お店の外にもベンチがあり、そこから見渡せる風景はなんとも安らぎを頂くものです。お店のおばあさんが地元で取れた小豆を毎朝、丹精込めて煮て提供して下さるとのことですが、その味が絶妙に美味しいのです。心も身体も豊かさに満たされる、一服の幸せの時間を楽しめました。
「たんたんたんのお~ たんたんたら お~お~。
ひむ神 生み出で、揺らぎて始め、うるうる、うらりろ。
大きく成り行き、ただただ生み出で、広きへ散りて、放たれ来たりたこの地の皆々。
うむうむ、うらうらいろいろ外れて、遥かへ戻れず。
このままゆらり、大いなるへと向かう時、皆々持ち来た全てを出だし、発して参りて、変わりて生まれなさる。」15:22
如何なる意味でしょうか。
馬仙峡の男神岩と女神岩は国道4号線から真正面に見えます。一際、男神岩はその巨大さに目を奪われます。男神岩は川から180m、女神岩は160mで馬淵川と安比川の合流点にあり国の名勝になっています。
男神岩の展望台まで車で登ることが出来ます。その標高250mの展望台からの景色もまた素晴らしいものです。前回訪れた時は男神岩に上り、あわ歌を歌いましたが、今回は時間もあまり無く、山道の急なところがあり、男神岩で無く展望台であわ歌を響かせました。
その時のお言葉です。
「ありがとう 皆々様方。
多くの方に集まり願いて、ここにあるは嬉しきなり。
この大きなる響きと光、西へ送り、この国、広き宇宙へと発しましょうぞ。
新たへと参り行く。」16:53
時間はもう17時です。最後の田沢湖に急いで車を走らせました。盛岡近くになると雲行きが怪しくなり、雨が降り出しました。
今回は田沢湖の真北で響かせる予定です。しかし果たして手ごろな場所があるのかは行って見ないと分かりません。ですから明るいうちに是非とも到着する必要があるのです。
車を進めて仙岩トンネルを抜けると雨模様も消えて無くなり、曇りですが明るい世界が開けてきました。しかし田沢湖に着くころには夕闇が迫ってきましたが、まだ大丈夫のようです。湖畔の道を高速で車を走らせてすすみます。ほぼ真北と思えるオートキャンプ場の縄文の森たざわこを過ぎて少し行くと手ごろな空き地がありました。作業小屋があり砂利が敷かれていて駐車場があります。
そこから20mほどで湖ですが、湖面に入る感じで、網目状の8畳ほどの鉄板が設置されてあります。船の引き込みように使う設備なのでしょうか。申し分のない、願ったり叶ったりの場所がお与え頂きました。
夕暮れの湖面に夕映えの山々の山容、そして空と雲の白灰色と夕陽の紅色のコントラスト、なんともいえない美しさです。日暮れ前にまず集合写真を先に撮影しました。
鉄板の上に全員が入り、5人で四方と中心に立ち、丸に十を成しました。私が真北、真西にK・Yさん、真東にKさん、南にWさん、そして中心にTさんです。残りの方々がその北側に立ち、全員が湖に向かうように配置されました。その丸に十の外側を、中山さんが北から西に、反時計回りに回りながら、皆さんであわ歌を歌いました。
丁度、湖の向こう岸、真正面に綺麗なピラミッド様の小さな山が見えます。その山に向かって自然に響かせる感じになりました。
「やれ、嬉しき事なり。整いたり。
これよりこの北の地、発し行くなり。
西へ、南へ、東へと、大きなる力と成りましょう。
踏みたる多くの皆々方々、手を取り、繋ぎて共々ひとつに。」19:05
真南に見えた山には皆さん気になっていた様です。その山の名前を調べてみると、靄森(もやもり)山という標高373mの小さな山です。しかしここはピラミッドの形をしていて何らかの霊場で祭祀に使われていたようにも言われています。
先ずは全ての巡りが完了でき、北からのエネルギーの発信が整えられたことに感謝です。目出度く仙台への帰路に付き、無事に22時頃には仙台駅に到着できました。
今回は2日間で走行距離1400kmでしたが、赤の999を運転して下さったIさんの運転の貢献あればこそです。黒の999の運転に必死で付いてきて下さり、こんなに1日で走行したことは無かったようで、かなりの疲労でハードな巡りでした。本当にご苦労様でした。ありがとうございました。また次回も宜しくお願いします。
仙台駅の中華料理のお店でささやかな打ち上げ会をしましたが、充実した2日間の心地良い疲労も、貴重な体験が出来た嬉しき世界です。明日の10日の儀式に向けて23時過ぎに散会しましたが、全ては大いなる存在の計らい、援助の賜物です。
9月8日から9日にみちのく光を繋ぐ旅no2を開催することはモンゴルから帰って決まっていましたが、今回の巡りを終えてそのストーリーの概要が見えてきました。
スタートは田沢湖の南岸、靄森山からです。そしてモンゴルの相似形の世界、西和賀町をめぐり、最後は山形の丸池です。メインのテーマは湖沼、池、大地の穴です。既に中山さんと相談してその内容は決定しています。
「みちのく光を繋ぐ旅no2」http://genkiup.net/awa/27.09.08.pdf
靄森山について興味深い表記がありましたので紹介しておきます。
http://blog.goo.ne.jp/tecchy_2005/e/2af41710875dfc37c4b26d0659d65739