佐藤会長の故郷が宮城県大和町で高校は仙台二校を卒業されていますので、1985年に真向法体操普及会仙台支部が設立された時は、事のほかお喜びいただきました。まだまだ若輩の私に白羽の矢を立てられて、私も良く分からないままに未熟ながらも支部長として真向法の指導を始めたのでした。それからは佐藤会長には年に1度、真向法修練の指導と段級審査を1986年以来欠かさずにお願いしております。
今年も7月26日に仙台にお出でくださいました。修練会は40名ほどの方が集まりになりました。その中に初めて真向法を体験する方が5名おられます。初参加の方に自己紹介をしていただきますが、その中に佐藤会長と同郷の大和町鶴巣の方がいて驚きです。
全国で活躍している時は仙台に郷愁を抱き、仙台に来ると更に大和町鶴巣のそれを強く思われるようで、故郷に広がる真向法のご縁がありがたいようです。
軽妙なお話で皆さんの笑いを誘い、和ませ、注意を向けさせながら真向法の真髄をお伝えいただける、会長ならではの指導の時間はありがたいものです。
体操の実技指導もありがたく皆さん熱心に体操に取り組まれました。真向法体操のあとは2人でペアになって行う補導体操です。私も年に1度だけ、佐藤会長に真向法補導体操をしていただく機会を頂けます。何しろ私は、日頃は皆さんの補導体操はさせていただきますが、それをしていただけることがありません。それをご存知で、労をねぎらう意味もあってでしょうか、年1度のご褒美を今年もありがたくいただけました。
修練会も楽しい内に終わり、次はこれまた、年に1度だけ受けられる段級審査です。段級審査は21名の方が受けられました。
真向法体操は4つの体操ですが、審査の目的は真向法実践継続する励みに、さらに真向法の普及振興の為に設けられています。審査内容は継続年数、実技錬度、健体康心度で100点満点で審査します。そのうち実技評価は40点、継続が40点で、健体度、康心度各10点です。実技が出来ても継続が不可欠で真向法の健康の捉え方の健体康心がこれまた味噌です。
最初の審査は5級から始まり、毎年1つ上位に更新でき、10年継続で5段を取得できます。5段から6段は2年、6段から7段は更に2年の実力の継続が求められます。そして8段の資格は7段から2年の継続と満年齢70歳に達した方の条件が入ります。しかし、この年齢制限は特例があり、多くの会員を要する真向会等を運営する指導者は適用除外されます。更に8段から9段は3年の継続、そして最高位10段は9段取得後3年以上実力を継続した方に受審資格が与えられます。
かつて私が始めたことの審査基準は少し厳しかったように思います。何しろ8段は70歳以上、9段は80歳以上、10段は90歳以上という条件が厳密にあった様で、10段位は全国に数人しかいなかったように思います。
その中で今回は久しぶりに私も佐藤会長の許可を頂いて審査を受けました。私は現在8段ですが、2006年に特例で佐藤会長から推挙されて受審させていただきました。そらから早いもので9年がたちます。今年は大きな変化の年でもあります、数日前に思い立っての決断でした。
審査は皆さんが見守る中で、4人一組で下の級位の方から行われます。最後の組で私の名前を呼ばれるとどよめきの声が上がりました。当日に決まったことで皆さん知りませんし、何しろ久しぶりのことですから当然かもしれません。
今回、宮城から最高位の10段を受審される方がいました。80歳を越えて継続は力なりと30年近く励んできた方です。同行同修の仲間の善き範となることを願っていますが、修行の道は肉体を脱ぎ終わる時まで続きます。更なる健体康心に精励していただくことが必需です。
受審した皆さんの実技錬度は果たして如何なりましたでしょうか、結果は後日下されますが大方は受審した段級位の資格を拝受頂けるのが通例です。8月には允許状が届くことでしょう。果報は寝て待ちましょう。
審査会の後は、佐藤会長を囲んで懇親慰労会です。26名ほどの参加で楽しい中に交流を深めさせていただきました。参加者全員の自己紹介と近況報告はお互いの今を知るには良いことで興味深いお話を聞けました。会には顧問の方も数名おられ最近は修練会には足が遠のいていますが、懇親の席には駆けつけて参加くださる方々です。久しぶりにお会いして元気に楽しい日々を過ごしている姿は、将に真向法の精神の実践者として範たるものです。
冒頭の私の挨拶では若返りについて今の私の取り組み、挑戦を披露させていただきましたが、最近は眼鏡無しで過ごすことが快適で、これからは白髪の黒髪への変身を目指している旨、お伝えしました。断食会を終えて1週間ですから、生体エネルギー効果による成長加算可逆反応が継続していたのでしょう。皆さんには若返っている印象を強く与えたようです。
心技体は充実、熟達し、身体は若返ることは理想です。新たな未知の扉を開く試みです。今回の審査の九段から次なる十、永久なる更なる道への通過点です。九から十へ、9からムス、1へのゼロの試みです。大いなる存在からの審査は如何なるものになるのでしょうか。日日好日、ありがたきご縁の繋がりです。
後日、佐藤会長から暑中お見舞いを頂きました。そこには 「故郷の真向法会の活況が自慢です。ありがとう存じ上げます。」とありました。
ありがたきご縁に活かされ生きる真っ向な人生この上なきことです。