2023年11月3日金曜日

3234「『ターボ老化』社会の行く末」2023.11.3

 今回はIn Deepさんの2023年10月25日の記事を紹介します。


「ターボ老化」社会の行く末。論文からの推定としては、接種者全体の約50%が非常に長期のスパイクタンパク質の影響を受ける模様


「ターボ老化」社会の行く末。論文からの推定としては、接種者全体の約50%が非常に長期のスパイクタンパク質の影響を受ける模様 - In Deep 


杖や歩行補助具ばかりが目につく街中で

相変わらず著名人の訃報も連日のように耳にしますが、何というか、報道等でその方々の年齢を見ていますと、今後の日本は「寿命が 10歳くらい縮まっていくのかなあ」という気もしないでもないです。

それはともかくとして、最近になって、光景として以前と何だか違うと思えるようになったのは、「歩行補助具」というのでしょうかね、キャスターがついたショッピングカートみたいなのですが、あれを使用されて歩く高齢者の方を非常によく目にするんです。

以前はこんなに見ませんでした。コロナ前というより、昨年でもあまり見ませんでした。

杖の方も多くなりました。あと、全体ではないですが、「歩く速度が極端に遅い高齢者の方がとても多い」ということを毎日思います。

そのような光景を見て思いますのは、「老化が急激なペースで進んでらっしゃる方が多いのかもしれないな」ということでした。

これは数値にも表れていまして、現在、「高齢になればなるほど、驚くほど死亡率が高くなっている」という現実があります。

以下のグラフがわかりやすいかと思います。

2013年-2022年の日本の高齢者の年齢別死亡率



全体的に、この 2年ほど急上昇していますが、特に、

・100歳以上

・95 - 99歳

は、過去にないような高い死亡率となっています。

・90 - 94歳

・70 - 74歳

がそれに続きます。

日本の超過および過少死亡数ダッシュボードのデータでもそれは現れていまして、以下は、

「老衰による超過死亡数の推移」です。

 

このグラフを見ますと、2021年4月までは、老衰による超過死亡は起きていませんでした。以下にもう少し説明があります。

(記事)「老衰という名の衰弱死」が日本の高齢者で増加し続けている

 BDW 2023年9月8日

2021年5月からはずっと老衰による超過死亡が続いています。データは今年 4月までですので、その後どうなっているのかはわからないですが、外で見かける高齢者の方の様子を見ますと(もちろん元気な方々もたくさんいますが)、今も増えているんだろうなとも思います。

多くの高齢者が衰弱していっている。

タイトルで「ターボ老化」というようなふざけた表現をしていますが、それ以外に表現がしようがない状況が起きているのだと思います。

 

原因はいくらでも考えられます。

まずは、「スパイクタンパク質に暴露した状態」というのは、

「 100% 血管の疾患状態」であることです。

以下に、ネイチャーに掲載された論文をご紹介しています。

(記事)「新型コロナウイルス感染症とは結局どのような疾患なのか」が中国の研究で結論付けられる。それは100%「血管内皮の機能障害に他ならない」と

 In Deep 2022年10月23日

 

ここでは、「新型コロナウイルス感染症」とタイトルに入れていますが、論文では「その原因はスパイクタンパク質」と明記されています。

よく、血管年齢なんてことが言われることがありますが、常時、血管の内側が攻撃を受け続けていれば、どうやっても、血管は次第にボロボロになっていきます。

あるいは、「老化」という観点からは、

「スパイクタンパク質は、テロメアを短縮させる」ことが2021年の研究でわかっています。

テロメアは、その長さが老化や寿命と関係するといわれている染色体の端にある部位です。

以下に、オランダの論文の一部をご紹介しています。

(記事)スパイクタンパク質がテロメアを短縮化させる…?ことを彷彿とさせるオランダの論文を読み、問題の根幹が別次元に進んでいる可能性を思う

 In Deep 2021年8月25日

 

テロメアは一度短くなると、元には戻りません。

そんなこともあり、この記事を書いた 2年前には、「これから日本人の寿命は短くなっていっちゃうんだろうか…」と、ふと思ったものでしたが、しかし、この時点では、まだワクチンは 2回目接種くらいの時期だったと思います。

まさか、その後、6回、7回と続いていくとは、とても想像できなかった頃ですね。

現在の高齢者に見られる「老化の加速」の傾向が、若い世代にも拡大しているのかどうかはわからないですが、「人体」という意味では高齢者も若い人も基本的には同じですし、表面的にはそういう部分は見えなくとも、若い世代でも、多少なりとも同じようなことが体内で起きているとは思います。

 

しかし、スパイクタンパク質による血管ダメージの影響も、「ワクチンのスパイクタンパクが、すぐに体内で分解・消滅する」なら、さほど問題はないはずです(ただし、心臓は別です。すぐにスパイクタンパク質が消滅したとしても、一度心筋に損傷を負えば、それはずっと残ります)。

実際のところ、「公的」には、ワクチン接種により体内で生産されたスパイクタンパク質は、「 48時間などで消滅する」と言われていた気がします。

その現実について、非常にわかりやすい研究論文を知りました。

端的に書きますと、

「ワクチンスパイクタンパクは、体内に 180日間などの期間持続する」

ことを突きとめた研究です。

それをご紹介します。 


接種者の約半数は長期間、スパイクを体内に保持する

論文は以下にあります。

SARS-CoV-2ワクチン接種者の血液中の組換えスパイクタンパク質の検出:考えられる分子機構

Detection of recombinant Spike protein in the blood of individuals vaccinated against SARS-CoV-2: Possible molecular mechanisms

 

この研究は、ワクチンにより生産されたスパイクタンパク質と、自然のスパイクタンパク質の「違い」からワクチンスパイクのみの検出率を示したものです。

自然のコロナのスパイクタンパク質と、ワクチンにより生産されたスパイクタンパク質の「違い」は、「プロリン」と呼ばれるアミノ酸にあります。プロリンは、一度破壊されたコラーゲンを修復する力をもつアミノ酸であり、つまり「スパイクタンパク質を分解から保護する」ものです。

自然のスパイクタンパク質には、このプロリンが「一本」あります。しかし、ワクチンにより生産されたスパイクタンパク質は、mRNA の遺伝子コードを組み換えることにより、

「このプロリンを二本にした」

という特徴があります。つまり「自然より強靭なスパイクタンパク質となっている」のです。

以下は、マサチューセッツ工科大学のステファニー・セネフ博士のインタビューからの抜粋です。こちらの記事にもう少し長くあります。

2021年のステファニー・セネフ博士の言葉より

ワクチンは、通常のスパイクタンパク質を生成せず、スパイクタンパク質の重要な場所にプロリンが 2本並んだバージョンが生成されます。

ワクチンで作られるスパイクタンパク質には 2つのプロリンがあるので、非常に硬くなっており、形を変えられないようになっています。

ですので、

・プロリンが一本のスパイクタンパク質は「自然のもの」

・プロリンが二本のスパイクタンパク質は「ワクチンが生産したもの」

となります。

二本のプロリンのスパイクタンパク質は、研究者たちからは「 PP-スパイク」と呼ばれているようですが、以下が先ほどの論文の概要「結果」の部分です。

論文より

特定の PP-スパイクのフラグメントが、分析された生体サンプルの 50%で見つかり、その存在は SARS-CoV-2 IgG 抗体力価とは無関係だった。

ワクチン接種後、PP-スパイクが検出された最小時間と最大時間は、それぞれ 69日後と 187日後だった。

onlinelibrary.wiley.com

 

この短い文章の中に非常に興味深いことが含まれています。

・最大で接種後 187日後にワクチンスパイクタンパクが見つかった

そして、

・サンプルの 50%で見つかった

という部分も注目すべきところだと思います。

なぜ 50%なのか。

ここでは、「すべてのワクチンは同等の成分のもの」と仮定しておきます。

成分にバラツキにあることによる 50%ですと、考えても意味がないことになってしまいますので、「すべてが同じスパイクタンパク質を生産する mRNA が同等に含まれているファイザー社ワクチン」だとすると、50%という数字は不思議です。

公的に言われているように「48時間以内にスパイクタンパク質は消滅する」のでしたら、この調査の結果は、

「0%でなければならない」はずです。

逆に、(強化された)スパイクタンパク質が、すべて同等に長く体内に持続するのなら、調査結果は、

「100%のはず」です。

長期にスパイクタンパク質を保持している人と、していない人の差は何なのか。

論文の研究者たちは、このように長期にわたってスパイクタンパク質が検出される理由の「可能性」について以下のように書いています。

論文の「PP-スパイクの持続性についての仮説」より

1. mRNA が一部の細胞に組み込まれたり、再転写されたりする可能性がある。

2. 特定の配列位置における擬似ウリジンが、常に構成的に活性なスパイクタンパク質の形成を誘導する可能性がある。 しかし、これは仮説としては非常に遠いと見られる。

3. mRNA を含む脂質ナノ粒子が、血液中の基礎レベルで通常存在する細菌によって捕捉される可能性がある。 実際、臨床的に健康な人の血中微生物叢の存在は過去 50年に証明されている。放射分析による間接的な証拠は、赤血球中に生きた微生物の形態が存在することを示唆している。

さらに、ワクチン接種後 30日以上経過した被験者の約 50%にPP-スパイクのマーカーが観察されたことは、次世代配列決定技術によって血液中で同定された真核生物および原核生物の微生物叢の広範な生物多様性によっても説明できる可能性がある。

onlinelibrary.wiley.com

このうちの「2」は何のことだか私にはわかりません。

「1」は、ワクチン mRNA が、細胞に組み込まれたり逆転写するということだと思いますが、この論文は、DNA 混入問題が表に出る前のものですので、DNA の存在を考えますと、これもまた複雑な話となりますが、ともかく、

「接種者の 50%から、接種後 30日以上経過した後にワクチンによるスパイクタンパクが検出された」ということになります。

「1」の場合だと、すでに「自分自身がスパイクタンパク質の生産拠点」となっているので、生産はおそらく永久的だと思います。

 

そして、この 50%、という数字のインパクトは、

「日本で現在、7回目の接種が行われている」

ということと照らし合わせると、かなりの数字ではないかと思います。

あるいは、180日間、スパイクタンパク質が持続していて、それが逆転写等ではなく、何らかの仕組みで延々と生産され続けているとすれば、6回、7回接種された方々は、

「この約 2年半、ずっと体内にスパイクタンパク質を持続させている」

ことになると言えないでしょうか。

2年もの間、絶え間なく血管が攻撃され続けていれば、血管の老化が進まないほうがおかしい。

以前も書きましたけれど、複数回接種している方々は、もはや免疫寛容により、ワクチン接種の副反応もないでしょうし、「コロナに感染」しても、発熱などの症状が出ないので、本人も周囲も何もわかりません。

しかし、体内では、延々とスパイクタンパク質が持続し続けているわけで、体内の各部位がどんどん衰えていく。

この長い持続性については、mRNAも同じで、以下の記事では「コロナの mRNA が、2年間も体内に残留していた」ことを示した研究をご紹介しています。

(記事)新型コロナのRNAが「2年も体内に残留している」ことを突きとめたカリフォルニア大学の研究。…それは自然由来なのか、それとも「人工」由来なのか

 In Deep 2023年9月20日

 

mRNA も「自然のもの」か、「ワクチン由来か」は区別がつきます。

ヌクレオカプシドタンパク質というものがあれば「自然のコロナ」で、それがないものは「ワクチン由来」ですが、この研究の結果では、不思議なことに、

「 24人中、10人がワクチン由来の mRNA 」であることがわかっています。

つまり、14人は「自然のコロナの mRNA」が長期間体内に残っていたということになります。

どんなウイルスであれ、自然の RNA が、2年も残る? と不思議な感じでしたが、それが結果でした。

まあ、「自然の」「自然の」と書いていますが、もともとが自然じゃないですからね、コロナというのは。特にオミクロンは(地球の記録の参考記事)。不思議なことが何でも起きるのかもしれません。

ともかく、ワクチン由来に話を絞れば、mRNA も、そこから生産されるスパイクタンパク質も、どちらもかなり長く体内に残ることが次第にわかってきています。

先ほどの「 50%」という数字と、繰り返されるブースター接種について、どう考えるべきなのかはわからないですが、今後まだしばらく、スパイクタンパク質による血管への攻撃は社会全体で続くと見られます。

そして、衰弱、老衰、急激な老化がさらに増加することは避けられない状況です。