2018年2月14日水曜日

1215「節分3」2018,2,14

 節分厄除護摩祈祷の願いをご縁の皆さんに案内していますが、今年は74名の方の祈願を事前にお寺に郵送してお願いしていました。その祈願をされた中の秋田のSさんが、慈眼寺の護摩祈祷にまだ訪れたことが無いので、是非とも節分護摩祈祷に参列したいということです。たっての願いですので、今年はお連れする事になりました。土曜日ですのでSさんと馴染みの他の方もお誘いし、総勢5名で慈眼寺に伺いました。

 お寺のHPの行事案内は以下のように紹介されています。
「慈眼寺では節分にあたる毎年2月3日に、皆様の一年の除災招福を正午より祈願致します。引き続き行われる鬼の調伏式は「福は内、鬼も内」と唱えられ全国から追い払われた鬼を一堂にあつめ蔵王大権現の法力により、 鬼を改心させるという儀式です。
 その後、改心した鬼や大阿闍梨によって福豆がまかれ、大勢の参拝者で賑わいます。」
http://www.jigenji.net/index.html

 塩沼亮潤大阿闍梨は1968年仙台市で生まれましたので、今年50歳になられます。プロフィールのところにお言葉がありましたので紹介します。
「朝起きて、今日も一日よろしくお願いします。
 と手を合わせ、いいことして、悪いことをしない。
 そして、夜、何事もなく、無事終わったならば、
 神さん、仏さんにありがとうございましたと感謝すること。
 これが立派な信仰だと思うのです。
 人生が行であり日々が行とするならば、行に終わりなし。
 すべての出会いに感謝しながら、
 一息一息を大切に、この命つきるまで・・・」
 http://shionuma-ryojun.com/profile/index.html

 この言葉の中に全てのことが、人としての生きる姿勢、信仰の極意が語り尽くされています。日々の生活が感謝行です。

 護摩祈祷は12時開始です。沢山の参列者が予想されますので早めに到着出来るように仙台を10時40分ごろに出発しました。慈眼寺のある秋保は内陸、山側ですので流石に積雪がまだまだ沢山あります。11時半に到着しましたが、お寺の駐車場は既に満車で、少し先の秋保大瀧の駐車場に誘導されました。そこからマイクロバスで送迎です。
 事務所で護摩木に祈願を記してお願いさせて頂きました。本堂は既に満席で入ることが出来ません。廊下で立って参列です。扉が開け放たれていますので本堂の蔵王権現を拝顔する丁度良い場所です。快晴の暖かい天気ですのでかえって気分爽快です。




 正午少し前に鐘が打ち鳴らされ、白装束の塩沼亮潤大阿闍梨が入堂されて節分厄除護摩祈祷が始まりました。太鼓が打ち鳴らされ、大阿闍梨の透き通る様な綺麗な強い響きの声が発せられ、儀式が進みます。護摩木に火が灯され、勢よい良く燃え上がります。般若心経が太鼓と共に響き渡ります。途中から5色の鬼が登場してお堂を徘徊します。






 13時丁度に祈祷は終わりました。それからは鬼の調伏式です。「福は内、鬼も内」と唱えられ全国から追い払われた鬼を一堂にあつめ蔵王大権現の法力により、鬼を改心させるという儀式です。





 皆さんに豆を配られて、本堂に集まった5色の鬼に一斉に豆が撒かれます。鬼達は改心し、調伏します。これで全ての儀式が終わりました。






 最後に塩沼亮潤大阿闍梨からお話がありました。
「皆様、ようこそ参拝くださいました。この節分行事ですが、護摩の前に早朝よりお祈りして御札のお願い、福寿を祈願しました。鬼がうろうろしましたが、この鬼さんに似た鬼もいます。そう、私の心も鬼になります。良いことが続くと良いのですが、悪くなると相手のせいにしてしまい、何でと相手を悪く思うのです。
 晴れの日、雨の日、良い悪いは半々で、良い時こそ注意で、好事魔多しです。節分は1年に4回あって、堂内の鬼は外へ放たれ出されるのですが、その鬼を堂に集めて調伏させます。蔵王権現はひじょうに力があり、悪魔を滅する豆です。豆で厄を払って良いものとする儀式をするのです。
 これから豆と餅を皆さんに撒きますが静かに、品良く受け取ってください。「福も内、鬼も内」です。」

 全てが終わって参拝の皆さんに御餅、お豆、お菓子等の色々なお土産を頂きました。その中に籤が入っていて景品を頂けます。私は塩沼亮潤大阿闍梨直筆のお茶碗を頂ける幸運に恵まれました。茶碗には「あるがままに」と書かれてあります。今年はこの言葉で毎日の感謝行に努めたいものです。



 1等賞はお米30キロだったようです。私はお願いしていた節分祈願の74名分のお札を受け取りお役目完了です。


 参拝者は優に1000名は居られた様です。長蛇の列でお土産、景品を頂きましたが穏やかな節分祈願の皆さんです。