2019年6月21日金曜日

1711「運命法則3」2019.6.21

「でも、いつまでも坐禅しておられるわけではなく、また地上世界に戻ってきてしまうのだから、そうなると心の重荷も再び積み戻されて「いのちの車」が進む向きも、坐禅前と同じに引きもどされてしまうんじゃないですか」と質問する人がいるかも知れませんね。

 ご心配なく、もとに戻ってしまわないのです。坐禅の世界で、ハンドルを回すことが出来、「いのちの車」の進む向きを変更出来ました。「いのちの車」が地上世界に舞い降りてきて、回転している車輪が地面に着くと、この「いのちの車」は、坐禅の世界でハンドルを切った向きに走り始めます。離陸前に地上世界で進んでいた向きに再び引き戻されるということはありません。着地した瞬間に車が向いていた方向にそのまま真っ直ぐ進んでゆきます。地上世界では「慣性」が復活するので、進路をもとの方向に引き戻そうとしても、「慣性」がその邪魔をするのです。

 この場合は、地上世界での大きな「慣性」が、逆にあなたが新しい運命の方向に真っ直ぐ進み続けるための味方になってくれます。
 このように、坐禅したり、お経を称えたりして、少しの時間でもいいから、地上世界から離陸して慣性が小さな世界を体験して、その世界で新しい運命の方向にハンドルを切るという訓練をしておくと、地上世界だけにへばりついて生活している場合よりも運命の改善がはるかに容易になるのです。

 では、坐禅の世界の中でどのように運命のハンドルを切り替えればいいのでしょう。どういう意念のパワーで運命のハンドルを回せばいいのでしょうか。
 ニュートンさんの「物体の運動の物理法則」には三つの法則がありましたね。そのうち「慣性の法則」、「運動の法則」は、「いのちの運びの法則」としても応用できるということが分かりました。まだ取り上げていなかった「作用・反作用の法則」も同様に「いのちの運びの法則」として応用できるのです。
 「作用・反作用の法則」とは、物体Aが物体Bに力を加えると、それと同じ大きさで逆向きの力を物体Aも受けることになるという法則です。
 AさんがB君を10の力でパンチすると、Aさんの手にもやはり10の力の衝撃が与えた力とは逆向きにはたらくということです。「いのちの運びの法則」では、(力)は(意念)でしたから、AさんがB君に対して憎しみの意念を放つと、その憎しみの強さと同じ大きさ の憎しみの念を必ず受けとることになるのです。つまり、「差し出す手が、受け取る手」となるのです。

 この法則から、坐禅の世界で私たちが持つべき「意念」が分かります ね。あなたに何か目指す目標があれば、その目標をしっかり祈り(意宣 いのり)、それを心の中に定着させて、それを波源とする波を世界に発信します。そうすると、あなたの周りにその目標が叶った世界が、Uターンして 帰ってくるのです。 
 あるいは、「しあわせで生きがいのある人生」をおくりたいなら、私が坐禅中に祈っているように、『私にご縁のある皆さんが全員しあわせで生きがいのある人生をおくることが出来ますように』などと祈るといいと思います。

 「作用・反作用の法則」がはたらくので、人のしあわせを祈れば自分にしあわせが帰ってきますし、人が元気で生きがいのある人生が送れるようにと祈ると、自分にも元気と生きがい、やりがいがある人生が頂けるのです。