2015年7月12日日曜日

460「津軽1」2015.7.9

 木内鶴彦さんが6月29日緊急入院されました。7月2日くらいには退院できるかもとの連絡もあり様子を見ておりましたが、7月1日になり治療が長期化して退院は難しく、3日からの仙台にはお越しいただけないことになりました。結果的に3日講演会は中止、4~5日の津軽の旅にも木内さん不参加です。
 旅に参加申し込みの方々に連絡したところ2名がキャンセルされ、ほとんどの方が参加したいということで、14名で予定通り開催することになりました。
 実は是までも天命塾では同様なことがありました。それは平成21年9月の九州の旅です。その時は41名ほどの申し込みを頂いていましたが木内さんの発病で参加できなくなりました。その時も皆さんに確認して32名の参加で開催しました。その時も主役不在ですがそれなりに楽しい巡りになり、交流の場として有意義なものでした。
 
 3日朝7時に仙台駅をバスで出発して一路青森をめざします。今回の旅のテーマは「古代津軽王国を巡る」ものです。案内には以下のように記しました。
「青森県津軽地方は石器、縄文時代から栄えたと言われる、アソベ王朝、ツボケ王朝、アラハバキ王国の津軽古代王国の地です。十三湖近くの亀ヶ岡遺跡の遮光器土偶は有名ですが、その津軽は出雲とも関係があるといわれています。
 また、ピラミッドと言われる靄山、岩木山そこには明らかにレイラインが存在していて、未だ十分に解明されていません。その津軽古代王国に係わる山、湖、遺跡、巨石、神社等を巡る旅を開催します。」

 この津軽の地には私は何度と無く訪問しています。木内さんとも20年7月に三内丸山遺跡、岩木山神社は巡りましたが、今回はより明確に縄文からの津軽、アラハバキの世界の歴史の痕跡を辿る内容です。
 最初の目的地は青森市にある小牧野遺跡です。仙台から約360キロの走行で12時過ぎに到着しました。昨年もここには訪問していましたが綺麗に整備されていて驚きです。駐車場も広くなり、遺跡観察施設の小牧野森・どんぐりの家が出来ています。案内パンフレットを頂きに中へ入ると係りの方が遺跡を案内してくださるとのこと、ありがたくガイドをお願いしました。何しろこのどんぐりの家は今年の5月にオープンしたばかりで全てが新しく、ガイドさんも新米さんとのことですが親切に案内していただきました。



 小牧野遺跡は同じ青森市内にある三内丸山遺跡ほど有名でありませんが、私はとても気に入っていて青森の遺跡では一押しです。高台にあり遠くの八甲田の山々、青森市内から陸奥湾が見え、綺麗な環状列石が残っています。縄文後期前半のもので約4000年前の遺跡です。直径55mの環状列石は一部4重構造で、石の組み方もココでだけ見られる珍しい配置で、小牧野式配列と呼ばれるものです。
https://www.city.aomori.aomori.jp/bunkazai/bunka-sports-kanko/bunka/bunka-geijutsu/inishie/shinai-iseki/03/02.html

 天気にも恵まれて皆さんこの地の素晴らしさを満喫できて喜んでいただけました。今回のメンバーの中に青森市にお住まいの方とお子さん(今は他県で仕事されています)が参加してくださったのですが小牧野遺跡は初めてとのことでした。何と素敵なところでしょうと灯台下暗しだったことを照れていました。お二人は今回の巡りのほとんどが初のところで地元の素晴らしさの再発見で感動しておられました。
 太陽の光と木々の緑と石の配置のコントラストがとても微妙な輝きをもたらす、明るく軽妙なエネルギーを沢山いただきました。


 次の石神神社は小牧野遺跡から更に入内川を遡りに青森市入内地区の山の中にあります。


 石神神社のご神体は、石段をかなり登った山の中腹にある社殿奥に鎮座している巨石です。

「ご神体は、自然の造形物とは思えない異形な面貌の人面石である。大きく窪んだ眼窩から放つ、魔界の底から魅入るかのような視線に、一瞬たじろいてしまうほどの迫力がある。
 伝承によると、石神様の発見者は、隣村の小館村に住む長内弥十郎という杣人(そまびと)であったという。目を患った弥十郎は、ある日、駒田山の清水で目を注ぐと、眼病が治るという不思議な夢を見た。翌日、杖にすがり駒田山に分け入ると、夢で見たのとまったく同じ風景に出合い、そこで不思議な自然石「石神様」と遭遇する。さっそく「石神様」の目の窪みから湧き出る清水で目を洗うと、弥十郎の目は、夢のお告げの通りたちどころに治ってしまう。
 明治初年(1868)の神仏混淆禁止令により、神社の形態が整っていないという理由で、石神神社の信仰は禁止される。しかし、秘かに山懐に詣で、こっそりと霊水をくみだす人が絶えないため、ついに石を破壊しようと石工が派遣されるが、石工が石に触れると手がしびれ、氷雨が降るという奇異な現象が起きる。これに驚いた石工は怖くなって逃げ出し、ついに石神様を壊すことができなかったという。」
http://home.s01.itscom.net/sahara/stone/s_tohoku/036_ishigami/036.htm
http://blogs.yahoo.co.jp/sadisticyuki10/13016616.html

 石が放つエネルギーとそのご神体として御奉体する人の念の力でしょうか、異様な雰囲気がかもし出されています。しばし皆さんは異界の入り口で逍遥していました。
 この地の山中には多くの巨石があります。ご神体の巨石巡りの散策できますが半日はかかりそうです。思い思いにエネルギーを感じ、写真撮影を楽しんでいるうちにどんどん時間がたち、13時半を有にすぎてしまいました。急いで昼食の会場に向かいました。