2022年4月26日火曜日

2679「青空ひろば」2022.4.26

今回は立花大敬さんのワンディー・メッセージ「青空ひろば」の最新の記事を紹介します。


637 2022.04.10 

私が私であること それは何と素晴らしいことでしょう

あなたがあなたであること それは何と素晴らしいことでしょう

そして世界が世界であること それは何と美しいことでしょう


636 2022.04.09 

<大乗の坐禅とは>

「大乗の坐禅」は、ただ「坐禅という形」を信じて坐るのです。

この坐禅は、5千年ほど前から、実践されてきたということが、その時代の石像や、岩に刻まれた絵図から分かるそうです。

なぜ、坐禅がそんな長い年月の間、連綿と組まれ続けてきたのでしょう。

それはやはり、このポーズをとると、なぜか

「心が穏やかになって安心でき」、

「疲労が回復し」、

「病気が治り」、

「人との調和がよくなり」、

「想いが叶いやすくなる」

ということを、古代の人が本能的に知ってやり始め、それが伝承されてきたのでしょう。


635 2022.04.08

私は、対症療法のような指導はせずに、まずは参加して下さっている人たちがホッと安心し、温まって、身心がゆるくなるような「温かい坐禅」や「心をゆるめるお話し」が出来たらいいなあと思っています。

そうすれば、その人の本来の根源生命力(元気)が妨害されずに、自然に湧き出してくるので、あとは、その人自身の本来の力で、どんな問題でも、たくましくクリアしてゆけるようになるからです。坐禅会運動に参加して下さっている皆さんも、やって来る方をそのように導いてあげてください。


631 2022.04.03 ~634 2022.04.07

ファン・マトゥス(メキシコの呪術師)の弟子カスタネダの体験

カスタネダは、師に<世界を止めよ>という課題を与えられ、荒野に向かわせられた。

途方にくれ、疲れ果て、ついに大地に横たわった。甲虫がフンの玉を転がしているのが眼に入って、それをながめていた。

突然あたりがシーンと静まりかえり、自分の左側に何かが忍び寄ってきた。それが「死の影」であると知り、彼は震え上がった。

その時、突然、この甲虫と自分が、結局なんの違いもないのだ。甲虫と自分が平等のいのちだったんだと気づいた。

「甲虫と私は対等だった。どちらかがより勝れているなどということはなかった。私たちの死が、私たちを対等にしたのだ」

その興奮と喜びのあまり、彼はすすり泣きをはじめた。

「師は正しかった。私はもっとも神秘的な世界に住んでおり、ほかの誰もと同じように、私はもっとも神秘的な存在であり、しかも甲虫より重要な存在などではなかった!」

すると、目の前に何かがいる。やがて、それがコヨーテであることが分かった。追っ払っても近づき、やがて横に座った。

カスタネダはなぜか会話出来るように感じて、意識レベルで語りかけた。

「元気かい、コヨーテ君」、「元気だよ。君は?」

カスタネダは、コヨーテからコトバがかえってきたのでびっくりした。

「なんで驚いているの?」コヨーテはたずねた。

また、「君はそこで何をしているの?」とたずねた。

彼は「師匠に<世界を止める>修行をして来いと言われたのさ」と答えた。

コヨーテは、「それは素晴らしい!」と言った。

やがて、そのコヨーテの目が彼を引き込んでゆくように感じ、コヨーテが虹色に変身し、流動的で、液状で、まぶしいほどの輝きを放つ存在に変わっていった。

カスタネダはしびれたようになって、まったく動けず、その輝く存在が自分に触れ、包みこんでくれ、抱きしめてくれ、その温かみを感じて、無上の幸福感に満たされた。

ふと気づくと、太陽は地平線に沈んでいこうとしていた。その太陽をながめていると、突然、師が言っていた<世界のひも>が見えた。世界中のすべてのものをつなぎ、結び付けている無数の蛍光色のひもが知覚できたのだ。


(ファン・マトゥスが弟子のカスタネダに向かって語る)

「人が世界はこういうものだぞと、お前に教えてきたのさ、わかるか?人はわしらが生まれたときから、世界はこういうものだと言い続ける。だから自然に、教えられた世界以外の世界を見ようなんぞという選択の余地はなくなっちまうんだ」

「きのう、世界は呪術師がお前に教えたような世界になったんだ。

その世界じゃ、コヨーテはしゃべるし、シカもしゃべる。いつかお前に話してやったようにさ。それにガラガラヘビも木も、いのちあるものはみんなだ。

だが、わしがお前に学んでほしいのは<見る>ってことだ。

今お前は二つの世界の中間にいるんだ。

きのう、お前はコヨーテに話しかけられたと信じとった。<見る>ことのない呪術師なら、同じように信じるだろう。

だが、<見る者>は、それが呪術師の世界に釘付けにされちまうことだって知っとる。

それと同じで、コヨーテがしゃべったと信じないと、普通の人間の世界に釘付けされちまうのだ」

「つまり、ふつうの人間の世界も、呪術師の世界も、現実じゃないということかい?」

「両方とも現実の世界だ。どっちもお前に働きかけることができる。たとえばな、お前が知りたいことはなんでも、あのコヨーテに聞くことが出来たはずだ。そうしたら、そいつは答えないわけにはいかなかっただろうよ」

動物や植物がしゃべったり、世界をつなぐヒモが見えたり、操れたりする世界が「呪術師の世界」です。カスタネダは、初めてそんな次元の世界(エネルギー次元の世界)に入れたのです。<(私たちが現実だと思い込んでいる)世界を止めた>からです。

この「私たちが釘付けされている世界」では、動植物は語りませんし、世界は個物の集合体で、それらを結ぶ無数のヒモなんて存在しません。

しかし、その「現実世界」に意識が固着している限り、心のエネルギーを駆使して、こうしたいという思いを形の世界に実現してゆくことは困難です。

「呪術師の世界」は、「エネルギー次元の世界」です。その世界では、すべてのものが語っており、その情報を入手して活用することも出来るし、ヒモをたぐり寄せて、必要なモノを手に入れることもできます。

しかし、そういう世界に釘付けになって、私たちが普通に生きている世界を無視するようになると、結局はルール違反だ、暴走族だと、罰せられる時がきます。

「現実世界」に生きる時は、そこに全体重をあずけて生き、「呪術師の(エネルギー次元の)世界」にいる時も、そこに全力で生きながら、しかも、どの世界からも一定の距離離れていて、決してどの世界とも固着してしまわないという生き方が出来てこそ、それが本当の<見る者>なのです。


629 2022.04.01~630 2022.04.02 

私たちそれぞれが、この地上世界に生まれたのには、やはり深い意味と意義があるのだ。

ジグソーパズルで喩えると、それぞれの人が、人類全体の進化達成のためには、どうしても欠かすことができない、貴重な「ワンピース」なのだ。

どの「ワンピース」が欠けても、「人類進化達成図」は完成しない。

どの「ワンピース」の進化過程が遅くなっても、「人類進化達成図」は、まだ完成ではないのだ。だから、自分ひとりが解脱すればいいということにはならない。

だから、人類全員が乗り込んでも、まだ空席が余るほどあるというほどの「大きな乗り物(大乗)」に、みんなで乗り込んでゴールに向かわねばならないのだ(動物も植物も自然環境もみんな乗せて)。

そのためには、私たちは菩薩になって、何度も地上世界に帰ってきて、すべての「ワンピース」を、この「大きな乗り物」に回収し尽くすまで活動を続けてゆかねばならないというのが「大乗」の教えなのだ。


628 2022.03.31 

「大乗の悟り」とは、すべての人が、こうでしかあり得ないという「絶妙」のあり方をして生きており、それぞれがそのままでOKだったんだと気づく、すべての人を受容抱擁する悟りなのだ。


627 2022.03.30 

大きなものに身を任せ、フワフワ浮かんで運ばれて

気づいてみれば、幸(さち)の国、ああ、神流楽(かんながら)、神流楽(かんながら)


626 2022.03.28 

私たちは他の生物のいのちを奪って生きている。だからいつの日か、あなたも私も、我がいのちを、我が血や肉を、他の生物や大地自然に差し出す、お返しするという日が必ずやってくる。いのちの平等性と尊厳を受け入れるということは、自分も最後はそうなるのだという運命をしっかり受け入れるということだ。


625 2022.03.27 

自分だけが特別だと思えば、世界や他人と切り離された、ちっぽけな自分でしか生きられなくなる。

イヌもネコも、トンボもアリも私同様、平等で、尊い、尊い、いのちなんだと、頭ではなく、身体全体で納得できれば、そこから世界全体、すべてのいのちたちと連帯した素晴らしい人生が始まる。「いのちの平等性」は、きれいごとのスローガンではない。本気の覚悟で受け入れなければならない真理だ。


621 2022.03.23 ~624 2022.03.26 

ファン・マトゥス(メキシコの呪術師)の名言(1)

「お前の連続性(決められた時間に決められた順序で行動してゆくような人生態度)は、お前を幸福にも、力強くもしない」


ファン・マトゥス(メキシコの呪術師)の名言(2)

過去の履歴がお前を縛って自由に行動することを妨げるんだ。いざ決断の時が来たら履歴を捨ててみよ。なにもかも不確実だったら、永久につま先で立っているように、いつでも油断せずにいるさ。わしらは何でも知っているというようにふるまうよりは、どのヤブにウサギが隠れているか知らないでワクワク、ドキドキしているほうがずっと素晴らしい人生さ。


ファン・マトゥス(メキシコの呪術師)の名言(3)

「死」はいつもわしらの左側、腕を伸ばせば届くところにいる。そして、「死」は一番頼りになる友人なのさ。イライラする時、つらい時、怒りがいつまでも去ってくれない時など、「死」の相談すればいい。きっといい対処法を教えてくれるだろう。


ファン・マトゥス(メキシコの呪術師)の名言(4)

それが自分の最後の戦いだと知っている時の行為は力強い。自分がしていることが、地上での最後の戦いになるかも知れないと充分承知してやると、そこには焼き尽くすほどの幸福感が届く。