・前半の時局について
金融、覇権、国民を抑え込むことへの組織的抵抗は終わった。今見えている事は散発的抵抗だ。再生への政治の基本は、二元論で捉えているが元は一つということ。同じ人で地球の上の渾沌の海がスタートであり、一元論がスタートである事を確実に理解すること。
二元論は運動の力でしかない。既に敵はいない。皆崩れている。次の世界は二元論では生まれない。相手は融けているので根本を見ること。日本とスイス位しか出来ない。お金はここにしか集まらない。最初が1つから始まったところで島国は1つに成れる。昨年選挙で沖縄はオール沖縄でスタートした。もう覇権はない、一元論でないと再生出来ない。 今は敵がいないのに幻の敵を作って混乱している。
2009年3月末のリーマンショックから5年目で、今は二番底。投資が止まった。不景気が止まらない。政府は無意味な支えをするが止められずに5年で落ちる。今迄も暴落があったが規模は最大で、デリバティブの残高は8京ある。破綻したら債権債務を無しにすればそれで終わり。これからは債務者が強い。昨年アルゼンチンは金があるのに払わなかった。ヘッジファンドと国家の対立でそこから暴落スタートした。アルゼンチンにはロシアが付いている。
石油は半値だがロシアが上手くとっている。ロシアはお金を止めた。その結果、ロシアの条件を飲んでオバマはキューバの経済制裁を50年ぶりに止めた。ロシアは引き付けるだけ引き付けてやる。今回はローマ法王が仲介した。法王はアルゼンチン出身だ。ファンドがやりたい放題しているのを米国が認めているのでやられた。謀略だ。次はギリシャで野党が選挙に勝ち、緊縮をしないのでユーロから出る。すると直ぐにロシアがギリシャに来る。かつて第2次世界大戦後の冷戦のスタートはギリシャからだった。そうなるとイタリア、スペイン、ポルトガルと次々にロシアに向かう。そうなるとEUは大変だ。
リーダーが愚かになった。EUはギリシャ文明からスタートしている。その扇の要を外すとただの利益代表組合になってしまうので、ギリシャを外したら終わり。ヨーロッパも若返った。若い世代は自分の事しか考えていない。目の前の損得だけ。日本も95年以降、人がいなかったが世界中も人がいなくなった。ヨーロッパ最大の危機。
ロシアは懐が深いので強い。ユーロ安になりイギリスも離脱する。日本も我々世代の叡智が再生の鍵だ。米国は深刻だ。利上げして金融緩和止める。オバマケアだけが伸びていて他はダメ。利上げしなければ良いのだが、景気が良いと嘘をついて金利を上げてドル高にする発想だ。その目的は損得だけで、いよいよお金が足りなくなってきている。昨年禁断症状がおきた。その時日銀を叩いて円安ドル高にしたのが第2次金融緩和だ。中国も元安ドル高にしたがヨーロッパはやらない。ドイツが断った。しかしアメリカもドイツが強いので手出しできない。ギリシャの事で米国も影響を受ける。
オイルの大暴落は想定外だ。1年で半値。2008年ピークが1/3に、昨年の半値8掛け2割引きか?としたら30ドル。最低20ドルがあり得る。日本にプラス。中国、欧州もある程度プラスで米国も。商社は投資している資源エネルギープロジェクトが止まる。値段で採算が決まるので商社、メイカーは大変だ。生産国も。これは実需と言うのでなく投機マネーが無くなった。その金が抜けたので落ちた。2009年3月大底で米国お金を入れ始めた。その時から資源、新興国へ入れたお金が抜けた。
米国がルールを変えた。今はボルガーが仕切っている。11月から投機的金融を止めて、銀行証券を分離する投機規制が強まった。米国は25万人が職を失いテキサスは壊滅だ。シュールガスは80ドルが採算割れ。上院にゴールドマンを呼んだが政府と業界はツーツーで政策を決めて、インサイダーしている。ロビーで談合していて、損得だけで、議会は芝居をしているだけ。
日本もルー財務長官が消費増税を反対して止められた。今はかつて各所の情報が集まっていた組織的談合が出来ずに、ウオール街は金儲けだけで、闇金の世界で、金融テクノロジーだ。損は次年に飛ばして利益を上げたことにしてボーナスをもらって辞めて行く。そな若者たちの後始末が大変だ。自分たちの金儲けしか考えない若者だけが集まる。もう年寄りはその損失を埋められない。
投資は止まった。中国もインフラ投資で回っていた。90年で全土が一斉に変わった。ゴールドマン、モルガン、ドイツ銀行を使った。与信基準が違う。大衆を騙して世界中からお金を集めて回した。詐欺だ。それがウオール街のやり方。一斉にお金を入れた。実力が無いのに途切れなくお金が入り、体質改善の必要が無かった。その為に民主化、整理が成されなかった。しかしその手にインドは乗らなかったので大丈夫だ。
バブル崩壊で政権交代するが中国はそれが無い。粛清で20数万人逮捕された。共産党は賄賂を認め、賄賂以上に成長すれば良いと鄧小平がした。今は賄賂の8%以下に成長が下がった。賄賂の粛清を軍と共産党がしている。それが周金平だ。成長が無くなる。文明の形を変えるしかないがその叡智が無い。20世紀最大の極悪人は毛沢東だ。
米国はドルの切り下げをする。米軍は冷静で、オバマは小さい米国に戻るつもり。国として止めた。しかしファンドは大騒ぎしている。1ドル50円か? 最後の決着は早い。国内で内戦に成るかもしれない。二元論なので金のある人と無い人の戦いに成る。
イスラエルは完全に浮いた。ウクライナは3月にデフォルトしそうだった。クリミア半島のロシア軍基地に核兵器を置いてある。5か国で合意したのにそこに戦争屋が入ってきた。金を持ち逃げした。ファンド、民間軍事会社、ユダヤが入ってオバマを脅かし合意した。11月にロシアがその合意文書のサインを公表した。今のウクライナの大蔵大臣は米国の若いファンドマネージャーでソロスが手引きしている。自分の金儲けに走っている。そこにはイスラエルが絡んでいる。
日本は安倍さんやる気が無い。先の衆議院選挙の結果で憲法改正は出来ない。-0,5%の経済成長でアベノミックスはダメ。日銀がヘリコプターマネーを出し、商品券を出す。20万円を1年間で使わせるという。もう万策尽きた。
沖縄の選挙公約、利権を取らない者が集まり、オール沖縄の知事が誕生した。知事は人間力が高いリーダーだ。一元論の目標は金をとらないこと。沖縄は観光も上手く行っている。
若林あきら著の「東京ブラックアウト」で書かれているが、原発再稼働に天皇が反対している。天皇はそのことを田中委員長に伝えているので、任命権者が反対しているので再稼働は出来ないだろう。今年から電力自由化でエネルギーが変わると流れは変わる。原発再稼働しないがそれに通産省や電力会社が抵抗しているが規制緩和で1つ穴が開くとどんどん進む。これからは新しい技術にチャンスがある。
(時局認識 資料)
・体制内部のメルトダウンが急激に進展した2014年
~従来の権力装置が急激に機能喪失しつつある
>日本の政治と経済
>米国、欧州、中国、資源国、新興国
>金融、経営、経済、財政、軍事、情報の世界のシステムのメルトダウン
・なぜメルトダウンしたのか
~近代文明の限界がついに露呈したとしか言いようがない
>新自由主義、新保守主義のなれの果て
>今だけ、カネだけ、自分だけの限界
>次を担える人材が表に出て来ていない日本と世界
・パラダイムシフトしかない日本と世界の未来
~近代文明の超克
>近代文明の内部批判としての健康と持続可能性を考えたライフスタイル(ロハス)
>近代文明のわび・さび
>パラダイムシフトを実現できるリーダーへの交代