4007「日本DS終了と三次元ホログラム最終調整【後編】1」の続きです。
――トランプ大統領アメリカが、国連組織から脱退をし始めているということは、
じつは「日本」の動向が大きく関わっているということなのですね。
そりゃそうよ。
戦後の世界の枠組みは「日本をどうするか」ですからね。
その最大の懸案が解決の方向に動いた。
だから連合国の中心であるアメリカが撤退に舵を取った。
「ポツダム宣言」の第12条にちゃんと書いてありますよ。
十二、前記諸目的カ達成セラレ
且日本国国民ノ自由ニ表明セル意思ニ従ヒ
平和的傾向ヲ有シ且責任アル政府カ樹立セラルルニ於テハ
聯合国ノ占領軍ハ直ニ日本国ヨリ撤収セラルヘシ
今、この日本を「平和的傾向を有しかつ責任ある政府樹立」に向けて
具体的に動いているのは誰か?って話しですよ。
――となりますと、今、処理される側の勢力は焦っていますよね?
焦ってるなんてもんじゃないですよ。
四面楚歌の背水の陣の背に腹は代えられない状態でしょう。
――やたらと一斉に「スパイ防止法の制定を!」と叫んでいます。
「スパイ防止法」制定議論というのは、
1979年に統一教会系組織「勝共連合」が中心となって
設立された「スパイ防止法制定国民会議」以来、
ずっと統一教会の悲願となっているのね。
「スパイ防止法」と言ったら統一教会勝共連合なわけ。
最近なんでかわかりませんけれども、
やたらとスパイ防止法を言い出す政党が増えましたよね。
でももうそういうやり方は終わったのですよ。
梯子を外されて捨てられたのよ。
かつて岸信介がアメリカ(CIA)から
「スパイ防止法制定」の要請を受けたことをきっかけに
晋太郎、晋三とファミリーで統一して継承されてきたわけですけれども
2025年の今、そのCIAがひっくり返っちゃった。
だからその要請はもう必要なくなった。
そうなると、岸の残党満州統一清和会の人たちは
どう感じ、どう思うでしょうか?
――今さらそんなことを言われても受け入れられないでしょうし、
恨みを募らせて仕返しをしようと考えるかもしれませんね。
一歩間違えたらこれまた内戦の匂いすらしますよ。
ところで、日本国内で一番多いスパイは
どこの国のスパイだと思いますか?
――やっぱりアメリカですよね?
その通りです。
じゃあ、岸の残党満州統一清和会の人たちは
今、やたらとスパイ防止法を急いで制定したがっていますが
一体何をしようと考えているか手に取るようにわかりますよね。
――わかります。
そういうことなんだよなあ。
また同じ過ちを繰り返そうとしているのです。
こうして広島の平和公園にある慰霊碑に書かれた
言葉の意味が改めて理解できるというものです。
あの碑文の主語は本当は
「私たち全世界の人々」なのですが、
じつはもっと複雑で深い意味が秘められてる。
「スパイ防止法制定!」と叫んでいる人たちが
じつはスパイなんじゃないの?ということになります。
――歴史修正主義者が跋扈する日本となりました。
「自分が納得できる歴史を作らなきゃいけない」と 声の大きな勢力が叫んでいます。
2025年後半はまだまだ途轍もないことになっていく気配を感じずにはいられません。
ところで澤野さん、今回はひとまずこのあたりで区切らせてください。
こちらこそありがとうございました。
また何でも聞いてください!
――ところで活字版最新作はどうなっていますか?
すみません。
また加筆が始まってしまったので、もう少しかかります。
――然るべき時に、然るべきものが、然るべき形で放たれるのですね。
そういう気持ちで気張り過ぎないようにしています。
もう少しお待ちください。
完成しましたらよろしくお願いいたします。
――「事実は小説より奇なり」ですね。
戦後80年の節目を迎えた今、高校野球で沖縄県代表校が優勝旗を手にしたことには
巨大な意味を示唆されていると感じます。
今年の沖縄は、旧清和会議員によって、ひめゆりの塔の歴史が冒涜されました。
そしてさらにそれにオレンジ教代表が追い打ちをかけました。
1609年の琉球征伐から416年経ち、
1879年の琉球処分、廃藩置県から146年が経ち、
1945年の本土決戦までの時間稼ぎのために
捨て石として扱われてから80年経ちましたが、
沖縄の人々の心はいまだ晴れることはないでしょう。
こうした歴史を踏まえた上で、今年の甲子園の結果を眺めると
そこにはやはり必然的な光景であったのだと、
痛感せざるを得ないですよね。(澤野大樹)
――本当にそう思います。
澤野さん、ありがとうございました。
画像出展:Wikipedia
さて、前回7月の青森講演会では澤野さんは
かつての沖縄戦についても言及されていました。
そこで私は再度、今から10年ほど前に澤野さんが書かれた
琉球に関する文書を腰を据えて精読したのですが、
それを読んだ後で観戦した夏の甲子園決勝戦には
胸が熱くなるものがありましたよ。
海岸線に広がるエメラルドグリーンの海と美しい島は、
今でもまだ癒えぬ深い悲しみの歴史を背負っている…
膨大に溢れかえる情報の泉の中から
講演会や活字版から得たデータと合わせて
「これは一体どういうことなのか」
「それらをどう捉えればいいか」
といった意識状態で
大きな世の中の変貌を目の当たりにできることは
大変有難いことであり、同時に
「これからどんな変化を遂げていくのか」
という期待感も高まります。
2025年もあと4か月。
みなさん、また元気でお会いいたしましょう。
澤野さん、今回もありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
澤野大樹氏青森講演会主催
小野裕美子