今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2021年10月08日の記事を紹介します。
「良き友」
今日のテーマは、「仲間」について書きたいと思います。
皆さんも、仲間たちと末永く、仲良く、助け合い、良き人生を
共に過ごせますよう、祈りを込めて・・
ある時、ブッダの従者アーナンダが師に質問をしました。
「善き友を持つことは、人生の道の、半分を占めるのではないでしょうか?」
質問を聞いたブッダは、次のように答えます。
「それは違うよ、アーナンダ。」
ブッダは、続けて次のように言いました。
「善き友を得るということは、聖なる道の全てだよ。」
ブッダの言う、善い友というのは、自分を、成長させてくれる
尊敬出来る者のことです。
「氣が合う」という言葉があるように、人間は自分と同じよう波長を持つ人達と一緒にいるようになります。
相手の方の人となりを知るには、その人物の周りにいる人達を見ると分かると言いますが、その為です。
愚痴が好きな人は、いつも愚痴を言う人が集まり、
人を疑う、うがった目で見る人は、疑心暗鬼の心を持つ人が集まり、
陰口、告げ口を言いふらし、人の足を引っ張ろうとする人は、心のすさんだ人が集まり、
お金儲けが好きな人には、同じようにお金儲けを目指す人達が一緒にいます。
そして純粋で、人を信じる人の周りは、ピュアで明るい心の人が集まります。
いかに自分を飾ろうとも、その仲間を見れば一目瞭然です。
皆さんの周りには、どのような人が集まっていますか?
また小林正観さんは生前、年300回を超える講演会を行っていたそうですが、
そこには年間100回以上参加する方が何人もいたそうです。
また年間50,60回の人も何十人の単位だったそうです。
その方々が、どうして、そんなに何回も来るのかと言えば、会場の雰囲気と出会う人、
仲間といるのが楽しいからなのだそうです。
それに対し、肝心かなめの正観さんに会いたい人、話を聞きたい人は、たったの2%しかいませんでした。まさにブッダが言ったことが、ここでも表現されています。
さて現代において、よき仲間とは、どのような仲間のことを言うのでしょうか?
それはきっと、
・年齢や性別、
・社会的な地位や、
・貧富の差、
・学歴の差、
・職業の差など、
全部取っ払ってしまって・・
・自分の喜びを一緒に喜んでくれる人
・あなたはあなたのままでいいと言ってくれる人
・同じ方向を向いて、同じ価値観で生きている人
・同じ話題を、同じように笑顔で話せる人
・喜ばれるように生きている人
・不平不満を口にせず、常に感謝をしている人
のことです。
私たちは生きていますから、時には体の調子が悪く、無愛想な態度を取ったり、
仏頂面をするかもしれません。
何か他に心配事があり、相手の言うことに、上の空で答えることもあるかもしれません。
時には、「仏心」ではなく、ちらりと「鬼心」を出してしまうかもしれません。
ですが、良き仲間となるために大切なことは、友の心の中の「仏心」だけを見つめ、
信じて待ち、愛してくれる人のこと。
とことん相手の善意だけを信じてくれる、徹底した性善説の心を持つ人たちです。
どんな時でも疑心暗鬼にならず、広い大きな心で信じ続けてくれる友は、
何物にも代えがたい宝物ですね。
皆さんには、そんな、良き仲間がいらっしゃいますか?
そうではなくて、陰口、悪口ばかり言う仲間ですか?
良き仲間を見つけた人は、ブッダが言うように、既にこの世に生まれて来た目的の大半を
達成した人かもしれません。
そして良き仲間を持つためには、まず自分が良き仲間になろうとしなければなりません。
そのような心に自分がなった時、気付いてみれば自分の周りには、ピュアで、心から信じあえる一生の友人に囲まれていることでしょう。
そんな仲間を持つ人は、お幸せですね。そのような方たちの未来は輝いています。
良き仲間を得たければ、まず自分自身が、「良き仲間」であろうとすること。
相手の態度に一喜一憂せずに心の中にある「仏心」だけを見つめてお付き合いすること。
そして、もうひとつ、大切なことそれは、どのようなことも、永遠に続くことは無いという真実です。
諸行無常全ての物事は、流れ、常に変化しています。
例え、「良き仲間」であったとしても、時の流れ、自分の環境の変化、相手の方の環境の変化それによる、心の変化が必ず、発生します。
この世の中に、固定的なものは、一つもないからです。
でもたとえ、そうなって、別れることになったとしても恨まず、憎まず、固執せず、
その変化に身を委ねることです。
また、縁があれば、宇宙が二人を引き寄せることでしょう。
そして、縁がなくともそこで培った、美しき友情は純粋なエネルギーの流れを持っていますから、また新たな美しき友情を育むために、新たな仲間を引き寄せることでしょう。
そして何より、その美しい友情を育んだ記憶は魂に刻み込まれ、死を超えて、永遠の記憶となるでしょう。
どうか、皆さんが、良き仲間に恵まれますように。