2022年11月15日火曜日

2881「マインドコントロールを増大させるもの」 2022.11.15

 今回はIn Deepさんの2022年11月9日の記事を紹介します。

マインドコントロールを増大させるもの - In Deep


「マインドコントロールを増大させるもの 」


感染とは関係なく国民総マスクに至る国を見るにつれて

最近になって、外の光景の中でますます増えていく「マスクをした人々の数」を見ていまして、幻想の国にいるような気もしますが、しかし、先日、ふと読みました記事で、その理由のようなものもわかる気がしました。

今回の話は、「今起きていることは、全面的にマインドコントロール」

だということが大きな前提ですが、話が込み入ると思いますので、最初に整理しておきます。

次の流れとなるように思います。 

・マインドコントロールと「催眠」は同様の脳の制御状態にある

・人口の約25%は「絶対に催眠にかからない」ことがわかっている 

そして、

・マインドコントロールに至るには、強制的ではなく「穏やかな本人の同意」が必要 

というようなことです。

さらに、その後、カナダのマギル大学やアメリカのオレゴン大学の研究者たちの 2020年の研究で「スマートフォン依存の人々の脳状態は、催眠状態と近い」ことを知りましたので、それも追記させていただきました。

そんなようなことを……まあ、うまくまとめられるわけもなさそうですが、何となく書いてみます。

 

最近、海外のメディア記事で、「リアルマインドコントロールのしくみ」というタイトルの記事を読みました。その中のリンクに、米スタンフォード大学の 2012年の研究へのリンクがあり、催眠術を医療に活用している医学博士の話があるのですが、そこに先ほど書きました、

「人口の約25%は催眠にかからない」

という、その研究者であるデビッド・スピーゲル博士という方の言葉があるのですが、この 25%というのは大規模な調査によるものではなく、スピーゲル博士の経験での数値です。

スピーゲル博士は、自らスタンフォード大学に統合医療センターを設立し、それからの過去 50年ほどで 7,000人以上の患者たちに催眠術をかけており(最初は、ぜんそく患者などに対しての呼吸療法として用いたとあります)、その経験則からの数字です。

全体の、およそ、

・4分の3は催眠術にかかる

・4分の1は催眠術にかからない

というのは、 50年間の経験則です。

こういうことを、先ほどの海外メディアの記事のリンクから知ったのですが、催眠術という言葉をいったん置きまして、「マインドコントロール」というものについて、先ほどの記事では、歴史やその他を述べているのですが、長い記事ですので、全体はともかくとして、以下の部分を読みまして、

「日本人が、時間の経過が進むほどにマスクを外せなくなっている理由はここにあるかな」

と思いました。抜粋します。

「リアル マインド コントロールのしくみ」より wakingtimes.com 2022/10/20

…すでに述べたように、真のマインドコントロールと大衆催眠術には私たち自身による「同意」が必要です。…真のマインドコントロールとは、拷問や強制ではなく、静かに受け入れさせることです。

私たちはいつでも催眠術師から同意を取り消すことができますが、特定の現実を無視することを進んでやめなければなりません。

私たちは、過去に騙され、支配されてきたことを認識したときに生じる痛みを喜んで感じなければならず、順応を拒否する能力を享受しなければなりません。言われたことを額面通りに受け止めない私たちの一部にならなければなりません。

強制的な洗脳や服従させることとは異なり、マインドコントロールには、「私たち自身の同意が必要」なようなのです。

そして、思ったこととしては、その同意というのは、決して意識的である必要はない、かもしれないということでした。

無意識で十分のはずです。いや、むしろ無意識の同意のほうが(本人が同意していることに気づきにくいために)パワーが強いはずです。 

 

2020年からの3年間

たとえば、2020年3月に「マスクの事実上の着用義務に(イヤイヤでも)同意した」とします。

その 2020年のうちに、日本社会でのマスク着用率は、同調圧力という名前の元でさらに強固なものとなっていきました。(このあたりまでの時点では、実際にはほとんどの人たちが、マスクに感染予防の効果があるとは思っていなかったはずです)

同時に、緊急事態宣言というようなものにも人々は従いはじめます。

2020年の冬になり、それまでずっとほとんどの人たちがマスクをしていたのにも関わらず、以前よりも多くの感染者が出る流行が始まりました。

2021年3月になり、日本に「コロナワクチン」が登場しました。

この頃はまだ「接種すれば、マスクを外せるのよねえ」と言っていたような女性たちの姿を見ることがありました。

2021年8月になり、以前とは比較ならない規模のコロナの感染流行が始まります。

(このあたりから、無意識レベルでマスクの着用に「同意」し始めた人たちが出てきたと思います)

コロナワクチンの接種はさらにどんどんと進み、2021年12月には、ブースター接種も始まります。

同意、同意、同意の連続の日々が続きます。

もちろん、ブースター接種が始まっても、感染拡大はまったく収まりません。

日本の1日あたりのコロナ感染数の推移 (2020/02/18 - 2022/09/04)

ourworldindata.org

 

そして、ブースター接種が始まった直後から「過去最大の感染拡大」が始まります。およそ 2022年1月から 3月の間の頃です。

人口の 90%以上がマスクを着用している中での過去最大の感染拡大の状況からは、マスクが何の役にもたっていないことがもう明らかです。

このあたりから、「それを考えてはいけない」という無意識が意識を制御し始める。

なぜなら、自分が今まで「自主的に」してきたマスク着用を否定することは、自分のこの2年間の行動すべてを自分自身で否定する、すなわち「自己否定」につながる。 ← 無意気で、これを避けようとする人たちが出てくる。

つまり、「マスクは役に立っていないという事実や現実を無視する」という方向に「意識」も「無意識」も共に進みます。

無意識の同意が社会に広がり、次第に「マスクを外す」という観念そのものがかなりの人たちから消えていく。


2022年7月になり、それまでのすべての感染流行とは比較にならない大流行が始まります。

このあたりに至ると、さらに無意識の同意により、現実を否認するようになります。

「ずっとマスクをしていたのになぜ?」という合理的な考えは、「無意識の同意が掻き消す」ようになります。

「たくさんの人がワクチンを打ったのになぜ?」という合理的な考えは、「無意識の目的逸脱(重症化を防ぐためだった等)」によって、掻き消されます。 

そして、ほぼ約 2年半にわたって、無意識の同意が拡大した中で、「多くの人々が《自分自身への催眠術の施術を完了した》」 のが「今でしょ」という感じでしょうか。

自分自身で自分にかけたマインドコントロールですから、これは強力です。

おそらく、人口の大半は「もう解けることがない」と考えます。

幸い 2025年あたりでこの世も終わるかもしれないですので、そんなに長く呪縛は続かないとは思いますが、来年再来年に、誰もマスクをしない社会を見ることは無理だと理解しました。先ほどのような海外メディアの短い部分だけを読んだけで、ここまで展開してしまうのもどうかと思いますが、一瞬でこの構図が浮かびました。 

先ほど、「自分自身で自分にかけた強さ」という表現をしましたけれど、たとえば、いくつかのメンタル疾患があります。

不安神経症や、今だと適応障害とかいうのですかね、そういうものとか、パニック障害だとか、いろいろとありますけれど、

「基本的に、外部から作られる疾患ではない」ことがおわかりかと思いますが、これは「自分で作り出して」います。

私は二十代から五十代くらいまで、神経症であり、パニック障害でしたので、「自分で作り出した病気の治りにくさ」はある程度はわかります。

私は、ベンゾジアゼピン系の薬をやめたことで何とかなりましたが、それでも気質は残っています。つまり、今も自分は自分そのものであり、私自身が、あのような病気を自ら作り出した「自分」であることは今も同じなのですから、気質は残ります。

 

先ほどのブースター接種(3回目)開始からと 4回目開始からの感染拡大の状況のグラフなどを合理的に見れば、「なんだこれ?」と普通思うはずです。 

しかし、すでに「合理」は効かない。 

無意識の同意から、時間の経過と共に、「意識的な確信」に変わったのです。

これを元に戻す、あるいは「催眠から覚醒させる」ことは非常に大変なことだと思われます。

私の神経症が寛解するのに 30年以上かかったように、それくらいかかる可能性さえあり得ます。それが、「親から子へ」と伝えられ続ければ、中世のヨーロッパの暗黒時代のように数百年続くことだってあり得ます。

 

小さな子どもたちの場合、さらに状況は厳しく、現在、5歳以下くらいの子どもたちなら、「物心がついてずっとマスクをする社会を見ている」わけで、本人がマスクをしようがしまいが、「社会とはこういうものなんだ、と学習する」はずです。

現在、小学の中学年くらいの子であれば、「学校で一度もマスクを外して、他の子どもと遊んだことがない」子たちがたくさんいるはずです。

これで、この子たちが将来的にまともな人間関係を築くことができると思っている大人がいるのなら、それは重度のお花畑であり、今の子どもたちは、もはや社会的に回復できない心の疾患を得るような虐待を浴びた2、3年だった思います。

そのくらいの年齢の子どもたちの場合は、マインドコントロール以前の問題です。

子どもは幼くして「社会の生き方を学ぶ」わけですが、それがこの社会ですから、子どもがここから脱するには大変な困難があるはずです。

少し前まで、いくらマインドコントロールだとしても、今の日本の状況はひどすぎると考えていたのですが、今回思ったこれらのようなことから、心理的な作用からは、

「時間が経てば経つほど状況が悪化するのは当然」だと気づいたのでした。

まったくジャンルの異なる言葉ですが、ストックホルム症候群という概念があり、それもまた「時間の経過と共に本来は憎むべき相手なのに、同意して共感する」という心理的な過程を述べたものです。

自分に対しての自分自身のマインドコントロールが日々深化していくわけですから、今日より明日、今年より来年のほうがずっと呪縛は強くなる。

もちろん、今回書いたこれらのことは単なる推論にすぎませんけれども。

……何だか、ここまで、「無意識の同意」について、いろいろと書いてしまいました。

締めとしては、最初に少しふれました、「スマートフォンと催眠」について、これについては、論文の序章の部分をご紹介したいと思います。

ここからです。

________________________________________

あなた自身の電話があなたに催眠術をかける? スマートフォン中毒は催眠術と相関する

Hypnotised by Your Phone? Smartphone Addiction Correlates With Hypnotisability

frontiersin.org 2020/06/25

序章

スマートフォンの使用は、過去 10年間で劇的に増加した。

米国では、若者の 96%がスマートフォンを所有しており、10 代の若者の半数がスマートフォンに依存していると報告されている。他の先進国も同様の割合を示している。

研究者や記者たちは、この若者たちのスマートフォンの多用をトランス状態や催眠状態と比較している。マドリガル氏は、無限のソーシャル メディア スクロールの「催眠術」状態を、断続的な報酬によるスロット マシンのトランス状態の吸収にたとえた。

スマートフォンの頻繁な使用が催眠術と似ている場合、催眠術にかかりやすい人たちは、問題のあるスマートフォンの使用により、催眠術にかかりやすい状態である可能性があり、つまりスマートフォンの使用が日常生活に支障をきたす可能性がある。これらの現象を関連付けようとした研究はまだないため、この仮説の最初のテストを提示する。

アメリカ心理学会は、催眠の定義を「暗示に対する反応能力の強化を特徴とする、注意の集中と末梢意識の低下を伴う意識状態」としているが、この定義の側面については研究者たちにより議論されている。

催眠術とスマートフォンの頻繁な使用は、吸収、時間の歪み、自動性などの現象学的特徴を共有する可能性があることが提案されている。

「没頭」とは、映画を見ているときに映画館のことを忘れるなど、自分の考えや経験に没頭する傾向を指す。「吸収」は、ギャンブル、ビデオ ゲーム、インターネットの使用、問題のあるスマートフォンの使用での中毒性の行動を予測する。

スマートフォンのヘビーユーザーは、このような没頭状態に陥ることが多く、「スマートフォン・ゾンビ」という用語は、携帯電話に没頭し、時折他の歩行者や交通に紛れ込むユーザーを表す。

いくつかの都市では、スマートフォンユーザー向けの特別な歩行レーンがすでに確立されており、研究者たちは、環境内の物体の接近をユーザーに警告する電話機能を開発しており、電話を使用する際に注意がどの程度吸収されるかを強調している。

同様に、多くの人たちは、催眠状態にあるとき、その体験にひどく没頭していると報告しており 、スマートフォンの特性の「吸収」は催眠能力と相関する傾向がある。

催眠術とスマートフォンの使用は、共に時間の知覚を歪める可能性がある。

人々は自分の電話に費やされる時間を過小評価しており、スマートフォンのヘビーユーザーはより大きな歪みを示している。したがって、問題のあるスマートフォンの使用に関するいくつかの指標は、人々が意図したよりも長く電話を使用しているかどうかを調べる。

同様の時間の歪みは、催眠術でもよく知られている。人々は常に催眠術をかけられた時間を過小評価しており、催眠能力が高いほど、この歪みは大きくなる。

最後に、催眠術とスマートフォンの使用はどちらも、制御感を低下させた自動行動を誘発する可能性がある。

電話で時間を確認しようとしているだけで、脇道にそれてしまい、「非生産性という、ウサギの穴に吸い込まれた」か、「無知なブラックホールに落ちた」と報告する人たちもいる。

人々は一般的に、携帯電話を使用しているときに自制心が失われていると報告されている。これに関連して、人々は催眠状態にあると自分の行動をコントロールできなくなる。明らかな制御なしに腕が持ち上げられるのを感じるなどだ。催眠で人々は、自分の行動をコントロールしているとは感じずに、(無意識的に)ペンで文章を書くなどの複雑な行動をとることさえできる。

これらの現象学的類似点を考慮して、私たちは、より催眠状態にある人たち、つまり催眠下での提案に従う可能性が高い人たちは、問題のあるスマートフォンの使用に陥りやすいという仮説を立てた。

________________________________________

ここまでです。

パンデミック以来にしても、若い人たちなどでは「スマートフォンでコロナに関する情報を得ている」方々はたくさんいらっしゃるはずです。

その「情報獲得媒体そのものがスマートフォンである」ということ自体と、上の論文の序章に書かれてあることを照らし合わせますと、かなりの率の人々が、マスクとワクチンを賞讃するようになっていったメカニズムもわからないではありません。

ロックダウンにもそのような部分があると思いますが、正常で合理的な思考回路を「断つ」ことが、マインドコントロールの最初、そして進行中には必要な手段なのだと認識します。

その後は、国や人種によるでしょうけれど、先ほどのマスクのように「無意識の同意」が、そのマインドコントロールの思想をさらに「自分自身で増大させていく」のかもしれないと。

そして、そんなことを言われても気づかないのが、マインドコントロールです。

今後しばらく、この日本の世の中は気づくことのない人たちの集団の社会として進んでいくと考えざるを得ません。