その中で五感までは西洋医学が担当していて、形があります。六感からは形が無い世界で、場の理論です。いのちの場に適応した免疫学を唱えた多田富雄先生がいました。
免疫としては第1に丸山ワクチン、第2はインターフェロン、第3は活性化リンパ、第4は樹状細胞作用、第5は抗癌剤オプシーボで抑制因子を取るものです
国立癌研でオプシーボをやっているのですが駄目です。ひじょうに場当たり的で副作用が多い。それは悪性黒色腫と肺癌のみに健保適応です。しかし免疫療法をわかっていないので、その副作用で困った人が私の所に治療に来るのです。
戦略が場を制するのです。活性化リンパ、樹状細胞、抑制因子などの医学は戦術をやっているのです。しかし医療は現場で戦略無しには駄目です。「坂の上の雲」の日本海海戦でロシアのバルティツク艦隊を日本が戦略で破ったのです。
小ホリスティック医学はマナ識の七識までです。八識の阿頼耶(アラヤ)識にならないと大ホリスティック医学にならないのです。理想と現実は違います。そして現場と理想は違うのです。
私の病院では150人のスタッフが働く現場ですが、その中の30人が私の考えを支援してくれればOKです。それだけの同志がいれば良いです。
入院患者の60%は癌で全国区で全国各地から来た方々です。残りの40%は地域ニーズです。病院に勤務を希望して来る看護士もホリスティック医学をしたくて来る人がほとんどです。そして皆、美人だ。ですから私は気負わなくて良いのです。
大ホリスティック医学はあの世と結び付けることが必要です。この世に生きていて、生死を統合してしまうのです。自分もまだ自信が無いのですが、太極拳の楊明先生は悟った人だった。私は先生と会って酒を飲んだだけです。くだらない事をしゃべっているだけでした。飲みだす前に次に会う日を決めてから飲むのです。そうやって月に2,3回会って飲んでいました。
楊明先生は「生きるも死ぬもあるがまま」で、医学的介入はしない。「死ぬ場所は帯津先生の所」と言っていました。しかしそう言われて、私はストレスだった。
やがて先生は病気になり、しかし病名は公表していません。黄疸になり、減黄術だけしました。後は何もしない。そして淡々として死んで行きました。
あの世で、「うなぎ屋で飲もう」と、言っていました。そして「本当に良い医療を受けさせてもらった。」と感謝の意を述べていました。そのことは、この世からあの世に行く時に、始めて合点が行くことです。
これからは認知症は大変なことです。その予防をどうするかです。運動、食べもの、心のときめき、日常小まめに動く事などです。それには気功が良いです。心のときめき、には異性の友が沢山いた方が良いです。一緒に食事をして、お別れにハグして分かれる。一線を越えないで楽しき交流をするのです。
認知症の予防法は癌と同じです。人間丸ごとで認知症に向き合う必要があります。そこにも大ホリスティック医学が必要です。」