2019年6月23日日曜日

1713「運命法則5」2019.6.23

 このUFOの方向転換の方法は、私が前の文章(「運命の三つの法則」)で説明した「運命の転換法」と同じですね。
 まず、坐禅したり、お経を称えたりして、波動レベルを上げて、「慣性」を小さくしておいてから『こうありたい』と意志するのです。そうして地上の波動レベルに戻って来ると、もうすでに「いのちの運び」の軌道は変更されています。

 この「アップ&ダウン法」という運命転換の方法は、使いこなせるようになるまで、坐禅や読経をしっかり自分のものにする必要があります。
 すっかりマスターできると、UFOの場合と同様、瞬時に「アップ&ダウン」して、一気に運命の軌道を修正できるようになります。

 お名前は忘れましたが、ある高徳な禅僧(A老師としておきます)がいらっしゃいました。A老師の檀家の人があわててやって来ました。
「老師大変です。私の隣の家から出火して、私の家にも今にも火が移ろうとしていると電話がありました。何とかなりませんか」
 A老師は弟子に命じました。「コップに水を入れて持ってきなさい」弟子が持って来ると、A老師は、檀家の人の家の方を向いて、コップの水に指をつけて、家に向ってパッパと水をふりかけるジェスチャーをして「これでよし」とおっしゃったそうです。
 すると、その瞬間からなぜか火は一気に下火になって、檀家の人の家は類焼せずにすんだということです。

 檀家の人の家と老師がいらっしゃる処は遠く離れています。また指で散布した水なんてほんのわずかなもので、とても消火できるような分量ではありませんね。それでも火が消えてしまったのはなぜなんでしょう。
 それは、A老師が瞬時に無心になられて(つまり慣性がない世界に入られて)、その世界で消火の動作をされたからです。その世界には質量がないので、したがって距離も時間も大小の分量もありません。
 そういう慣性が生み出すものたちをまったく念頭に置かないで無心に消火の動作をされて、「火が消える」という向きに運命のハンドルを切っておいてから、再び地上世界に戻ってこられたので、その「消火」という意志が瞬時に実現したのです。

 禅に「十里向こうのロウソクの火を消してみよ」という公案があります。
 十里向こうと言われると、距離が意識に上りますね。それが「慣性」になるのです。ですから火が消せません。そんな時は、先ほどのA老師と同じで、距離がない世界に上昇して、その世界で、フッと火を消すという動作をすればいいのです。
 それがこの公案の正解なのです。この「アップ&ダウン法」が使えるようになると、人生での「炎上」も上手に消火できるようになります。

・マンスリー・メッセージ
 自分や人をジャッジしないこと
 いのちの能力への信頼をしっかり保持すること
 ヒーラーは3年たつとヒーリング能力が消えてしまうことがある
 なぜなら経験をつむと病気や患者をジャッジするようになるから