今回はIn Deepさんの2023年10月29日の記事を紹介します。
「ワクチンが「腸内細菌の多様性を極端に悪化させる」ことが判明。接種したお母さんから授乳された赤ちゃんのビフィズス菌が「ゼロ」になる事例も」
https://indeep.jp/vaccines-reduce-major-beneficial-bacteria/
小さな子どもたちの免疫が壊滅的になっている理由のひとつかも
少し前に、コロナワクチン接種後に、リーキーガットなどの「腸の損傷が起きる」ことについて、以下で米エポックタイムズの記事をご紹介させていただきました。
(記事)脳とゲノムを支配する「腸」に浸食するスパイクタンパク質のこと
In Deep 2023年10月18日
このエポックタイムズに、やはりワクチンと腸に関する記事が掲載されていました。
今回の記事は、
「コロナワクチンは、腸内の有益細菌を減少、あるいは枯渇させる」
という研究を取り上げたものでした。
この腸内細菌というものが、全身の健康と、「脳の健全」に非常に多くの役割を果たしていることは、知られるところになっています。
私などは、「腸内細菌環境の改善」だけで、多くの症状(メンタル疾患を含む)を改善できるのではないかとさえ思っていますが、それはともかく、コロナワクチンは腸内細菌環境も著しく悪化させるようです。
特に、「ビフィズス菌」が壊滅的に減少するようなのですが(場合によってはゼロに)、この記事の中に、「赤ちゃんや小さな子どもたちの免疫がボロボロにになっているのは、この理由もあるのかな」と思った部分がありました。
以下です。
エポックタイムズの記事より
…ビフィズス菌は、乳児期の赤ちゃんの腸内マイクロバイオームの最大 95%を構成することがある。その後、成人期には減少し、10%以下で安定する。
しかし、博士は、ワクチン接種を受けた母親から母乳を与えられた赤ちゃんでビフィズス菌を持たない例を目撃した。
ビフィズス菌は特に、人の免疫システムの構築に関与しているため、これによる長期的な影響は不明だ。
Epoch Times
赤ちゃんや乳幼児の免疫の重要な部分を担っていると考えられているビフィズス菌ですが、
「接種したお母さんからの授乳後に、ビフィズス菌が枯渇してしまう」
という事例があるようなのです。
今、日本でも世界でも、小さな子どもたちの免疫の状態が大変なことになっていまして、3種類もの 5種類ものウイルスに同時感染する事例が「普通になってきている」感じがありますが(本来はあり得ないこと)、こういうビフィズス菌の枯渇というようなことも関係しているのかもしれません。
あるいは、
「妊娠中にお母さんがワクチン接種した場合、ビフィズス菌が枯渇した状態で生まれてくる赤ちゃんもいる」という可能性もあり得ます。
話は変わりますが、今年も、腸内細菌に関してのさまざまな研究を見ました。
腸内細菌環境の状態悪化の理由が、スパイクタンパク質にあることは、中国の科学者たちによる研究で知りました。
以下に一部を翻訳しています。
(記事)スパイクタンパク質のACE2への結合は腸内細菌叢を変化(悪化)させるという中国の論文 BDW 2023年7月22日
これは、コロナへの自然感染、ワクチン暴露共にといえるものですが、ただ、以前から書いていますが、
「ワクチンスパイクは自然のものより非常に強靭な構造になっている上に、長期間体内に残る」
ことから、どちらの影響がより大きいのかは明白です。
以下の記事で、「接種後、180日経過した人から、ワクチンスパイクが検出された」ことを取り上げています。接種者の50%が長期の保持となっていました。
(記事)「ターボ老化」社会の行く末。論文からの推定としては、接種者全体の約50%が非常に長期のスパイクタンパク質の影響を受ける模様 In Deep 2023年10月25日
妊娠後期などに接種した場合、生まれた赤ちゃんは、0歳時の多くをスパイクタンパク質を保持したまま成長する可能性さえあり得ます。
また、今年 7月には、東京大学の准教授たちが、
「発熱は腸内細菌のはたらきを活発にし、ウイルスの活動を抑制する」
ことを発表していました。以下に報道があります。
(記事)[発熱による腸内細菌叢の活性化が新型コロナ・インフルを抑制する]という報道
BDW 2023年7月21日
腸内細菌の観点からも「発熱は良いこと」のようです。
発熱の利点に関しては、以下など過去に複数の記事を書きました。
(記事)子どもがみんな解熱剤でやられてしまう BDW 2022年8月27日
大した熱じゃないのに、カロナール(アセトアミノフェン)とかで熱を下げちゃうから病気が良くならないんです。
上の記事で、シアトル小児病院ウェブサイトの「発熱 - 俗説と事実」というものからも抜粋していますが、「 40℃までは微熱」と断言しています。
> 発熱は体の免疫システムをオンにします。それらは体が感染と戦うのを助けています。 37.8° ~ 40°C の通常の発熱は、病気の子どもにとっては良いことなのです。 Seattle Children’s Hospital
あと、マスクを長時間着用すると、腸内細菌叢の異常が発生する懸念があるという内容の論文を、アメリカ国立衛生研究所のライブラリで見つけたこともあります。
(記事)[マスクを長時間着用すると、腸内細菌叢の異常が発生する懸念がある]というメリーランド大学の研究 BDW 2023年6月2日
これらのさまざまな研究を見ていますと、
「現在の子どもたちの腸内細菌環境はボロボロなのではないだろうか」
と感じざるを得ません。
腸内細菌環境の状態が悪化すると「老化が促進される」ことが 2019年の研究でわかっています。
若さが保たれる要因のひとつが腸内細菌環境の状態です。
今の小さな子どもたちは、腸の状態にいろいろ厄介な状態を抱えて育っている場合が多そうなのですが、改善できる方法があればいいのですけどね。
食べる物の工夫もそのひとつでしょうけれど、どんな食べ物が腸内細菌環境に良いのかは、私が言えるものではないですが、最近の論文の翻訳記事をリンクしておきます。
最近読んだ腸内細菌環境と食べ物の関係に関する論文や記事
・グルタミン酸が腸内微生物叢を良化し、うつ病などを改善させる可能性があるという論文
BDW 2023年10月28日
・「バターは酪酸の天然源で、腸内の健康を完全に保つ」というニュージーランドの記事
BDW 2023年10月17日
・ラード(豚の脂)が腸内微生物叢を良化させるという論文
BDW 2023年10月17日
・「ルイボスティーは腸内細菌環境を改善する」という論文
BDW 2023年10月21日
・西洋ワサビが腸内細菌環境の組成を変化させ、肥満の脂質マーカーの改善につながった
BDW 2023年7月5日
・「ザーサイは腸内細菌環境の調節に良い作用をもたらす」という中国の論文
BDW 2023年4月27日
私自身は、こういう論文を読むたびに、生活に取り入れさせていただいていますが、これはあくまでいくつかの例です。
そんなわけで、前振りが長くなりましたが、エポックタイムズの記事をご紹介させていただきます。
新型コロナウイルスmRNAワクチンが主要な有益細菌である腸内生物多様性を減少させることが研究で判明
COVID-19 mRNA Vaccines Reduce a Major Beneficial Bacteria, Gut Biodiversity: Research
Epoch Times 2023/10/27
いくつかの未発表データでは、ワクチン接種を受けた人々のビフィズス菌レベルが極端に低いことが判明した。
研究によると、新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチンは、一般的で有益な腸内細菌であるビフィズス菌属に属する細菌を減少させることが示されている。(論文)
COVID-19ワクチン接種は、腸内微生物の多様性の減少にも関連している。
マイクロバイオームのゲノム研究所であるプロジェナ・バイオーム社の最高経営責任者(CEO)である消化器科医のサビーネ・ハザン博士の研究では、COVID-19 ワクチン接種後、人々のビフィズス菌レベルが最大 90%も低下する可能性があることが判明した。
彼女の未発表データの一部では、ワクチン接種を受けた人々のビフィズス菌レベルはほぼないと言ってもいいレベルであることが判明している。
ビフィズス菌は、母親の産道を通過する赤ちゃんの消化管に最初に定着する微生物の 1 つだ。
それらは宿主に健康に良い影響を与えると考えられている。
ビフィズス菌は免疫系と相互作用しており、その存在は病原体やガンに対する免疫力の向上と関連している。
ハザン博士のこれまでの新型コロナウイルス感染症の入院患者に関する研究では、重症の新型コロナウイルス感染症患者はビフィズス菌レベルがまったくないか、レベルが低い傾向があるのに対し、ビフィズス菌の蓄積が多い患者たちは、感染しても症状が出ない傾向があることが示されている。
博士は調査の中で、COVID-19 ワクチンの臨床試験に参加した一組のきょうだいを見出した。
ハザン博士は以下のように述べた。
「きょうだいのうち 1人はプラセボを接種し、もう 1人はワクチンを接種しました。ワクチンを接種したほうのきょうだいは害を受けました…そして接種した彼女はビフィズス菌を持っていませんでした。プラセボを接種した弟は被害はなく、また、ビフィズス菌を持っていました」
ビフィズス菌の重要性
ビフィズス菌の減少は、接種前後のマイクロバイオームの多様性を比較することで発見された。
一般に、ビフィズス菌の減少は一時的だが、より極端な場合には 9か月以上続くことがある。
まれに患者のビフィズス菌数が増加するケースもあり、ある患者は、接種後 1か月で患者のビフィズス菌数が 2倍以上に増加したが、しかし、接種後 6 ~ 9か月後には、ビフィズス菌の数はゼロに減少した。
ハザン博士は、一部の人のビフィズス菌レベルがワクチン接種後に上昇する理由は不明だと述べた。
ビフィズス菌は一般的なプロバイオティクスであり、人間が腸の健康を改善するためにビフィズス菌を摂取できることは十分に確立されている。ビフィズス菌を含む製品は、プロバイオティクス市場の市場シェアで数兆ドルを占めている。
ビフィズス菌の欠如は、糖尿病、ガン、自己免疫疾患などの慢性疾患と関連している。いくつかの研究では、プロバイオティックビフィズス菌の投与が糖尿病状態の改善とガンとの闘いに役立つことが示されている。(論文)
ワクチン接種後の他の微生物の喪失
ハザン博士によると、一部の患者たちはワクチン接種後に他のマイクロバイオームも失われている可能性があるが、患者がワクチン接種前にどのような微生物を持っていたかを追跡しようとすると、困難な法医学的作業が必要になるという。
香港の研究者たちによる研究では、mRNA 新型コロナワクチンの投与が腸内生物多様性の減少に直接関係しており、その結果少なくとも 10 種類の異なる微生物が失われることが判明した。(論文)
ワクチン接種を受けた人の中には特定の細菌の増加が見られた人もいたが、ワクチン接種により全体的なマイクロバイオームの多様性が減少していた。
著者たちはまた、発熱、頭痛、注射部位の痛みなどの一般的な副作用のリスクも腸内の細菌に関連している可能性があると指摘した。
たとえば、ビフィズス菌のレベルが高い患者は、ワクチンの副反応を発症する傾向が低い傾向があった。
生物多様性が低い腸内微生物叢は、健康状態の悪化や老化と関連している。出生後、赤ちゃんは非常に多様な腸内微生物叢を発達させる。
年齢を重ねるにつれて、病気を発症したり、抗生物質や薬を服用したり、不健康な食事をしたり、睡眠が減ったりするため、この多様性が失われていく。
ビフィズス菌は、乳児期の赤ちゃんの腸内マイクロバイオームの最大 95%を構成することがある。その後、成人期には減少し、10%以下で安定する。
しかし、ハザン博士は、ワクチン接種を受けた母親から母乳を与えられた赤ちゃんがビフィズス菌を持たない例を目撃したという。
特にビフィズス菌は人の免疫システムの構築に関与しているため、これによる長期的な影響は不明だ。
健康における腸内マイクロバイオームの重要性に対する意識の高まりにより、将来の便移植のために赤ちゃんの最初の便を凍結する親もいると内科医のユスフ・サリービー博士がエポックタイムズに語った。赤ちゃんが成長してマイクロバイオームが枯渇すると、腸内マイクロバイオームの構成を修正するために糞便サンプルが移植される場合がある。