今回はInDeepさんの2022年11月24日の記事を紹介します。
「21世紀の新しい形の「形而上的な薬剤の姿」を見ながら「これではいつかは、これまでのすべての対象者の致死率が100パーセントになってしまう」と、つくづく思う戦争3年目」
21世紀の新しい形の「形而上的な薬剤の姿」を見ながら「これではいつかは、これまでのすべての対象者の致死率が100パーセントになってしまう」と、つくづく思う戦争3年目 - In Deep
禁忌100に対して効果1
今日、日本の新型コロナの飲み薬が「緊急承認」されていましたが、一般の報道でさえ、最初から否定的に報じられているもののようです。
(報道) 国産のコロナ飲み薬に「重症化の予防効果“確認されず”」]という報道 (2022/11/24)
ゾコーバ、という名称の薬のようですが、この薬の「効用」と「禁忌一覧」を厚生労働省の資料で見ましたが、「すごいなあ」と思います。
何だかよくわからないのです。何のために飲むのか、とか。
そもそも何のために世に出てきたのか、とか。
形而上そのものの世界なんですが、先ほどの報道は日テレのもので、ここに「緊急承認」というものの方向がわりと正確に書かれていまして、「なるほど」と納得した次第です。
(日テレNEWSの報道より)
> …データなどをもとに審議した結果、有効性が推定されるとして「緊急承認」となった
> 緊急承認は…有効性については「確認」ではなく、「推定」できれば承認することができるというもので…
推定がすべて、ということになっている世界のようです。
昨年のコロナワクチンの特例承認書にも「推定」が散りばめられていましたので、よく理解できる部分でした。
それでも、このゾコーバというような薬剤の「効果」なんですが、臨床試験の結果として以下のようにありました。
(2022年9月28日の日経バイオテクより)
> 第3相の解析の結果、COVID-19の症状が消失するまでの時間は…プラセボ群よりも約24時間短縮された。 (nikkeibp.co.jp)
効果はこれだけです。
ちなみに、今年 2月の米ロイターの報道では、以下のように書かれてありました。
(2022年2月25日の米ロイターより)
> 428人の患者を対象としたこの研究は、ウイルス力価の低下という主要評価項目に達したが、12の COVID-19 症状の測定値の低下に有意差は示されなかった。 (reuters.com)
その後、試験の対象を 428人から 1821人に増やし、それで、上のように、
「症状が 24時間も短縮されました」となったようです。
しかも、「重症者には効果なし」ということのようです。
驚くのは、こんな(素晴らしい)効果のある薬の「禁忌」の数の多さ!
以下の厚生労働省のサイトに、ゾコーバの添付書があります。
新型コロナウイルス治療薬の緊急承認について (厚生労働省 2022/11/22)
最初に見てわかることは、この薬も他のすべてのコロナワクチン同様、「劇薬指定」であることです。
そしてですね。
「併用禁忌」と赤囲みで記されている薬剤の量の多さ!
ゾコーバ添付書類より
書類の下のほうにこのすべての薬剤が「なぜ、禁忌なのか」という理由が書かれてありますが、これだけ種類があると、お医者様なども、
「いろんな薬飲んでる患者さんがいるのだし、そんなの把握できるわけねえじゃん」
ということになるのではないでしょうか。
さらに、「生殖能を有する者」というセクションには以下のように書かれていまして、「胎児への催奇形性」まであるようです。
太字はこちらでしています。
ゾコーバ添付書類より
9.4 生殖能を有する者
妊娠可能な女性に対しては、本剤投与中及び最終投与後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
ウサギにおいて、臨床曝露量の 5.0倍相当以上で胎児に催奇形性が認められるとともに、臨床曝露量の 5.0倍に相当する用量で流産が、 臨床曝露量の 7.4倍に相当する容量で、胚・胎児生存率の低下が認められている。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。
ラットにおいて、乳汁への移行が認められるとともに、母動物に毒性が認められた用量(臨床曝露量の 6.6倍相当)で出生児の生後4日生存率低下及び発育遅延が認められている。
「よく緊急承認したな、これ」と、つくづく思います。
先ほどの「併用禁忌の薬」も、それぞれは知らないものばかりですが、以下のような、ややコワイ文言が並びます。
「これらの薬剤の血中濃度上昇により、血管攣縮等の重篤な副作用が発現するおそれがある」(クリアミン他)
「横紋筋融解症が発現するおそれがある」 (シンバスタチン)
「腫瘍崩壊症候群の発現が増強するおそれがある」 (ベネトクラクス)
この併用禁忌の薬剤以外に、「併用に注意すること」とされている薬が……まあ、目算で 80くらいあります。
「抗悪性腫瘍剤」つまり抗ガン剤だけでも以下のように並んでいます。
併用に注意する抗悪性腫瘍剤 トセタキセル、エベロリムス、テムシロリムス、ゲフィチニブ、ダサチニブ水和物、エルロチニブ塩酸塩、ラパチニブトシル酸塩水和物、ボルテゾミブ、イマチニブメシル酸塩、 スニチニブリンゴ酸塩、ボスチニブ水和物、カバジタキセル、 クリゾチニブ、シロリムス、パノビノスタッ ト乳酸塩、ポナチニブ塩酸塩、ルキソリチニブリン酸塩、アキシチニブ、ニロチニブ塩酸塩水和物
改めて、「よく緊急承認したな、これ」と感じ入りました。
軽症者が飲むと、コロナの症状が 24時間も短縮する、という素晴らしい効果と引き替えとしての副作用としては史上一番かもしれません。
しかし、このゾコーバ、胎児に催奇形性が認められるというのなら、たとえば、若い男性や女性が服用した「後の長期的な影響」はどうなのかとかも考慮したいところですが、試験の時間的な点から当然、長期の影響はまったく試験されていないのだろうなあとも思います。
次々と気軽に承認されていくツワモノたち
しかし、今回、久しぶりに厚生労働省や、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 (PMDA)のウェブサイトを見ていたのですが、知らない間に、いろいろなコロナ関係が特例承認されているのですね。
2022年に入ってからだけでも、ワクチンでは以下のようなものが特例承認されています。
2022年に特例承認されたコロナワクチン
・コミナティ筋注 5〜 11歳用 (特例承認書)
・コミナティ筋注 6ヵ月〜 4歳用 (特例承認書)
・コミナティRTU筋注 (特例承認書)
・スパイクバックス筋注 (特例承認書)
・バキスゼブリア筋注 (特例承認書)
・ヌバキソビッド筋注 (審査報告書)
・ジェコビデン筋注 (審査報告書)
「ジェコビデン筋注とかヌバキソビッド筋注ってなんだ?」と思い、見てみますと、ジェコビデン筋注は、ヤンセン社のワクチンで、「遺伝子組換えアデノウイルスベクター」と書かれてありますので、アストラゼネカ社のワクチンと同じようなメカニズムのようです。
添付文書を見ますと、アストラゼネカ社のワクチンと同じ、最強の脂質ナノ粒子として名高い「ポリソルベート80」が使われています。
ジェコビデン筋注添付文書より
ポリソルベート80については、昨年の以下の記事などをご参照いただければと思いますが、脂質ナノ粒子としての最大の破壊力を持ちます。
[記事] 「脳と生殖機能を破壊せよ」 : 青空の実験室と課した地球の中でポリソルベート80を調べる In Deep 2021年3月7日
思えば、この記事は、日本でワクチン接種が始まる前のものですね。
あの頃は、「こんなもん打つ人間いるわけねーだろ」と思っていましたけれど、まあ現状のような感じです。
ファイザーの脂質ナノ粒子であるポリエチレングリコールも作用としてはポリソルベート80と大差ないと今は確信しています。
[記事]mRNA+脂質ナノ粒子ワクチンは「子孫に免疫性が遺伝する」ことが判明。また、 脂質ナノ粒子自体の炎症性が「鼻腔内接種で死亡率80%」と非常に強力であることも知る
In Deep 2022年11月1日
これらの脂質ナノ粒子というものは、よっぽど特殊な用途(脳疾患など)での使用が検討されるというなら、部分的にも理解できないでもないですが、健康な普通の人たちの体内に入れるものとしては度を越したものです。
脂質ナノ粒子は、「注入した 80%が脾臓を損傷する」ことが、アメリカの試験でわかっています。
(2021年5月16日の報道より)
> マウスに、エクソソームか脂質ナノ粒子の送達媒体のいずれかを与えることにより、エクソソームと脂質ナノ粒子の安全性を評価した。3日後、対照群またはエクソソーム群の動物はいずれも臓器異常を示さなかった。対照的に、脂質ナノ粒子を投与されたマウスの 5分の 4は脾臓の組織学的異常を持っていた。 (fiercepharma.com)
以下の記事などで取りあげています。
[記事] 4歳以下の幼児への「接種を推奨する」と格上げした日本小児科学会の声明に見る第三次ワクチン戦争。そして再び脾臓の重要性を考える
In Deep 2022年11月3日
先ほどの承認一覧にあった「ヌバキソビッド筋注」というのも、何のことだかわからなかったのですが、これは、アメリカのノババックス社ワクチンを武田薬品が製造承認を受けたもののようです。
添付文書を見て、「あー、これもポリソルベート80を使っとるなあ」と知りました。
ヌバキソビッド筋注添付文書より
何だか添加剤の最上部に「マトリックス-A「」とか「マトリックス-C 」などのカッコイイ名称の添加剤がありますが、「何だこれ?」と思い調べますと、この A と C が特定の比率で混合されると、「マトリックス-M (Matrix-M)」
というものになることが、武田製薬のサイトに書かれています。
マトリックス-Mは、以下のように説明されています。
>Matrix-M アジュバントは、より高いレベルの抗体を作成することにより、ワクチンに対する体の免疫反応を高める。それらは、体の免疫反応を増強、調節、および/または延長し、予防接種に必要なワクチン接種の回数を減らすことができる。 (Matrix-M)
「抗体の効果が長く保たれる」ようにする添加剤のようです。
また、このヌバキソビッドの添付文書を見ますと、
> ツマジロクサヨトウ由来細胞内でスパイク蛋白質をコードする組換えバキュロウイルスが増殖すると、細胞質中にスパイク蛋白質が発現する。 (pmda.go.jp)
とありまして、「ツマジロクサヨトウ? これってガ(蛾)じゃん」と思いながら……ああ、何か以前書いたことがあると思い、調べてみましたら、今年 4月のこちらのブログ記事で書いていました。
このツマジロクサヨトウっていうのは、農作物の大害虫なんです。
その蛾の幼虫の細胞を使用しての組換えスパイクタンパク質抗原を持つワクチンのようです。ヌバキソビッドなんて名前は忘れてました。
コロナワクチンには、なんかこう、全体的に気持ちのいい語感のものがないのですよね。グロテスクとまでは言わないにしても、どうも名称に対しての忌避感は出ます。
いずれにしましても、何だかもう、コロナの治療と予防の現場は、焼け野原です。
狂気の世界でもあります。
こういう狂気からはできるだけ距離を置くことが必要かとも思います。