「二戸市の南の玄関口、馬淵川の清流を挟んでそびえ立つ景勝の地、馬仙峡は昭和25年頃、二戸市出身の故国分謙吉知事の命名によるもので、折爪岳とともに、昭和37年に県立自然公園に指定されています。
馬仙峡は馬淵川と安比側の合流点から下流の馬淵川の渓谷と、左岸の男神岩・女神岩、右岸の大崩崖一帯が指定地となっていますが、それぞれに四季折々の自然美で人々を魅了します。
男神岩(直下の川より180m)、女神岩(〃160m)の二つの巨岩は、硬い安山岩質の岩石から出来ており、長い間の浸食によってその景観美が作られました。大きさから言えば日本一の夫婦岩で市内を一望できるほか、新緑の春、葉群が色づく秋それぞれにすばらしい景観を見せてくれます。」
今回は車窓からの見学でしたが、馬仙峡男神岩展望台までは車で登る事ができます。そこから10分ほど細い尾根道を歩いて男神岩には登る事が出来ます。その岩上からの眺望は見事で、眼下に馬渕川、一戸、二戸の町並みまで見えます。展望台には以下の紹介があります。
「語り継がれる夫婦岩。
二戸市の象徴、馬仙峡の男神岩・女神岩。馬淵川の峡谷に、川面から180メートルの男神
岩、160メートルの女神岩という2つの巨岩が、並び聳えたっています。その姿は荘厳で神々しく、<夫婦岩>としての伝説を持ち、二戸の人たちに愛されてきました。その姿を近くで見るため、この展望台はあります。
標高250メートルからの眺望。
2つの岩を裏から回るように道を行くと、木で出来た素朴なつくりの<男神岩展望台>に着きます。男神から少し上流にあるこの展望台からは、男神岩と女神岩の雄大な風景を間近に、遠景に二戸市内を眺めることができます。馬仙峡、そして二戸を、じっくり見つめ味わってみる。秋になると、ここからみる紅葉は格別です。」
次の目的地は二戸市埋蔵文化財センターです。以下の様な紹介があります。
「二戸市内には、市内の皆様に親しまれている国指定史跡九戸城跡を始め縄文時代から江戸時代まで約600ヵ所の遺跡が確認されています。
二戸市埋蔵文化財センターでは、市内遺跡の発掘調査で出土した貴重な遺物を皆様に広くご覧いただけるように、出土した遺物の調査・整理・収蔵・保管といった作業を行い展示しております。
中世の最後の舞台となる九戸城を中心に、縄文時代から弥生・古墳時代を経て、奈良・平安・鎌倉まで、おおむね通史における紹介で展示スペースを構成しています。遺跡・遺構からの出土品が語りかけている声に耳を傾けることで、二戸市固有の地域や文化について考えていただく展示室です。」
こじんまりした展示室ですがこれから向かう九戸城の予備知識を得るには格好の資料館でした。