3月11日は2011年の東日本大震災から3年が過ぎました。あっという間の月日の流れを感じます。風化と固着その差がどんどん際立ってきている感じがします。被災地では3次元的な状況は片づけが済んできましたが、未だ新たな始まりが実感できないままの姿です。その中で生きる方々は只々生きながらえ精神が疲弊して行く方、新たな飛躍へと道拓き進める方、そのあり様は千差万別でしょう。意識の世界は計り知れない世界で、各自の宇宙がそこに展開されています。只々、各自の選択が素晴らしい未来へと花開くことを願っております。
3月8日、9日はみつゆきさんのアイリッシュハープコンサート、個人レッスンでした。
昨年3月9日にみつゆきさんのアイリッシュハープコンサートを私の誕生日のお祝いで開催しました。みつゆきさんは初の仙台コンサートで、私以外はみつゆきさんと出会うのは初めてですから、仙台の皆さんにとっても感動のアイリッシュハープの音と響きとの初の出逢いでした。
みつゆきさんは若いころにやさぐれていて放浪の旅に自転車で出ました。東北の自然、人間の情に響き、縄文スピリットに感応してこの東北の地でやさぐれた心が癒されたと言います。東北の風土、人情に暖かさ、郷愁を抱き、いのちが癒されたという原体験を持っています。やがてアイリッシュハープに出逢い、この楽器を演奏する中で御自分を磨き、鋭い感性と創造性で独自の芸術を作り出してきました。
仙台でのコンサート、個人レッスンに参加する方々はみつゆきさんのハープの響きに共鳴、共振するようです。それは私達の中に息づいている縄文スピリットが呼応しているのでしょうか。確かにみつゆきさんの持つ情報と同調するものを持っているようです。
奏でる音は響き波動して、各自の肉体の楽器に情報波が伝わり響いていく連動が起こります。音の郷(さと)、音がもたらす郷愁でしょうか。母なる懐に抱かれて安らぐ子のように、ハープの音響に皆さんのハートが饗応し、感動を頂きます。
みつゆきさんは仙台での演奏で驚嘆することがもう一つあります。それは場、環境を含めて生体エネルギーの仕掛けの効果です。昨年から1年間で今度が5回目の来仙ですが回を重ねるごとにその音の響き、演奏の素晴らしさにみつゆきさん自身がびっくりしています。自分にとって新体験、新発見の音であり、自分の望む音を越えた響きを出す事が出来ているといいます。深遠な表現と響き合いによる癒しも更に深いものがあります。
今回は2日間にわたり個人レッスン、コンサートでした。参加者はあまり多くありませんでしたが1日目は特に常連的な、コアな方々が集われました。天命舎には丁度、生体エネルギー資材のトワXを塗布したボードが20枚弱有りましたのでそのボードで四方を囲い、その中で演奏をして頂きました。それ以外の生体エネルギーの仕掛けも当然沢山してあります。みつゆきさんも配置の作業を一緒にしましたが、既に身体が活性化してきてワクワク感が高まって来たと言います。
コンサート参加者は当日個人レッスンを受けた4名です。最初の音から全然違うのです。1曲終わってみつゆきさんも驚嘆の声を発しています。
前半の演奏を終えて休憩の時に実験をして頂きました。それはハープをボードの囲いの外で奏でて頂きました。すると外での演奏はそれなりに素晴らしいのですが、ボード内での演奏に比較すると何とも平板な反響が乏しい音に聞こえるのです。みつゆきさんもその違いにまたまた驚きです。空間のもつ生体エネルギー情報の準拠位置が成せる世界です。
後半のコンサートは一段と素晴らしいものでした。みつゆきさんが持参していた水晶の石2個に生体エネルギーの情報の金属を触れさせて演奏して頂いたのです。空間が多層多重な音の階層に多方面から響きが押し寄せる感じです。生体エネルギーのプラス1効果は凄いです。
あっという間の2時間でした。せっかくのこの生体エネルギー空間場ですから私からアンコールリクエストをさせて頂きました。それは今、みつゆきさんが課題として取り組んでいて十分に修得していないものを演奏して頂くという事です。今回、設定してある環境場、生態系は人間の能力を高める目的も設定してあります。つまり各自の最高と思える色々な機能,技術等で、これまで以上の能力を発させる働きです。私にはきっとこの効果がはっきり現れると思いました。みつゆきさんもこれに応えて2曲演奏して頂きました。
最初の曲は速い曲で高度なテクニックを要するものです。しかし指つがいも軽妙に、とてもスムーズに滑らかに演奏が進みます。みつゆきさんはいつもの能力以上の表現が出来たようで、驚きと同時にとても喜んでいました。将に未知との遭遇です。
次なる曲は、ハープを演奏しながらみつゆきさんが歌うのです。それは最近出逢った曲でとても心に響いたものだと言います。ドボルザークの新世界第二楽章主題に宮沢賢治が詩を付けて歌っていたもので、その詩は「種山ヶ原」です。
(2番後半、♪四月は〜より録画)
種山ヶ原の岩手県、イーハトーブのその地には、私達は何度も訪れていますので凄い親近感を覚えました。賢治の歌詞は難しい言葉ですが、朴訥で優しい感じにドボルザークの新世界を編曲されて歌われました。
種山ヶ原を吹きわたる風、キラキラ光り輝く太陽、流れ行く雲、見渡す山々の木々の勢い、牛が草を食べる情景などまざまざと思い浮かべることが出来る格調高い、新世界なのです。演奏し、歌うみつゆきさんもまだ訪れたことがないその地をイメージして賢治の宇宙に浸っています。みつゆきさんには賢治に共通するものが確かにあります。
「種山ヶ原」
春はまだきの朱(あけ)雲を
アルペン農の汗に燃し
縄と菩提樹皮(マダカ)にうちよそひ
風とひかりにちかいせり
四月は風のかぐわしく
雲かげ原を超えくれば
雪解けの草をわたる
繞(めぐ)る八谷に劈靂(へきれき)の
いしぶみしげきおのづから
種山ヶ原に燃ゆる火の
なかばは雲に鎖(とざ)さるる
四月は風のかぐわしく
雲かげ原を超えくれば
雪解けの草をわたる
注:まだき:夜明けの薄明どき。朝まだき。菩提樹皮(マダカ):菩提樹の皮で作った蓑(東北方言で菩提樹をマダという。)劈靂:雷、種山ヶ原あたりは雷が多く、雷神を祀った石碑がよく見られるという。
コンサートに参加した皆さんのみつゆきさんの演奏への共振が殊の外強く響き合い喜びに満たされました。みつゆきさん一人で演奏しても発しない音で、聴衆とのコラボレーションの妙です。皆さんご満悦で、後の懇親会も濃厚な会に成りました。
3月9日はみつゆきさん2日目です。私は6月の中山博さんとあわ歌、日高見アテルイ賢治の旅の下見に出かけました。今度中山さんと巡る旅のテーマは賢治なのです。いろいろな事柄が確実にかみ合って来ています。
朝から天命舎では個人レッスンが行われていました。コンサート直前に戻りましたがとても素晴らしい企画が出来ていました。しかしそのことは私も知らされないままにコンサートが始まりました。
コンサートの始めの曲には些か昨日ほどの感動はありませんでした。初めて参加した方などまだこの環境場になじまない、身体が準備出来ていないことが原因だったようです。しかし、だんだん曲が進むに従い、響きも空間に広がり素晴らしい演奏会になってきました。初めて参加の方は感動に浸っています。
後半の始めに、昨日、始めて演奏した賢治の種山ヶ原を演奏して頂くことになりました。驚きに、今日の個人レッスンが終わってからコンサートまでの間に、みつゆき&3・9シスターズが結成されていてその発表になったのです。にわか仕立てですがみつゆき・賢治・縄文スピリット、39シスターズの天意のコラボレーションでとても味わい深いものでした。その後、私の誕生祝のハッピーバスディーを皆さんで歌ってお祝いして頂きました。ありがたき嬉しき、格別の誕生日です。
2時間のコンサートも大きな満足、至福感のうちにあっという間に終わりました。懇親会もコンサート参加者全員が参加して和気藹々、楽しく笑いと喜びの時空間を満喫しました。
次回のみつゆきさんコンサート個人レッスンは7月12日(土),13日(日)に決まりました。今度は、大阪のみつゆきさんの生徒さん達も同伴してくるとのことです。みつゆきさんが感動した縄文スピリットの世界、生体エネルギー技術の環境場での演奏を大阪の皆さんに体感し、知って頂き新たな創造の始まりを共有できることを念願しているようです。
実は7月12日は岩手から参加のみつゆき&39シスターズのKさんの誕生日です。彼女はみつゆきさんの大ファンで、始めてアイリッシュハープを聴いて号泣した方です。今回も懇親会で感想などをシェアしているときもお話していて感涙していました。賢治のスピリットにとても近い方ですので今回の種山ヶ原は殊のほか嬉しかったようです。この様な出逢いにとても感動し感謝していました。3月9日のなせる業、神計らいのうれしいプレゼントです。
7月にはみつゆきさんも賢治の音楽を集めて演奏して下さることになりました。更に、大和、みちのく、縄文スピリットの新曲も作って下さるとのことです。次回は、生体エネルギー環境場の更なる加算をした中で、新たなイーハトーブの新世界、光行・賢治ワールドが楽しめそうです。