お話は配布の資料を説明しながらすすみます。般若心経の順読みです。
「普賢菩薩は白い象に乗って合掌しています。これは色即是空、空即是色を現わします。
色は無いのでどんな映像も作れます。1回消して真っ白にして次の自分の望ましいものを描けます。それはクリーンなもの。どうしたらクリアーに成れるか。それには身体を使う事です。頭を働かせるとそれは雑音になります。生活を単純化することです。生活の中に空白を作り、そこに浸ること。そして周りの事に耳を澄ませていることです。
心をクリアーにし、想いを心に届ける行法に、足運び法、読経、清掃、座禅が良いです。足運び法、読経は自分で決めた回数をすことです。
次に文殊菩薩ですが、ライオンに乗り剣を持っています。アフリカ系の神さまで、不生不滅、不垢不浄、不増不滅を現わします。
何かをすると抵抗観念が直ぐ集まってきてしまい、幸せに成ろうとすると益々不幸になります。前後裁断をして今、ここだけにします。過去に引き連れる人は過去の延長でしか未来が見られません。過去に引き連られて不安で未来を見るとエネルギーを取られてしまいます。
水遊び、気合、座禅などをして、自分の思いが湧かない瞬間を味わうことです。そして自分を許すことです。自分を許すと世界を許せますし、副作用はありません。
抵抗観念を断つ(解く)→前後裁断法(坐禅、水浴び、気合、座禅など、自分を許す、人と世界を許す)
ここまでは自力による想いが叶う心の作り方です。次からは自他力によるものです。
弥勒菩薩は乗り物は無く、耳を傾けている姿です。無色・・、無眼・・、無限界・・の処です。
何らかに乗る事はまだ向かっている事です。ここでは自分が世界の中心なので乗り物は要りません。どこでも波動を受診したら発信できます。心が柔らかくなり、共鳴板になることです。その為には良き師、良き経に付くことです。その波動に共鳴して同じ波動を出せるようになります。自分が世界の中心になり、新しい世界を作るのが弥勒さんです。
いろいろな会合やグループで集まっている人の姿を見ると分かります。恐怖心や欲で釣ることや、寄付を促すものはダメです。ねばならない、当然が出るものや、人を縛る人はダメです。良い波動の人に付くこと、幸せな振動の人に付くことです。嫉妬する人は不幸になります。成功した人のことを一緒に喜べる波動が良いです。隋喜法をすると良いです。
心を解いて楽器にする→共鳴法(良き師・経につく、髄喜法、座禅など)
私は19歳から禅を始めました。悟りが次々に出てきたのですが幸せではありませんでした。定職がなく、お金が無い。家内にぼろくそに言われ、孤独でした。悟っているのになぜ幸せでないのか、と思っていました。それが42歳で転換して、45歳からスタートしました。
フリーターだった私が、九州の進学校で物理の先生を募集しているのに、何となく履歴書を送りました。旅費を出してくれて、面接は受けたのですが大学は生物で物理は学んでいなかったのでテストは受けずに、雑談を1時間ほどして、すみませんと帰ってきた。しかし1か月後に電話があり、採用の連絡が来て驚きました。何度も確認して、でも不安で採用の確認書を送ってもらいました。
その高校は毎年東大に40人は入る進学校で、そこで4月から物理を教えました。毎日、参考書、テキストで勉強して授業に臨んだのですが、勉強したところが質問されて上手く答えることができました。その内に優秀でベテランと評価され、なんと1年目で物理で全国1の成績になってしまいました。でも私は是までとのギャップが大きくて付き合うのが大変でした。
10年目に教務部長になりましたが、普通ではありえないサプライズ人事でしたが、なぜかその役目をすることができました。自分の囲いがとれて、いのちの交流が出来ると、出来ない事は周りの人がやってくれるのです。ありがとうと言うと若い先生は喜んでやってくれます。次に教頭をやれということでした。教頭はいつも他校の校長等の天下りポストで内部出身では私が初めて教頭になりました。
私はフリーターで家を3軒建てました。新婚の時にマンションを買いました。収入が無く最初はローン組めなかったのですがどうにかクリアーできました。その800万で買ったマンションを1400万で売って1戸建ての、駅から20分歩く家を1700円で買い、それを3200万円で売って福岡にきました。今は福岡の中央区、大堀公園に1戸建ての家にすんで駐車場も経営しています。私はなにも計画していません。家内がみんなやっています。私は家にはコンプレックスがありました。小さい時は家が小さかったので大きいところに住みたいと思い、それが潜在意識に入っていたのでしょう。昨年から禅の会で使っている森の家は大きい民宿だったものです。
あれもこれも人生は出来ません。自然に心がクリアーになれば、掃除や整理をするようになってきます。
観音菩薩の観音は完全な他力で、蓮華ですからひとついのちで、全部に繋がっています。
それらは全部別に表現された自分の姿で、必要な時に入ってきます。ひとついのちの身内だから治すし、自分に必要だったら絶対に来ます。そして相手に必要なら与えられるのです。目標、計画を持たずにお任せしていると叶う世界です。
無智亦無得、以無所得故のところです。33観音を巡り、布施をするなど、自分で枠を超えて、自他を超えると新しいこと現れます。音を観じて、お任せして、幸せを感じることです。
ひとついのちの自覚で想いが叶う為には、お任せ法です。それは延命十句観音経を唱えること、布施行をすること、座禅などです。」