トランプさんが退院されましたが、次々と繰り広げられる展開は11月3日の大統領選挙に向けての事で、米国は予断を許さない様です。世界をリードしてきた米国のリーダーシップが次の新たな世界を作っていくのは確かです。果たしてトランプ再選でしょうか?
藤原直哉さんの2020年9月30日「日本と世界にひとこと」で興味深いお話しを聞けましたので紹介します。
リーダーシップの劣化が生む現実
コロナもありお粗末な事が色々と露見しているが、国の上の方があまりにもお粗末だ。お粗末な、リーダーシップの劣化が見られるが、その事に本人たちは気付いていない。
リーダーシップとは、正しい事を正しく実行するのでなく、何が正しいかを決める事だ。そこにリーダーシップのダイナニズムがあり、その力は重大だ。
人間性、歴史、宗教、直感力、社会科学、人文科学、芸術を知り、あらゆることの能力を総動員して、胆力、武力も使い行い、その能力が試されるのがリーダーシップだ。しかし今は、何が正しいかを決めるのではなく、正しく実行する事に移って行っている。
独裁政権もかつてのヒットラー、ムッソリーニの様に異常な人で、新興宗教でも狂ったもので、まともな人で無く変な人がトップに出て来る。
リーダーシップで評価される要素は、何も道がない所に、全く何も無い、海図のない所に道を作る事だ。出来上がったものを実行するのと違う。正しい決定をする時に人間力が必要で、正しく実行するのはその下で、狂った事を実行する時はまともな人はそこに入って来ない。
中国共産党はまともな奴はいない。典型的に最後に見えるリーダーシップだ。日本の自公政権、財界もこの25年は同じだ。ジャパンハンドラーの影響など、金融も正しい事を決めていない。皆、おかしい。自分達に思惑がある奴らが決めている。
戦前、戦中の英雄が戦後、全く消えてしまった。せいぜい乃木大将や東郷元帥位で、日中戦争以降で活躍した人は言われなくなり、禄でもない人達と言われる。多くの人は前線で死に、まともな人が残らなかった。
若いリーダーにまともな人がいないで、能力の無い人が集まってやると第2次世界大戦の終わりの様になり、何も出来ないままに、国民、組織、国家が崩壊していく。ソ連の末期もひどいもので悲惨だった。ソ連の中枢の指令が下に通じていなかった。こうやって終わって行く。無能なリーダーが指令を出しても下の人は聞かず、実行せず終わる。奇妙な終わり方をする。チャイコフスキーの曲の終わりと違い、パタッと終わる様だ。そして誰もいなくなると言う印象だ。
東ドイツの外務省のエリート官僚が体制崩壊後、極端な貧困生活にさいなまれているテレビ放映を見た。愚かなリーダーシップで崩壊して、この様な事になると思った。これがビューロクラシー、官僚制の崩壊だ。当時の日本も、私はアメリカにいて大丈夫かと言われた。
ソ連の崩壊をみて官僚制は駄目だと思った。そして今度は日本が潰れるのかと思った。私も役所に勤めた事があり、役所はひどいと思っていた。今まさにそういう状態だ。
医学雑誌のランセットの中で日本の健康医療専門家が日本政府に質問状を英文で出していたが、やんわりした表現だがきつい内容だ。果たして英文を読める政治家はいるのか。
今、世界は何を話題にしているのか知っているか?
今時、安倍、菅政権に近づくのは100%思惑があり、まともな者でない。企業再生をする人もいるが、悪の巣窟だ。下ではこびへつらうやつがいるが、1番大切なのは外の風を入れ、中の環境を良くして掃除する事だ。中の権力闘争に巻き込まれたら駄目だ。とんでもない所に行ったら中を相手にしないで外を相手にしないと駄目だ。内部の腐敗と戦うには外からする。官僚にアジェンダを決められたら駄目だ。トランプはその点まともなリーダーシップだ。
小泉政権、その前の森政権以降、政界、財界共に劣化して、次々と劣化してきた。現実を理解出来ずに外が怖くて、外の風を入れられない。恐いとは何事だ。大変だ、があっても何をするのかがリーダーだ。まるで幼児だ。そうして最後は誰もいなくなると言う事だ。
リーダーシップが完全に劣化した時、その中で物事をさばける人はいなくなり、何も出来なくなる。少しでも再建出来そうという人がいないとしたら、そこは解散するしかない。帝国陸軍、海軍も100年持たなかった。
自民党も大野伴睦、岸信介が作ったが、岸は満州の麻薬のお金で自民党を作っているので穢れている。アメリカとつるんで作ったものだ。自分だけ良い思いをしたいだけだ。それをまともにするのは難しい。経済も販路を切り開き苦労して道を切り開いて来た人達の事を忘れ、勝手な事をしている人が多い。その人たちは消費する事は出来ても何かを創造出来ない。
彼らの頭の中の考えは逃げる事しかない。今の経済は追い詰められ、上手く行っていない事を感じている。そして何も出来ない。自分だけどう逃げるかと言う事だけだ。満州国の最後の時と同じだ。昭和19年に岸は財産を抱えて日本に帰って来た。関東軍のトップの将校たちも家族を引き連れ帰って来たが、その翌年20年に満州では悲劇が生まれた。
どうしようもない所でなく、別な所から作るしかない。今必要なリーダーシップは何が正しいか決める事だ。経済再建の柱としてヨーロッパではデジタル化に並んで気候変動対策を上げている。それはコストでなく新しい経済の推進力でプラスの方向を取り入れようとしている。
ブロックチェーンもしているが、その最大の敵はビューロクラシー、官僚制度だ。新しい絵図面を描ける人が必要で、図面を作れないと駄目だ。未来を作る、これからの方向性、自分自身もどうやって絵図面を作るかだ。そうでないと納得がいく行動が出来ない。
その為に勉強をするしかない。それが大切だ。何が正しいか、自分で知ろうとして試行錯誤し、本当に自分の答えを出していくまで時間がかかるが、そこをくぐり抜けた人で無いとリーダーが出来ない。
フォローアーも駄目だ。おどおどしてついていては駄目だ。今回は立て分けが為されるので、呉越同舟、清濁併せ持つで、皆を連れて行くのは難しい。各自の選択で、今回はシビアーだ。横型リーダーシップはシビアーで、各自がそれぞれで神と向き合う事で厳しい。しっかりとリーダーシップを考えて行かないと駄目だ。