今回は「宇宙の中心で愛を叫ぶ」さんの2023年2月13日の記事を2回に分けて紹介します。
みなさま、お久しぶりでございます。こんにちは。お元気でお過ごしでしたでしょうか。
澤野大樹氏青森講演会主催小野裕美子です。
いつの時代も変わりゆく世界、激動の時代といった現象があったとは思いますが、
いまだかつてこんなに寒い思いをするなんて予想だにしていませんでした!!!
では早速、インタビューをお送りいたします。
――澤野さん、こんにちは。もう2023年も2月のしかも半ばとなっています。
そろそろインタビューをと思ってはいるのですが、毎日のように大きなニュースが溢れていて何をどこから質問して良いかわかりません。
そんな中でも特に先日のトルコ大地震がやはり一番衝撃的だったと思います。
澤野さんは今回のトルコ地震について、どのような見解をお持ちでしょうか?
お久しぶりです、こんにちは。怒涛の年末年始を経まして、ようやくこうしてインタビューを受けることができます。
えっと、トルコの大地震についてですね。トルコの人口の2割くらいがじつはクルド人です。またクルド人はトルコだけではなくてイラン、イラク、シリアなどの国境地帯に住んでいます。でもクルド人って日本国民にはあまり馴染みがないですよね。
彼らは「国を持たない最大の民族」と言われています。この表現、どこかで聞いたことがないですか?
――「ディアスポラ」(民族離散)的な印象を受けます。
きわめて「ガリチア的」ですよね。
クルド人の大半はイスラム教徒ですが、その中には「ユダヤ系クルド人」もいるわけです。
かつてヒッタイトがバビロンに侵攻したルートは現在で言えばトルコやシリア、イラクのある場所です。このあたりに居住する山岳民族としてクルド人が存在しているのです。
――メソポタミアから古代バビロニア王国ですね。
だからと言って何かをここで断定するわけではなくて、ひとまずこれを念頭に置いた状態でいろいろ考えていくとこれまたいろいろと見えてくるものがあります。
――クルド人はトルコ国内で迫害されているのですか?
トルコだけではなく、イラク、シリアなどでも迫害されてきた歴史があります。
トルコ国内にはクルド人による非合法の武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)が台頭しています。あと隣のシリアにも「クルド人民防衛隊」(YPG)ってのがあります。
――非合法武装組織ですか。
PKKはマルクス主義や共産主義も掲げる極左組織で、日本の公安調査庁からは「テロ・ゲリラ組織」と名指しされています。ラディカルなグローバリストであることが想像されます。
――国を持たず、流浪の民であり、さらにマルクス主義のグローバリストであり、非合法武装組織であるということですね。
そうです。このことからだんだんとなんだか妙な「予感」がしてきませんか?
――はい、してきますね。
その流れを受けてさらにそれを維持したまま、昨年2月24日から始まった「露烏戦争」に思考をシフトしながら重ねると捗ります。
――もうすぐ一年になりますね。
「露烏戦争」が始まった途端、5月に北欧のスウェーデンとフィンランドは揃ってNATOへの加盟を申請しましたよね。でもすんなりと加盟の方向へは進みませんでした。
――あっ、たしかトルコが反対したんですよね。
そうそう。NATOへ新規で加盟するためには、NATO全加盟国の承認が必要です。スウェーデンとフィンランドのNATO新規加盟をトルコ(とハンガリーも)は強固に反対しました。
――トルコはどうして反対したのですか?
スウェーデンとフィンランドはクルド人非合法武装組織「PKK」を支援しているからです。
――なら当然トルコは反対しますよ。
しかし、トルコのエルドアン大統領は昨年6月28日に、スウェーデンとフィンランドの首脳と会談しました。そこでスウェーデンとフィンランドは、クルディスタン労働者党(PKK)を「非合法テロ組織」と認定して取り締まることなどを明記した覚書に署名しました。
それと引き換えにトルコはスウェーデンとフィンランドのNATO加盟支持を表明しました。
――トルコとしては満額回答となりましたね。
これで一件落着と思ってはいけませんよ。だって、では当のクルディスタン労働者党の人たちはこの北欧二か国が飲んだその条件をどう思うでしょうか?
――強烈な不満を抱くでしょうね。
スウェーデンとフィンランドにいるクルド人たちは当然動揺しましたでしょう。
さらにトルコはスウェーデンに対してクルド人テロリスト73人の送還を求めました。
北欧二か国のNATO加盟を支持はしたものの、テロリストの送還がされなければNATO加盟を阻止すると言いました。
――「強制送還」は日本でも今別件で話題となっていますね。
突き詰めていくとじつは「別件」ではなく、深い部分できちんと繋がっていますからね。
でも話が長くなるのでここでは割愛します。
――すべてはフラクタルに展開し、そして「もつれ」て描写されています。
そうです。「最小」と「最大」は表と裏の関係です。しかもどちらの特性も維持したまま
同時に重なって均衡して共存しているのです。
で、慌てたのが北欧二か国にいるPKKですよね。
ガリチアを潰しに来るプーチンに対抗するためにスウェーデンとフィンランドをNATOに加盟させ、欧米を後ろ盾にしてあらゆる活動をしようと思ったらトルコに対してNATOには加盟させることの同意は取りつけたものの、その条件としてなんと自分たちがトルコに強制送還されてしまう危険性が高まってしまった。
本音を隠して建前で押し通そうとしたら、建前だけが通ってしまって本音が潰された形になってしまった。なら彼らにとってNATO加盟など意味のないことになってしまったわけです。
――この時点ですでにQCの完全無欠さを感じます。
昨年12月にスウェーデンのPKKのメンバーとされる男性がトルコに送還されました。
しかしトルコとしては数人のPKKメンバーの送還で満足するはずがなく「全員」の送還を求めているでしょう。
PKKとしては露烏戦争というタイミングに乗じて「人権大国」であるスウェーデンとフィンランドをNATOに加盟させ、NATOを一枚岩としてロシアを叩きのめすつもりだったのでしょう。そういった意味において、「PKK」と「Азов」は志を同じくしていることがうかがえます。
しかしその計画をトルコが妨害しているのだと彼らの目には映っていたことでしょう。
ということで、私からは「PKK」と「Азов」はイコールで結ばれているものと見做されてしまうのです。 すると先ほどの「国を持たない最大の民族」という表現が俄然、説得力をもって「ガリチア」という存在を浮かび上がらせてくることになるのです。
――そこからスウェーデン国内で変な事件が多発してくるわけですね。
スウェーデン国籍を持つデンマークの極右団体の代表が、ストックホルムでイスラム教の聖典である「コーラン」を燃やすという事件を起こしました。さらに、スウェーデンにあるトルコ大使館前でもコーランが燃やされました。彼らは「反トルコ」「反エルドアン大統領」を叫び、トルコおよびイスラム教を冒涜する行動に出たのです。
クルド人の大半はイスラム教徒であるはずなのに、北欧にいるPKKはコーランを燃やすという暴挙に出ました。長い歴史の中で常に迫害されてきた「弱者」であるはずなのに、やることがずいぶんと過激だなあと思うと同時に、ということは彼らは一体何教徒なのか?という素朴かつ強烈な疑問が瞬間的に立ち上がりますでしょ。
――あくまで「念頭に置く」段階でとどめておきますね。
そうそう(笑)とりあえず念頭に置いておきましょうってことで。
彼らがコーランを燃やしたその表向きの理由は、「エルドアン大統領がスウェーデンの表現の自由に影響を及ぼそうとしている」ですが、それはすべて「ウソ」だということがすぐにわかります。主題をすり替えて人権を叫び弱者を演じるそのやり方は私から見ると「ガリチア」そのものと映ります。
――「ガリチア」はありとあらゆる団体、組織に侵入しますし、それどころか国そのものに寄生していきますからね。
「コーラン焼却事件」によって、トルコによる北欧二か国のNATO加盟支持は絶望的となりました。トルコへの抗議活動なんかしたばかりにNATO加盟への道がさらに強固に閉ざされる形となってしまったのです。これ、変なことでありおかしなことだと思いませんか?だってPKKは自らわざわざ墓穴を掘りに行ったわけですから。
――その折り重なるような塞翁が馬感はまさに「ホログラム」ではないですか?
そうそう。完全なるホログラムだとわかりますね。
わざわざ全世界の人々に対してわかりやすく事のあらましを見せてくれてるのです。
でもただ単に「ホログラムだ」だけじゃない。
すべては完全なる現実でありながら、しかし同時にホログラムでもあるわけね。
つまり現実とホログラムが同時に均衡し重なって「量子もつれ」を起こしているのです。
このように「量子意識」をもって物事を分析しなければ今の時代では何も見えないし解決しないのだということ。
――ということは、この一連の出来事や事件に没入してはならないということですよね。
そうです。感情的になったり夢中になったりすることなくかなり積極的に「量子意識」をもって俯瞰しないと、あっという間に「没入」させられますからね。
――うっかり気を抜くと一瞬で没入してしまいます。
それだけこの世を描写し投影するホログラムというものがあまりにも精緻であり、あまりにもリアルなのだということです。この世は「現実でありホログラムでもある」ということは、この世自体が量子もつれによって描かれているということです。
――トルコとクルド人についてのお話しをうかがっている中で「ガリチア」が出てきて「主題のすり替え」が出てきて来ました。この話題と懸案のカバールDS掃討作戦はどう結びついて来るのでしょうか?
ほとんど誰も触れない「ガリチア」ですよね。私の知っている限りでは元外務省主席分析官の佐藤優氏と元外務省条約局長で元外交官の東郷和彦氏が「ガリチア」について言及しています。
彼らはバビロン系南ユダに起源を持ついわゆる「カバールDS」です。烏克蘭ガリチアは、NATOをまとめて味方につけ、米国はもちろんのこと国連から世界中の世論を動かし、プーチンを失脚させロシアを壊滅させようとしています。そんなカバールDSの計画をトルコが防いでくれていた。つまりトルコが第三次世界大戦の勃発を防いでくれていた。
――トルコは現在の世界情勢の鍵を握っていたわけですね。
PKKの思惑とАзовの思惑は同じだと先ほど申し上げました。彼らはとにかくトルコが憎くて仕方がないのです。その思惑はバイデン大統領とも同じであるだろうし、満州関東軍系清和会とも同じであることがわかります。だから某ご婦人は児玉機関として謎の現地訪問をしましたでしょ。
――児玉機関?
児玉氏の側近の町井氏がかつて経営していたのが赤坂の高級クラブ「コパカバーナ」ですからね。
――首相官邸のすぐ近くですよね。
今話題の「永田町山王森ビル」もすぐ近くです。
――社名の由来がすごいんでしたよね。
そうそう。宮沢賢治の『注文の多い料理店』ですからね。
――まさに「人を喰う」ということですね。
尋常じゃありませんて。さらに隣が「お父さんホテル」で、はす向かいがあの「パレロワイヤル永田町」です。濃過ぎて頭がクラクラします。
――戦後の近現代史を理解していなければクラクラすることすらできないということですね。
そういうことになりましょうか。あ、話しが脱線してしまったので戻しますね。
カバールDSたちにとってトルコは憎き邪魔者となりました。さあ、このような文脈と構造を理解することによって2月6日の大地震について、より解像度の高い分析が可能となるわけです。
――あの地震にもやはり「深い意味」というものが隠されているのでしょうか。
憎きその地は自分たちの拠点でもあったわけですから。つまりこの地震自体がすでに「量子もつれ」を起こしている。ならばこの地震は「指環」によるある特定の人物による人為的なものとは考えにくい。
――トルコだけでなく隣のシリアも被災しました。
シリア北部ですよね。そこはシリアの「クルド人民防衛隊」(YPG)の拠点です。「YPG」はシリア国内に「国家内国家」を作ろうとしていました。「国家内国家」ってまさに「ディープステート」のことですよね。これまでずっと秘密にされ封印されてきたことをすべて白日の下に曝すために深い意味がいくつも重なって「量子もつれ」を起こして私たちの眼前に表出したのだと私は捉えています。