2016年3月8日火曜日

583「観音1」2016,3,8

 観音信仰は広くみられます。観音は観世音菩薩という女の仏様で亡くなった時にお迎えに来て、手に蓮のつぼみを持つのが特徴で、これに亡くなった方を乗せて中央に阿弥陀如来、右に勢至菩薩と共に極楽へ行ける、と言われています。
観音信仰について以下のようにあります。

「「観音菩薩」という名称の由来は、梵名のアヴァローキテーシュヴァラとは、ava(遍く)+lokita(見る、見た)+īśvara(自在者)という語の合成語との説が現在では優勢である。 
『観音経』などに基づいて広く信仰・礼拝の対象となっている。
また、『般若心経』の冒頭に登場する菩薩でもあり、般若の智慧の象徴ともなっている。浄土教では『観無量寿経』の説くところにより阿弥陀如来の脇侍として勢至菩薩と共に安置されることも多い。
 観音菩薩は大慈大悲を本誓とする。中国では六朝時代から霊験記(『観世音応験記』)が遺され、日本では飛鳥時代から造像例があり、現世利益と結びつけられて、時代・地域を問わず広く信仰されている。
 観音が世を救済するに、広く衆生の機根(性格や仏の教えを聞ける器)に応じて、種々の形体を現じる。これを観音の普門示現(ふもんじげん)という。法華経「観世音菩薩普門品第二十五」(観音経)には、観世音菩薩はあまねく衆生を救うために相手に応じて「仏身」「声聞(しょうもん)身」「梵王身」など、33の姿に変身すると説かれている。なお「三十三観音」とは、この法華経の所説に基づき、中国及び近世の日本において信仰されるようになったものであって、法華経の中にこれら33種の観音の名称が登場するわけではない。この普門示現の考え方から、六観音、七観音、十五尊観音、三十三観音など多様多種な別身を派生するに至った。
 真言系では聖観音、十一面観音、千手観音、馬頭観音、如意輪観音、准胝観音を六観音と称し、天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。六観音は六道輪廻(ろくどうりんね、あらゆる生命は6種の世界に生まれ変わりを繰り返すとする)の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもので、地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音という組み合わせになっている。」

「日本の観音信仰は、飛鳥時代に伝来したと思われています。奈良時代には多面多臂の変化観音像も造られ非常に盛んになりました。当時の観音信仰は、鎮護国家から日常的な至福や除災など、現世利益が中心でした。
 しかし、平安時代の10世紀頃から浄土信仰の発達を背景に観音信仰も来世的色彩を帯び、原是利益に加えて、六観音による「六道抜苦」や、「阿弥陀脇待」(アミダキョウジ)としての「来迎引摂(ライゴウインジョウ)の利益も説かれました。
 現当二世の利益を兼ねる観音への帰依は、毎年一月十八日に仁寿殿(ジジュウデン)で観音像を供養する宮中ニ間観音供をはじめとするさまざまの観音の徳をたたえる(観音講)、観音を本尊として罪を懺悔する観音懺法(カンノンセンポウ)など、多くの観音の法会を発達させました。
 また、10世紀末以降、京都や畿内の観音像を安置する寺院への貴族や民衆の参詣が流行し、ここから、観音霊場を巡礼して験力をみがく経験者も現れました。観音菩薩の三十三身にちなんで畿内周辺の代表的観音霊場三十三所を巡る西国巡礼の確実な例は、1161年(応保1)の園城寺(オンジョウジ)僧覚忠(カクチュウ)、に遡ります。
 13世紀には坂東三十三所、15世紀には、秩父三十三(後に三十四所に)所が成立し、まあ、15世紀頃から修験者の他に武士や、豪農も参加する巡礼大衆化が始まりました。
 この過程で札所の巡礼や服装・御詠歌など今日見られる巡礼のスタイルの原型が定まりました。
 近世には、全国各地に100に余る三十三所が形成されました。観音菩薩は、現当二世にわたる幅広い利益によって民衆信仰の代表的存在となりました。」

 今年はあわ歌の中山さんに佛の世界に入り、そこであわ歌を響かせ、底の底にまで響きと光を届けることを求められているようです。日本では神道、仏教は信仰の大きな柱で、そこで織り成された数々の歴史、事象があります。これまではどちらかと言うと自然、神を主に巡り、響かせていましたが、新たな始まりです。
 そこで東北でも観音霊場を巡ることになりました。今回は奥州33観音巡りを3月、4月の2回に分けて行います。その前半、半分をこの3月5,6日に無事に行うことができました。

 前日4日にあわ歌会、唱和会を開催しましたが、中山さんのあわ歌が又新たな変化、新バージョンになっていました。私の拝受の時は、まさに宇宙語、意味不明の音の響きが、高度な舌の動きで発せられ、多重音がもたらされる世界です。顕在意識を超えて深層の細胞、粒子に無形の波動として新情報処理をしている感じです。響きを受けていると、身体の中心から湧き出るエネルギーが巡り、強烈な活性化が起きます。
 その時に頂いたお言葉です。
「三つの頂き受け賜りて、この地と繋ぎてひとつと成し行く。
 これより繋ぐは、はれるや、うるう。サンサン サンタル サラサンテ。」




 この歌い方は数日前からのようで、何人かこのバージョンの響きを発すると身体が疲れるようです。ですから6,7人の方だけが体験できました。
 あわ歌唱和会はいつもの歌い方で3回唱和しましたが良い感じで響き合いが出来ました。

その時のお言葉です。
「始まり行く行く、大きなる変化。これより参る多くの事ごと、見事に成し行き、この地に真を現し行く。暫しの間、それぞれその身をしっかりと保ちて参られませ。」


 大きな変化が現われ、その中で真を現し行けるようにしっかりと己を保持することを求められています。


 終了後の食事会も和気藹々で明日からの巡りに備えて早めに終了です。