2018年2月26日月曜日

1227「味噌2」2018,2,26

 2月18日はテンメイの味噌作り会でした。昨夜の雪で心配しましたが名取農場は積雪2センチほどだったようです。私の中山地区は10センチ弱の積雪でしたが、朝には太陽が輝き、良い天気になり雪も溶け始める程に気温も上がり一安心です。
 今回はO農場長他の面々が2日前から準備をして下さりました。ガスで大豆を炊くのですが最初は低温の影響か煮る時間が予定より大分要した様です。今日の参加者は20名ほどです。
 皆さんは名取農場に9時半集合ですが、私は真向法体操の修練会が10時から12時まであり、そちらで指導をしてからの参加になります。私同様に真向法に参加して味噌作りに参加の方も他に2人いましたが、恒例行事に参加を欠かさない皆さんが増えて来ています。

 例年味噌仕上がりで100キロで仕込むのですが、今年は106キロに少し増やしました。でもこれが1日で仕込む限界量の様です。1人に5キロで21人分です。
 今回は4回に分けてずん胴で大豆を煮ましたが、私が到着した12時45分頃には最後のものが煮上がり、大豆がミンチされてほぼ終わるところでした。
 高柳亭の部屋では皆さんが最後の混ぜ合わせ作業です。大豆と米麹と塩と煮汁を混ぜ合わせます。これで全量、106キロの仕込み完了です。





 最後の仕上げは4回に分けて作った全ての味噌だねを一緒にして、そこに阿無の塩を入れて、煮汁を少し追加して硬さをみて、水分量を加減します。ここは全員が参加して混ぜ合わせ作業を行います。皆さんの集合遺伝子、物語を入れることで能力ある味噌になる情報の注入が出来ます。後は5キロずつに計量して皆さんが樽に詰めて行きます。
 



 私は初回からフル参加ですから慣れたものです。不参加の2名のものも含めて15キロを樽詰めしましたが、今年も味噌は良い色合いで上品な感じです。煮汁も頂きましたが中々美味しい出来具合です。
 きっと今年の味噌は是までで最高の仕込みになったように思います。後はここから20人がそれぞれの保管場所に置いて、どの様な環境を作って、情報加算をして熟成させていくかです。嘘、偽りなくその答えが1年後に明らかになります。楽しみな事です。

 仕込みを終えたのは1時半を過ぎています。片付け、掃除をして昼食会場の用意です。この冬場でも農場で収穫できた野菜のサラダ、野菜がいっぱいの味噌汁です。この味噌汁の味噌は昨年仕込んで今日樽開けしたSさんのものですが中々良い味です。保管は高柳亭ですが毎月農場に来た時にお話をして熟成したそうです。農場野菜と相まって流石に美味しい味噌汁です。
 今、テンメイでは野菜の加工に工夫をして試行錯誤ですが、「でんでん虫」さんの米糠を使った白菜、大根、赤カブなどの糠漬けもテーブルに並びました。中々良い味で講評でした。


 販売用に大根の糠漬けを用意していましたが皆さんお求めになり、私も沢山購入しました。お茶は紫蘇茶でこれも農場で取れた紫蘇を乾燥させて作ったもので風味も豊かで良い感じです。
 また、乾燥野菜の赤カブも中々な味で、甘くて美味しくいただけました。今年は保存法の実験をして野菜の有効活用、長期保存の可能性を探る予定で皆さん取り組んでいいます。その試作品でしたが、皆さんに好評でした。

 始めて参加したFさんは幼稚園年中さんのお嬢さんをお連れになっていました。彼女は大豆のミンチのお手伝いもして、大豆のつまみ食いも沢山したようです。食事の時に出した農場に保管していた3年味噌を美味しい美味しいと口に運ぶのです。子供は身体が欲するもの、エネルギーを高めてくれるものは直感的に分かるようです。今回の味噌作りには、昨年秋のさつまいも堀りに参加した時に来たいと言ってので、目出度く念願が叶い、十二分に楽しめたようです。
 また彼女の妹さんはまだ3歳程です。彼女は名取農場のトマトは一人で手を出して黙々と食べるそうですが、スーパーなどで購入したトマトには手を出さないとの事です。大人は鈍くて麻痺している感性を本能的に駆使して己を守る能力に優れているのです。お父さんはまったくその方面は叶わないようですが、お子さんのそのセンサーの鋭さは大事にしているようです。子供を見る彼の破顔は嬉しそうです。

 東京から初めて参加のKさんも楽しめたようです。前々から味噌つくりに興味があった様です。昨年夏ぐらいに私と縁して、生体エネルギーに興味を持たれた毎月のように仙台の勉強会に通ってきます。奥様やお子さんの事を考えて必要なじんちを作り、健康家族を目指しているようです。
 食事も終えて皆さんから感想等お話会です。和気藹々と楽しく交流が出来ました。陽が傾くと風も強くなり寒さが増してきます。楽しい集いも4時には散会です。私はKさんを乗せて、天命舎での買い物に同行し、仙台駅に送りましたが、味噌作りは楽しんでいただけたようで良かったです。5キロの味噌樽を抱えて東京に帰られました。
 今回、仕込んだ味噌は2019年1月末の皆さんとの賞味会で出来具合が明らかにされます。私もとっておきの場所に置いてベスト環境で熟成を託して、1年後を楽しみに過ごします。