2020年11月26日木曜日

2168「全権委任」2020.11.26

 コロナ感染拡大第3波が顕著になり大阪市、札幌市がGOTOトラベルから3週間除外されました。冬場を迎え感染拡大が危惧されますが、場当たり的な対応で果たして日本の今後の漂流はどうなるのでしょうか。
 そんな中、感染拡大が続く欧州、ドイツでは11月18日に「感染保護法」が議会で可決されました。既に欧州各国ではロックダウンなど強圧的な封鎖処置や外出禁止措置、デモ禁止措置がなされていますが、今回のドイツは、「正式に感染症抑制のためには何でもできる」ことが法律で明文化されました。

 11月24日のIn Deepさんのサイトより「新ナチス… : ドイツですべての自由を制限できる「感染保護法」が議会で可決」から1部抜粋して紹介します。
「(途中略)
 どんどん進みますねえ。
 アメリカの劇作家で、現在、ドイツで暮らしている CJ ホプキンス (CJ Hopkins) という劇作家の方が、自らのウェブサイトに「ドイツ人が帰ってきた」というタイトルの記事を掲載していました。今回はそれをご紹介したいと思います。
 ヨーロッパがどうなっていくのかはわからないですし、アメリカもどうなっていくのかはわからない。もちろん、日本がどうなっていくのかもわからない。
 そんな状況ですけれど、ドイツが好きでドイツで暮らすアメリカ人作家の思いが綴られています。
 なお、文中に出てくる「全権委任法」というのは、アドルフ・ヒトラーが、1933年3月23日に制定した法律で、ナチスドイツの権限の基礎を固めたものです。Wikipedia の説明では以下のようなものです。
全権委任法
 全権委任法、日本語訳では「民族および国家の危難を除去するための法律」は、ヴァイマル共和政下のドイツ国において1933年3月23日に制定された法律。
 国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)による事実上の一党独裁制の下、アドルフ・ヒトラー首相が率いる政府に、ヴァイマル憲法に拘束されない無制限の立法権を授権した。 (Wikipedia)
 この「全権」という部分が、今は、感染症対策のための全権となったということなのかもしれません。ここからです。
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ドイツ人が帰ってきた! The Germans Are Back! CONSENT FACTORY, INC. 2020/11/22
ドイツ人が戻ってきました。
 それは、暖かく、曖昧で、小柄で、平和を愛する、戦後のドイツ人のことではありません…。
11月18日、ドイツの議会はいわゆる「感染保護法」(ドイツ語で 「Das Infektionsschutzgesetz」)と呼ばれる法律を可決しました。これは、この法律の基本である「公衆衛生の保護」のためなら、すべての権限をドイツ政府に付与するものです。
 これまでもドイツ政府は以下のようなことを行ってきました - - ロックダウン、夜間外出禁止令、旅行の禁止、デモの禁止、家や企業への急襲、医療用マスクの着用の命令、マスク着用反対者への嫌がらせや逮捕など。
 しかしこれまでは、そのようなことは合法ではなかったのですが、今は連邦議会によって、それらが「合法化」されました。法律として祀られているのです。
 議会を通じて決定された、この「感染保護法」を、ドイツで 1933年に制定された法律「全権委任法」と比較することは、いかなる方法でもできません。しかし、全権委任法はあらゆる権限が政府に付与された点で、私はこの感染保護法と全権委任法が非常に似ているように響きます。
 今回、感染保護法が合法化された後には、何万人もの反全体主義の抗議者たちがドイツの通りに集まり、多くがドイツ連邦憲法(ドイツ議会が廃止したばかりの憲法)のコピーを持っていました。
 しかし、抗議者の多くはマスクを着用していなかったので「違法のデモ」と見なされ、何千人もの機動隊によって打ちのめされ、数百人が逮捕されました。また、多くが放水車で水をまかれていました。
 ドイツのメディアは、ナチス時代のゲッベルスの宣伝省とはまったく異なり、完全に客観的でしたが、これらの抗議者をすべて「コロナ否定派」、あるいは「極右過激派」、「陰謀理論家」、「反ワクチン派」、「ネオナチ」であると国民に報道していました。
 ドイツ政府、ドイツのメディア、インテリ、そして基本的にはそこに留まりたいと願う役人たちの誰もが、これらの「コロナ否定派」が問題になりつつあると認識しています。
「コロナ否定派」たちは、公衆衛生を脅かし、ドイツ国民に苦痛を与えている根拠のない「陰謀説」を広めているとされています(たとえば、コロナに感染した人々の大多数は、軽度から中等度のインフルエンザ的症状しかないか、より一般的にはまったく症状がなく、感染しても 99.7%以上が生き残る、などの「事実」を広めています)。
「コロナ否定派」たちは、マスクなしで歩き回っています。彼らは、終末論的な感染症に襲われていることを国民に納得させるためのドイツ政府とメディアの努力を嘲笑しているとされています。
 彼らはインターネット上で科学的事実を投稿し続けてもいます。
 彼らはこれらの抗議デモをおこない、「健康緊急事態」を宣言し、ドイツ憲法を無期限に停止し、法令と力によって社会を支配するドイツ政府の権利に異議を唱えているのです。
政府とメディアは彼らを「国民の敵」と見なしています。
 しかし、このようなドイツ政府とメディアの努力にもかかわらず、「コロナ否定論」運動はドイツだけでなくヨーロッパ全体で成長しています。
 明らかに、ドイツがこの脅威に対してより強力な対策を講じる時が来ています。
この「感染防止法」は、何らかの解決策を考案して、それを実行するために必要な権限をドイツ政府に提供します。これら「コロナ否定派」の退化した反社会的逸脱者たちがドイツ政府の絶対的な権力に挑戦することを許可しません。
 今や、「コロナ否定派は、ナチスに共感する者」とされており、それは根絶され、容赦なく対処されなければならないものなっているのです。
 詳細はわかりませんが、「コロナ否定派問題」に効率的に対処するために、なんらかの特別な実行措置機関が設置されていると思われます。そして明らかにすでに措置が講じられています。
 今年 4月には、有名な反体制派の女性ドイツ人弁護士が精神科病棟に強制的に拘束されました。
 また、重武装の警察たちが、コロナ否定派 YouTuber を逮捕しています。これについてドイツ当局は詳細を発表しておらず、主流メディアもまたそれを報告していないため、正確なことはわかりません。
 私はドイツ人が大好きで、私はドイツに住んでいます。
 けれども、この新しい病的な全体主義を実行しているのは政府とメディアだけではありません。一般のドイツ人たちもそうなのです。
 このドイツの歴史の中で、ドイツが再び全体主義国家に変貌し、警察がマスクの不着用者を追い詰めている光景を見るのはかなり憂鬱であり、少し恐ろしいことでもあります。
 街頭、レストラン、バー、そして家庭を警察たちが襲撃しています。
 ここでは、善良なドイツ市民が、散歩や買い物で「社会的距離のルール」に違反していないかどうかを確認するために、市民たちはヨガスタジオの窓さえも覗き込んでいます。
 食料品店で、私がマスクを着用していないことに腹を立てた人に、敵対的な視線で睨みつけられ、または、口頭で非難するドイツ人に囲まれることもあります。
「マスクは義務だ!」と。
 はい、私はそれが「義務」であることを十分に承知しています。
 それが「義務」であるかどうか疑問がある場合のために、ベルリンの上院議員は、以下の魅力的な広告を出稿しました。

 私は決して、これらのドイツ人を「ナチス」とは呼びません。それでも、私は、彼らを「全体主義者」と呼びます。このコロナウイルスによって私たちが受けている、まったくばかげた「緊急措置」を正当化するふりをしているのは、政府と共に市民でもあるのです。
 これはカルト、全体主義のように機能しています。
 それはあなたがた市民に少しずつ少しずつ嘘をつき、合理化によって市民たちが全世界を作り直すという使命を帯びた「小さな自己陶酔的なニヒリスト」から命令を受けていることに気付くまで続きます。
 一気にすべてが変わるのではありません。数週間から数ヶ月の間にそれがなされていきます。
 そして、それがいつの間にか、あなたたち市民の現実になります。
 詳細やシンボルは変わっても、全体主義は全体主義です。
 それがどのようなユニフォームを着ているか、または、どんな言語を話しているかということは実際には問題ではありません。
 それは偶像であり、人間の傲慢さの模造品であり、大衆の心の粘土から彼らが制御できないものを根絶したい巨大な精神的不自由によって形成されています。
 そして、彼らがコントロールしたいのは常に「すべて」です。
 私。社会。世界。笑い。愛すること。名誉。信仰。過去。未来。生活。死。それらに従わないすべて。
 残念ながら、この種のことが始まり、それが現在私たちが経験している段階にまで達すると、多くの場合、都市が廃墟になるか、大地に人間の頭蓋骨が散らばるまで、それは止まりません。
 そこにたどり着くまでに 10年や 12年などかかるかもしれませんが、間違いなく、私たちが向かっているのは全体主義が常に向かっている「場所」です。
 信じられないなら、ドイツ人たちに聞いてください。