最初の目的地は島根半島の先にある出雲御三社のひとつ、美保神社です。えびす系の総本社で 大国主神の子の事代主神、大国主神の后の三穂津姫命をお祀りしています。以下の国譲りにかかわる神事で有名です。
「青柴垣(あおふしがき)神事・諸手船(もろたぶね)神事は国譲り神話に因むものである。12月の諸手船神事は、大国主命が国譲りの是非を相談するため息子の言代主神に使者を送ったという故事を再現、4月の青柴垣神事は、国譲りを決めた言代主神が船を青柴垣に変えてその中に身を隠すが、再び神として甦る様子を再現している。」
中海、美保湾の海沿いの道を地蔵岬の美保岬灯台の方に向かうと美保関港に辿り着きます。漁船が沢山係留され、旅館など密集した集落の中に神社は鎮座しています。丁度朝の神事でしょうか雅楽の奏楽が聞こえます。穏やかな朝陽を浴びて参拝しました。神社の奥、山の上には青空の中にお月様が見えます。
http://www.mihojinja.or.jp/
佐太神社は松江方面に引き返し、宍道湖の北側内陸にあります。出雲の国二の宮で佐太御子大神が主祭神でサルタヒコのようです。ここでの神在祭は古く文献上も古のままに執り行われているようで、夜を徹して無言のままに行われるようです。今は改修中でしたが、仮拝殿でお参りしました。
http://sadajinjya.jp/?m=wp&WID=4196
元々の名前は多伎都比古神社(たきつひこじんじゃ)です。一度、明治政府の命令により合祀されたのですが部落の方々の努力で新た分霊し守ってきています。巨大な巨石がご神体で磐のところに桂の巨木があります。神聖な霊気に満ち満ちた神域です。朝陽が凄い光を降り注いでいて暫し、皆さんで光のシャワーを感じ、写真に収めて満喫しました。
http://onmyojitatsuya.seesaa.net/article/386020119.html
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/contents/1296517973677/html/common/56149ffb019.html
次の韓竈(からかま)神社のご神体も山中の巨石です。鰐淵寺に向かう道を西に折れて数キロ山中に進みます。駐車場から渓流沿いの道を800mほどあるくと鳥居があります。そこを山に鋭角的な登りを15分ほどで2つの巨石の重なりの隙間を通し抜けると鎮座しています。ここも凄い世界です。祭神はスサノウノミコトですが出雲風土記にも登場する神社です。名前からして韓国との繋がりを連想します。以下の記載もあります。
「祭神の素盞嗚命が新羅(しらぎ)に渡られ、わが国に「植林法」やタタラ製法、鍛冶技術などの「鉄器文化」を伝えられたとされ、カラカマのカマは、溶鉱炉を意味するとも言われています。また、この神社より奥は古くから産銅地帯といわれ、金掘り地区の地名や自然銅、野タタラ跡もあり、鉄器文化の開拓と深い関係がうかがわれます。」
下りも急峻な参堂を注意深く降りますが難儀なところですがそれだけ霊験ある穢れ無き世界です。しかし高所恐怖症と肥満の方は難しいところです。
http://www.izumo-kankou.gr.jp/241
http://www.genbu.net/data/izumo/kankama_title.htm