今回はIn Deepさんの2023年04月18日の記事を紹介します。
予測されていた「暴力の季節」は、予測を超えたカオスの状況。そして太陽活動の極大期がこれまでの予測より大幅に早い「2023年後半」になる可能性が最新の研究で浮上
In Deepさんのサイトより https://indeep.jp/era-of-violence-has-begun/
現実や非現実が暴力の中に現れる
最近のいくつかの実際の出来事の光景を写真で見ていて、
「なんか中世の絵画みたいだなあ」と思うことはよくあります。
フランスで起きている年金改革に対しての抗議ストライキ…というか、暴動に近いものにもなっていますけれど、たとえば、以下は、4月6日にデモ隊が、パリのブラックロック(世界最大手の米資産運用企業)のビルに乱入した時の写真の一部です。
こういう構図の中世の絵画が実際にあるわけではないのですが、多くの人々が「旗か炎(たいまつ)を手にしている」という構図は、21世紀の抗議の光景としては、あまり見なかったように思います。
あるいは、全然関係ないことですが、ウクライナ政権は、ウクライナ正教会を弾圧し続けていますが、その中でも、こっそりと信徒たちは教会内で信仰を続けているようで、3月の末頃に以下の写真が投稿されていました。
ウクライナのキエフ・ペチェールシク大修道院の 3月30日の様子です。これは「写真」です。
こうなると、もはや中世の「宗教画」の世界で、「中世の絵画です」と言われても信じてしまうような迫力…というのか、宗教性を感じます。
窓から入る光の筋が見えているというのもなかなかです。
こういうのを見ていると、「皆さんがんばれ」と思わざるを得ないのですが、しかし、ウクライナ正教会の信者の方々はなかなか大変そうです。
4月16日には、ドネツクのウクライナ正教会のスヴャト・プレオブラジェンスキー大聖堂近くにウクライナ軍によるロケット弾が着弾し、1人が死亡したと報じられています。
この大聖堂では、イースター(復活祭)の礼拝が行われている時でした。
話がズレてきましたが、いろいろな光景が、中世の光景みたいになってきているというのが、何となく象徴的でした。
フランスの場合、「炎が多用されている」というのが特徴かもしれません。
パリの暴動にやや現実離れしたような光景が多いのは、それも原因のような気はします。
ブラックロック社の襲撃の後、デモ隊はパリの「ルイ・ヴィトン本社ビルを襲撃」しましたが、やはり「たいまつを持って乱入」しています。
こちらのツイートの動画に、ルイ・ヴィトン本社ビル内部に乱入した際の経緯が撮影されています。
もはや、抗議というより「革命…」と呟きたくなりますが、それでも、フランスのこれらの行動には、一応とはいえ、「年金改革への反対」という大義名分なり名目がありますが(すでに、参加者の多くはそれを忘れている気もしますが)、今、アメリカで起きていることは、単なるカオスで、これもまた、過去何十年遡っても「なかった暴力」が起きています。
つまり、「何の名目も理由もなく、多数の若者たちが暴れている」のです。
アメリカの各地の都市で、若者たちの「無軌道な暴力」が発生していることが伝えられています。そのすべてが、民主党が地盤のリベラルな街です。
4月15日の土曜日には、シカゴで十代の若者たちによる大規模な暴動…いや、暴動ではなく、ただ騒ぐだけなんですが、それが起きています。以下は、米ゼロヘッジの記事です。
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何百人ものティーンエイジャーたちがシカゴで騒乱を引き起こし、地獄のような大混乱が生じている
All Hell Breaks Out In Chicago As Hundreds Of Teenagers Wreak Havoc
zerohedge.com 2023/04/17
この春、進歩的な指導者 (※ 民主党の市長)が運営する都市で無法化の傾向が広がっている。
最新の事件は土曜日の夜にシカゴのダウンタウンで発生し、数百人のティーンエイジャーたちが車の窓を壊し、公共および私有財産を破壊して大混乱を引き起こした。
彼らはまた、ミレニアム・パークに入ろうとしたため、警察の重大な対応が促された。複数の負傷者を出した発砲さえあった。
FOXニュースシカゴは、 ダウンタウン地区で大混乱を引き起こした 十代の若者たちの大群を報告した。暴徒と化した子供たちが、目の前にあるものを破壊することに加えて、マディソンとミシガンの角の近くでは銃の発砲があり、2人のティーンエイジャーが銃撃で負傷したという報告があった。
FOXニュースでさえ、昨夜の混乱は「取材クルーを現場に留めておくのは安全ではない」と述べた。子供たちがバスの上に飛び乗る映像もあった。
以下の投稿は、その夜のシカゴの若者たちが「熱狂」した光景の動画だ。
「乱暴なティーンエイジャーたちのグループに対して、警察の対応を促したのは、今週末で 2度目だ」と地元メディアは指摘した。
無法の文化が続いている。これらの動画は、失敗したリベラルな機関で教育を受けた若い世代の急速なモラルの衰退を証明している。
制御不能な若者に混乱させられている都市はシカゴだけではない。もう 1つ の失敗したリベラルな都市であるボルチモアは、ちょうど 1週間前に同様の混乱を経験した。
リベラルが、都市を無法の地獄に変えている。
そして、それに対しての反応は? …人々は単にこれらのゴミ捨て都市を離れて安全な場所へ向かっているだけだ。
ウォルマートでさえ、 環境の悪化により先週、 シカゴの店舗の半分を閉鎖した。
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ここまでです。
ボルチモアの報道はこちらにあります。
シカゴのウォルマートが閉鎖とありますけれど、これはウォルマートだけではないです。ウォルマート同様に北米の巨大スーパーチェーンであるホールフーズ・マーケットも、サンフランシスコの旗艦店を閉鎖しました。
原因は、「万引と、その他の犯罪と、そして麻薬常習者が多すぎる」
ということで、これはウォルマートもホールフーズ・マーケットも同じ理由で、不採算などの問題ではなく、「アメリカの一部の治安が悪すぎる」のです。
あと、まあ……これはあまりに光景が悲惨であまり詳しくふれるつもりはないですが、「フェンタニル地獄」の進行がものすごいペースなのです。
フェンタニルというのは、日本で知られている名前としては、ヘロインとかモルヒネなどがあるオピオイドというカテゴリーのもので、ヘロインとかモルヒネなどより何十倍とか 100倍とか強力なものなんですが、最近は、それに「動物用の鎮静剤を加えたもの」が流通していて、地獄のような写真や動画をたまに見ます。
・米国で「ゾンビドラッグ」と呼ばれる、動物用鎮静剤とオピオイドの混合薬が蔓延。麻薬取締局が全土に警報を発令 地球の記録 2023年3月24日
アメリカのオピオイドの蔓延は、以前から「このままだと、とんでもないことになる」とは思っていましたが、ここまでひどくなるとは……。
以下は、2019年の記事ですが、オピオイドは、もともと「医療用に正式に使われていた」ものです。
・クスリ地獄アメリカ : 1億5000万人以上が病院の処方薬を飲み、薬物過剰摂取による1年間の死者数はベトナム戦争での全死者数を超えた In Deep 2019年12月19日
「だめだって、そんなもん使っては」とは思っていましたが、今の病院での公式薬というのは多くがロクなもんではないです。ベンゾジアゼピン系とか。
太陽活動の最大期が、予想より「極端に早く」なる可能性
何だか話がそれてきていますけれど、今後、「暴力的な時代になる」ということについては、太陽活動との関連で最近も書かせていただいていました。
・暴力、革命、戦争、病気、そして大量死…。太陽活動と共に過激化する世界で生きる
In Deep 2023年3月25日
・太陽の変化と「暴力と病気の時代」への突入 In Deep 2023年2月12日
そういえば、最近の天文学系の学術誌に掲載された論文で、
「太陽活動極大期が、予想より早く訪れる可能性」
について述べられていたと、スペースウェザーが報じていました。
本来の予測は、2025年から 2026年頃に太陽活動の極大期(最も黒点活動が大きな時期)が来るとされていたのですが、
「早ければ、2023年後半に極大期が来る可能性がある」
と述べていたのだとか。しかも、「従来の予想より黒点数がはるかに多い」予測になっています。
そうであれば…いろいろと展開も早そうです。
今年中に、社会の暴力性が(あるいは国家の暴力性も)さらに拡大する可能性が高くなっています。
今回は、そのスペースウェザーの記事をご紹介して締めさせていただきます。
パリの暴動で始まり太陽の話題で終わるという混乱した記事となってしまいまして申し訳ありません。
太陽活動の極大期が早期に到来する可能性がある
SOLAR MAX MIGHT ARRIVE EARLY Spaceweather 2023/04/13
ソーラーマックス (太陽活動の極大期)がやってくるのは…おそらく今年になりそうだ。
太陽物理学者たちの主要なグループによる新しい研究は、2023年後半または 2024年初頭に太陽黒点活動が最大になると予測しており、従来の予測よりも 1年早くなっている。
2023年 1月号の科学誌フロンティアーズ・イン・アストロノミー・アンド・スペース・サイエンス誌に掲載された、この予測について記述した論文の筆頭著者であるスコット・マッキントッシュ氏は、「これは終結事象 (the Termination Event)に関する私たちの研究に基づいています」と説明している。
青い曲線は従来の予測。赤い曲線がマッキントッシュ氏たちによる予測。
「終結事象」は、太陽物理学では比較的新しい概念だ。
1つの太陽周期の磁場が消え (それらが「終了」し)、次の太陽周期の磁場へ引き継がれるのは、 1か月という短い期間だ。
終結事象の後、新しい太陽のサイクルが急上昇する。
マッキントッシュ氏と同僚は、多くの太陽周期の終結事象を研究しており、そのタイミングが太陽活動の先を予測できることを発見した。
「私たちの最新の研究は、2021年12月中旬の太陽周期サイクル24 と太陽周期サイクル25 の間の終結事象を特定しました」とマッキントッシュ氏は説明する。「これは、次の太陽極大期の大きさと日付を教えてくれます」
彼らの論文によると、太陽活動極大期は 2023年後半から 2024年半ばにかけて発生し、月間黒点数のピークは 184 ± 63 になる (信頼度 95%)。これは、現在のサイクル 25は、2014年にピークを迎えたサイクル24 の 2倍の黒点数になる可能性があることを意味する。
彼らの予測は、現在進行中の別の大きな事象と一致している。
太陽の磁場が反転しようとしているのだ。
これは、すべての太陽周期のピーク近くで発生する。太陽の極付近の磁場は弱まり、方向が変わり、反対方向に再び成長し始める。
スタンフォード大学のウィルコックス太陽天文台などの測定値は、太陽磁場の弱体化が現在進行中であることを確認しており、極磁場はおそらく数か月以内にゼロに到達する。
「歴史的に、極磁場のゼロ化は実際の黒点数の最大値よりも 6~ 12か月先行している」とマッキントッシュ氏は言う。彼らの予測は、今後、わずか ~ 12か月後には確認される。どうなるだろうか。