この国立公園の紹介記事によると以下の記載があります。
「ピレネー山脈の中央よりも南に位置するアイギス・トルテスは多くの氷河湖を持ち、また氷河によって削られたU字型の谷の景色が雄大です。同じ季節でも、フランス側に比べ山に残っている雪が少なく、それが一層雄雄しい印象を与えます。ジープでラテラ湖まで上がり、マウリシ湖まで下りのハイキングをお楽しみいただきます。」
将にこの紹介と同じように、ラテラ湖までジープで登り、そこから10分程登って展望台、そして戻ってマウシリ湖までの下りのハイキングを楽しみました。
ジープで登り始めると雪がちらつきだして、流石3000m級の山々です。道路を放し飼いの牛がのんびりと登っているのを追い越しましたが、ハイキングの道はいたるところ糞だらけで、糞ふんじゃった状態です。
展望所からのピレネーの山々は壮観です。少しガスが掛かって視界が良くありませんでしたが十分にその自然の雄姿を満喫できました。正面にはシンボルといわれるエンカンタツ山(魔女の山)、眼下にはマウシリ湖が見えます。
ラテラ湖に戻ってその湖と山の景色は中山さんの絵の2015年8月15日とそっくりです。ここで2つ目の謎解き、札あわせが出来ました。
少し下ったところでハイキングコースをマウシリ湖まで下る組、車道を下る組、そしてジープで下る組に分かれました。雪で足元が危ないのでハイキング用の靴を用意していない方には安全策が必要です。私は普通の靴でしたので他の方と3名で楽々ジープで下山して、マウシリ湖畔でのんびりピレネーの自然の英気を頂きました。
全員揃って、ジープでエスポトに戻り、バスで今日の宿泊先アルティエスへ向かいました。
そこは北ピレネーの山々に囲まれたアラン谷に佇むパラドールです。
「パラドールとはスペイン独自に開発され国営のホテルで、貴族制度の崩壊と共に荒れ果てていた昔からの歴史的建造物である古城や宮殿、修道院といった文化財を国家で買い受け、あるいは借り受けて修復を施し、ホテルとして見事に蘇らせることに成功したものです」
このアルティエスのパラドールは、カリフォルニアの発見者であり、初代サンフランシスコ知事を務めたガスパール・デ・ポルトラ侯爵が余生を過ごした館です。素敵な外観、内装でシックな調度品も多く、ガウディの作品の椅子のレプリカもありました。
早めに到着したので夕食まで時間があります。アルティエスは小さな町ですが、国の重要文化財のサラデゥー教会がホテルから数分のところにあります。町の雑貨、お土産屋さんを覗きながら教会を観光に出向きました。お店は明かりが落ちていましたが、開けていただき、珍しい小物もあり、何故か爆買いの様相もありました。
小さな教会はライトアップされていて風情豊かな世界です。
3日目の夜も穏やかにゆっくり過ごし、良く休めました。