシー代がかかり、到着が夜の10時頃と言います。
しかし彼はその日の参加を決めて実行に移しました。予定よりも新幹線にもスムーズに乗れて、福島駅で白石蔵王駅に停車のやまびこに乗り換えの為に待合室で時間待ちをしていたそうです。そこで隣り合わせの方と話したらその方も白石蔵王に行くとのことです。何しに行くのかと問われて、蔵王高原荘で座禅断食会に参加する事を話すと、その方も遠刈田温泉まで行くと言うではありませんか。そしてその方の軽トラに乗せて頂くことが出来て8時半前に到着できました。お蔭でその日の最後の坐禅も出来ました。
彼は速読の会でこちらの断食会に参加したAさんからこちらの断食会を教えて頂いて、生体エネルギーを駆使していることで興味を持ったようです。既に速読の会でも法蔵さんの坐禅断食会を経験していましたので、体感して理科系の人間として理屈を確認しようと思ったようです。
半信半疑ながら断食期間中の反応や、予後の状態がこちらの方が良いようです。どうやらこちらの会が馴染んだようで連続参加になりました。そして前回の7月の時に携帯しらべを購入していました。その効果があった様で、体調も良く、更に職場でヘッドハンティングされることに成り、悩んだ末に11月の新しい職場に就くことに成りました。今回の断食会で心身ともリセットして、リフレッシュして再スタートを切ろうとの意図がありました。アンケートに以下のように書いて下さいました。
「11月から転職したので、身体も心もリセットしたいと思い、今回の坐禅断食会に参加させて頂きました。お蔭様で、身も心も新たにスタートできそうです。
途中からの参加でしたが、軽トラに送ってもらえる幸運もあり、何か今までの自分からの変化も感じております。神奈川から遠いのですが、また参加させて頂こうと思います。」
前向きな姿勢で、最初に参加した今年の春とは別人の様です。いろいろな事が好循環を遂げてきている事を実感しているようで、事の仕組み、前提をどう捉えたら良いのかが判断できるようになって来ています。嬉しいことです。今の生活の改善すべき課題も明確に分かってその対策の方法をお伝えしましたが、必要な商品を直ぐに購入されました。納得して更なる前進が楽しみです。
宿便出し最後のSさんの感想です。
「断食と坐禅、両方とも初めての体験でした。2日目、3日目、朝のだるさも初体験で、多少の不安もありましたが休憩をはさんで、プログラムが良く考えられていて、気力、体力、無事、乗り越えられました。
会場も清浄な雰囲気で、集まった方々も親しみやすく、ありがたかったです。
断食後の宿便出し、予想外に最後の一人になってしまい、あせりを感じ始めましたが、大久保先生の指圧と、Kさんのアドバイスで無事に達成できほっとしました。
明けの食事の食材やお茶、水がエネルギーに満ちていると感じました。生体エネルギーについてより意識して行こうと思います。」
同じく初めての参加の方、2人の感想です。
「今回、座禅断食会に初めて参加させて頂きましたが、とても楽しかったです。他で2回程断食をしましたが、まったく中身が異なり新鮮でした。私にはこちらの断食が合っていると思いました。
座禅も想像より全く苦ではなく、20分はあっという間でした。15回もやっていた気もしませんでした。初日夜の頭痛と3日目朝のだるさ以外は快調でした。あけの食事も大変美味しかったです。野菜そのものの味がこんなにも甘く、美味しいものだと久しぶりに思い出しました。
普段便秘気味で排便があるかとても心配でしたが、45分後に出始めたのでホッとし、すっきりしました。とても爽快な気持ちで、食事を頂いてから元気になりました。
ここで出会えた皆さんと大久保先生とサポートして下さったTさんに心から感謝いたします。ありがとうございました。次、又お会い出来るのを楽しみにしております。」
「ニンジンジュース断食(石原先生)3回、酵素断食(やすらぎ)1回やってきましたが、それらがお遊びの様に感じられる程、真剣な3日間でした。2日目夜まで楽勝の気分だったのですが、3日目朝から吐き気が強く、でも仮眠を取りながら、自分の体調を観察出来て良かったです。
Sさん、Tさん始め様々な経験談、楽しくありがたく拝聴しました。オリジナルの野口先生の断食会や他の会も日程によっては参加しようと思いましたが、大久保さん、皆さんの話しを聞き、ちょっと考え違いました。」
次はベテランの方々です。
「今回、参加するにあたり、夫、娘から素直な気持ちで受けて!と言われ、自分にもよぅく言い聞かせました。その気持ちのせいか、座禅中、呼吸を整え、100を数える回数が今迄よりも多く、嬉しく思いました。
2か月間、便秘に苦しみ、絶対に座禅断食しかないよ!と娘に言われ、いつも二人旅だったのに、一人旅にチャレンジし、皆さんに沢山の便秘の食事法も教えられました。いつもマクロビ食に心がけているのですが、やはり坐禅断食に勝るものはないと思います。」
「お蔭様で無事参加することが出来ました。仕事の疲れがたまっていたのですが、座禅の数息、体操、十分な睡眠でスッキリリフレッシュできました。(環境のお蔭もあると思います。)
回を重ねるごとに、断食中の手の甲の黒ずみ(紫色というか)が無くなってきているので、きっと腸の具合も良く成って来ているのだと思います。これからも続けて参加させて頂きたいと思います。
いつもながら、心地良い環境設定、明けの食事への配慮ありがとうございました。」
全員の感想を紹介したいところですが、これらの中でも十分に、皆さんのひたむきな姿が今も浮かびます。いつもながら散会の時の皆さんの笑顔、明るさは来た時とは別物です。お宿のスタッフの方もその変化をおっしゃってくださいます。その笑顔がお世話をさせて頂く私たちにとってありがたい、ご褒美です。次回は27年3月20~23日で開催です。また再開できることを楽しみにお別れをしました。
断食会の日程の中に、夜の最後の座禅が終わってする、「おやすみ真向法」と朝起きて6時半からの読経の前にする「おはよう真向法」を指導させて頂きます。これは自由参加ですので今まではまちまちの時がありましたが、今回は全員が参加して下さいました。嬉しいことです。
真向法は素晴らしい健康体操です。私にとって体操との機縁による恩恵は計り知れないものがあります。しかし私は計らずも大事なことを知らずに真向法を実践していました。
その事とは、11月15日の東北地区真向法研修会の時に佐藤良彦会長からお教えいただいた、「真向」とは「ひたむき」と読むという事です。初めてお聞きして、えっそうなんだ、と驚きでした。