2025年1月12日日曜日

3670「医療宗教国家を見ながら過ごす年末」2025.1.12

 今回はInDeepさんの2024年12月29日の記事を紹介します。


「医療宗教国家を見ながら過ごす年末」

 医療宗教国家を見ながら過ごす年末 - In Deep


医療カルトが常に待ち構える世

記事というより雑談ですが、年末、インフルエンザが流行しているという話はいいとして、こういう時には、必ず医療サイドからの「マスク推奨」の話が出てきます。

最近もいくつも見ましたけれど、見るたびに、

「あのよお、兄ちゃん…」

というヤクザ的な反応が出てしまうのですけれど(いくつだよ、お前は)、まあまあ、私の年齢のことはともかく、コロナのときのような、4年とかにわたるマスク禍というような異常な状況も含めて、「感染症 - マスク」とすぐにストレートに結びつくのは何なん? と本当に思います。

それらの個別のマスク推奨記事をリンクする気にもならないですが、しかし、「何に対しての効果をこの人たちは言っているのだろう」とは常に思います。

たとえば、インフルエンザウイルスは、飛沫などではなく、

「呼気そのものにより伝播する」

ことは、以前の研究で明確に示されています。エアロゾルによる伝播ですが、実質的に空気感染ってことですね。

以下は、米メリーランド州などの研究者が 2018年1月に米国 科学アカデミー紀要(PNAS)に発表した論文の概要からです。

ウイルスRNAは、上気道症状と正の相関があり、年齢と負の相関があったが、微細エアロゾルまたは粗いエアロゾルのウイルスRNAまたはその予測因子とは有意な相関はなかった。くしゃみと咳は感染性エアロゾルの生成に必要ではなかった。

pnas.org

この研究では、インフルエンザ患者は、かなりの量のインフルエンザ・ウイルスを呼気から吐き出していることがわかったのですが、これらを外部に伝達するためには、「咳やくしゃみは必要がない」ことがわかったのでした。

「伝播は単に呼気だけ」

で行われていることがわかったのです。

呼気からのエアロゾルの排出をマスクで止める?(苦笑)

無理です。

ほぼすべてのウイルスの伝播が「単に呼気」で行われているのなら、完全に伝播を止める方法はひとつしかないのです。

それは、「完全に呼吸を止める」ということです。もちろん短時間ではいけません。インフルエンザの罹患期間が 1週間なら、1週間「完全に呼吸を止める」ということです。

これで伝播や感染は予防できるはずです。

1週間も呼吸を止めていて生きていることかできるのか? そんなことは知りません。単に科学的に「完全にウイルスの伝播を止める方法」はこれしかないという話です。

 

ほら。 

どちらに転んでもバカバカしい話でしょ。

1億2000万人のすべて日本人の息の根を止めれば、インフルエンザの流行は止まるかもしれませんが、「感染の予防」という話は、どの方向から見ても、最終的にはこんな馬鹿げた話となっていくわけです。

最も合理的な話は、

「感染予防などという医学を捨て去る」

ことしかないのですが、それはおそらく今後もなされない。

インフルエンザワクチンにしても、アメリカで過去最大級の季節性インフルエンザの大流行が起きた 2019/2020年シーズンには、どんなことが背景にあったかご存じでしょうか。

「その年に、過去最大のインフルエンザワクチンの供給がなされた」

のです。

2008年から 2019/2020のシーズンまでの米国でのインフルエンザワクチンの供給量は以下のようになっていました。

米国のインフルエンザワクチンの供給量の推移

・2008-2009年 1億1090万回分

・2009-2010年 1億1400万回分

・2010-2011年 1億5510万回分

・2011-2012年 1億3200万回分

・2012-2013年 1億3490万回分

・2013-2014年 1億3450万回分

・2014-2015年 1億4780万回分

・2015-2016年 1億4640万回分

・2016-2017年 1億4590万回分

・2017-2018年 1億5530万回分

・2018-2019年 1億6910万回分

・2019-2020年 1億7330万回分(このシーズンに過去最悪のインフルエンザの流行)

CDC

予報医学の威力がこれですよ。

現在の日本のインフルエンザの大流行にも、こういう部分があるようには思いますが、日本のワクチン供給量などの正確な数値を知りませんので、それらにはふれません。

ちなみに、米国では、インフルエンザワクチンの供給量は、1980年代から 10倍近くになっていて、そして、「毎年毎年、インフルエンザ報告数は悪化し続けて」います。

何もしなければ、そんなことは起きなかったんです。

日本も同じでしょう。

先ほどのメリーランド州の研究者たちの論文にあるように「エアロゾルに乗って空気中をインフルエンザウイルスが漂う」というなら、接種した人が増えれば増えるほど、大気中のそれらは増えていくわけですので、ウイルスに暴露する人が増えるのは当然です。

そして、今のようにインフルエンザ患者数が多くなったとして、多くの人々が病院にかけつける。

 

病院に行く方にお伺いしたいのですが、

「インフルエンザで病院に行って、何か治療があると?」ということです。 

長い時間、寒い中で診療待ちをしているくらいなら(特に子どもなどは)家で暖かくして寝ているほうがいいに決まっています。

長い時間待って、それでようやく診療を受けて、「はい、解熱剤どうぞ、はい、咳止めどうぞ」です。

治療とは何ですか? という話です。

 

もっとも、私は、医師のほうの態度を問題としているわけではありません。

多くの医師は、一生医療洗脳から抜け出すことはできません。

医学部や研修時代に「教義」として習った宗教的信仰を捨てることなどできないからです。

問題は、「なぜ私たち医療とは関係ない一般人まで、そんな宗教カルトに傾倒する必要があるのか」という話です。

 

誰もかれも行き過ぎなんです、病院に。

その中で、ついには、先日書きましたけれど、インフルエンザ脳症などの「子どもの犠牲者」まで出してしまう。

38℃の熱で病院に行くということが「どれだけ異常な宗教か」ということに気づいてほしいです。

人々の免疫力の弱体化の問題もあり、来年はさらにいろいろな感染症が流行すると思われます。その度に、マスクだなんだと社会生活を医療者から壊される繰り返しはやめなければいけないと思うんです。

それには医療とはまったく関係のない私たち一般の人の意志と自覚が必要なんですけれど、しかし、どうなりますかね。