今回は「いっぷくからありがとう」さんの2022年11月01日の記事を紹介します。
「まるごと受け入れる」
いよいよ明日11/2夜は、宝徳山稲荷大社の神幸祭ですね。
私は夕方だけ、祈願ローソクを家族分、奉納してくる予定です。
以前、宝徳様の神職の方のお聞きしたところ、宝徳様の神幸祭で、どうして願い事が叶うのか?と言えば、私たちは普段、全国色んな神社・パワースポットに、その神社の神様の得意分野をお願い・祈願に行きますが、この日は宝徳様に全国からそれらの神々も集まってきており、宝徳様に来れば、わざわざ遠くの神社に行かなくともその神々に会えるからだそうです。
全国回る必要がありません。 願い事をすれば、いらっしゃっているその分野のエキスパートの神様に願いが回され、叶いやすくなるようです。
さてこのブログでは、元気で悩みも無く、明るく暮らしていらっしゃる方へと言うよりも、
どちらかというと、日々の暮らしに疲れ、悩み苦しみ、涙を流していらっしゃる方に向けて書くことが多いです。
できれば悩みや苦しみから解放されて、心から笑って頂きたいからです。
そのヒントとなればと、今日もブッダのお話からご紹介します。
ブッダは2500年前に、人間の生というものは「苦」に満ちていると悟りました。
ブッダが悟った「苦」とは、世の中は自分の思いどおりにならない 、という意味でした。
災難の中に居ることが「苦」ではありません。
「この世は『苦』に満ちている」という言葉の本当の意味は、結局は自分だけの問題だということになります。
何故なら、どなたも自分の思い通りにならない現実に対して、自分の心が苦痛を感じているからです。
外からやってくる不幸や悲劇は存在しません。
それらには良いこと・悪いことという色が全くついていません。
全てが内側、つまり自分の心・思い、受け取り方の問題だったとブッダは気付きました。
ブッダは思いどおりにしたいという「執着」を持たなければ、人間は全ての「苦」から解放されることに気づいたのでした。
そしてブッダは全ての煩悩から自由になり、悟りを開きました。
私たちの悩みの多くは、実は自分自身のことではなくて、他人が自分の思う通りに振る舞わないことから発生していると言われます。
多くの人は自分の価値観の中に、相手を連れてこようとして苦しみます。
でも、その人の良いところも悪いところも全部踏まえた上で、そのまま全て、まるごと受け入れてしまえば何の問題・悩みも無くなります。
自分の価値観を、人にまで押しつけようとした時に、実は自分自身が一番苦しみます。
人や物事・起こっている現実を自分の思う通りに変えようとせず
・お金と仕事の問題は、「掃除」をしていれば無くなってしまう。
・体と健康の問題は、「笑って」いればいい。
・人間関係は、感謝、「ありがとう」を言っていればいい。
それだけで私たちは幸せに暮らしていけるように神さまが、この世の中を作ってくださっています。
神さまが好む人間の行為ベスト3は、
・掃除
・笑い
・感謝
の3つなのだそうです。
神さまは掃除をする人が好き、笑顔や笑い声が好き、感謝する人が好きらしいのです。
「掃除」と「感謝」は、いわゆる善行。
ここに「笑い」が入ってくるのは、実は「笑い」は「肯定」を意味しているからです。
「笑い」とは、目の前に起きている現象に対する肯定であり、受け入れることです。
それは目の前の現象(嬉しいこと、悲しいこと、辛いこと)を起こしてくださっている地球や宇宙や神さまに対し、「ありがとう」と肯定したという意味になります。
神さまにとって「肯定された」ということは、自分のしたことを「喜ばれた」ということになります。
小林正観さんが仰るには、
神さまは喜ばれると嬉しくてやる気になって、応援支援をしようと思うみたいなので、
肯定的な人には、どんどん味方をしてくれるようになるそうです。
私たちは子供のころから、
「手に入っていないもの」を挙げ、
「それを手に入れることが幸せ」という風に教えこまれて来ました。
またビジネス社会でもそうですね。
売り上げ目標を高く掲げ、ムダを極力省き全てのエネルギーをそこに注ぎ込みます。
また「努力しなければダメ」「頑張らないとクズ」と教えられても来ました。
一方、
・既に沢山のものをいただいている
・既に充分恵まれている
との考え方に至った人たちもいます。
これは現状(嬉しいことも、苦しいことも、悲しいことも)を肯定して、
「喜びながら」「幸せを感じながら」「感謝しながら」生きるという生き方です。
神さまや宇宙に、今既に十分与えられていると言う「小欲知足」の生き方です。
強く願えば叶う、努力すれば必ず現実を変えられる。
宣伝や営業努力の結果でものが売れる・・
そのような方法論はもう古いのかもしれません。
神さまの意思や働きを否定した傲慢な考え方かもしれません。
神々の計画では、21世紀は「精神性の復活の時代」、「心の時代」になって来ています。
21世紀は、いかに宇宙を味方にするか? 周りと調和していくのか?
そう考える方が時代の潮流のようです。
・人に喜ばれるように生きていくこと。
・「頼まれごと」をひたすら実直な、愚直な、誠実な心で行っていくこと。
・目の前の現象をまるごと感謝して受け入れること。
・自分が社会的に成功するとか、
・お金持ちになるとか、
・商品が売れるとか、広まるとかということは、
ブッダが言うように、全て本人の力ではありません。
すべて神さまや、宇宙、そして周囲の人・ご縁のおかげです。 →縁起の法則と言います。
ブッダは般若心経でそう教えてくださいました。
自分の努力や力ではなく、全てが目に見えない神さまや、宇宙、人様のご縁のおかげということがわかったら、 あとはただ感謝、「ありがとう」と言うだけですね。
何故なら、その現象は、私たちの魂を磨き、美しく輝かせるために起きていることだからです。
それが、ブッダは2500年前に悟った人間の生というものは「苦」に満ちている・・
その苦しみの世界において、真の幸せを掴む道なのかもしれません。
泥の中から咲くハスの花ように、私たちも、この世界において、
置かれた場所で、美しい花を咲かすことが、きっと誰にでもできるのです。