2020年8月29日土曜日

2131「リーダーシップ」2020.8.29

 昨日、8月28日に安倍首相が辞任表明をしました。8年7か月の長期政権も幕引きです。曲がりなりにも日本国のトップとして歴代最長に君臨できたのですからそれなりに力量があったのでしょう。いよいよ経済は流動化して新たな時代へと展開する事と思います。

 経済は経世済民を略したものとあります。
【経世済民】
世の中をよく治めて人々を苦しみから救うこと。また、そうした政治をいう。
「経」は治める、統治する。「済民」は人民の難儀を救済すること。「済」は救う、援助する意。「経世済民」を略して「経済」という語となった。

 本来の経済とは政治、教育、産業の3つが伴ってなされるものです。安倍政権が望ましい経済が為されたのか意見が分かれる所ですが、この間、国民が豊かになったとは思えません。
 政治は果たして如何だったのか?民主主義の様態をなすものの、ごく一部の利権に走ったきらいがあります。教育は?産業は?リーダーには国民のいのちと財産を守り、健康長寿で豊かさもたらすものを願うものですが、果たしてどうだったのか、これから問われる事でしょう。そして次なるリーダーの資質、能力、人間性に期待したいものです。

 経済アナリストの藤原直哉さんの2020年8月5日の「21世紀はみんながリーダー」では
「枠のないリーダーシップ」についてお話しされました。以下が要点です。
・本来のリーダーの姿・天の意を受けて...
・規制の外側と内側
・今だけ金だけ自分だけ
・枠を外れたときのへたりこみ
・結論を上が決めるから
・景気が良いとも悪いとも書ける世界
・歌舞伎の型・経営の意思決定
・腹がすわった将来展望と直感
・枠をこえて考え行動する
・枠を外すワクワク
・腹が据わらないままの枠外し_漂流
・天の理と地の理
・覚悟と哲学と方向性
・乱気流の中の飛行機・乱世は急いではいけない
・乱世の出口
・揺らぎを経験している人たち
・枠のない人生_泡沫のもの
・謙虚と畏敬の念と大自然の枠

 お話しの1部を紹介します。
 「枠、規制が外れて行く。これまでは、今だけ、金だけ、自分だけだった。枠の中で金を吸い取って利権でやってきていた。しかし枠が外れると、どうしたら良いか分からずにへたり込む。会社を辞めたサラリーマンも同じだ。
 これまでは書式、型に合わせて上の意向に従うしかなく、枠の中でするしかなかった。それは何の意味もない事だった。最後は直感でする。直感は訓練しないと得られない。生まれもっている直感では使えない。
 これからは枠の無い所を行くしかない。枠を外すとはワクワクすること。失敗を恐れず行動をする。元々枠は無い。しかし肚が座らないと本気でやれない。肚が出来ていないと漂流する。肚を括ってその都度、軌道修正をして行く。所詮この世で勉強するしかない。
 大宇宙の中に生かされてあるが、そこには天の理、地の理がある。それを学ぶことで理に従うと狂わずに行ける。それは水が高きから低きに流れるが如く、その水の如くに行く。最後に行くところが分かっている事が重要だ。
 当面、肚を据えてゴールを目指す。止まると流される。その為に学問、哲学を持って行く。乱世は慌てては駄目。安定して出口へ向かって進む。混乱の前に何処へ行くかを決めておく。行く所が分かっていたら時間がかかっても行ける。
 目標を持って天の理、地の理をわきまえて行く。その時に是までの経験が強みとなる。そこでのゆらぎは大事だ。自由に何処へも行けるので一番危険だ。安全な所か、危険な所か、その判断が大事だ。
 枠の無い人生は楽しい。束縛を受けないが大自然の枠は無視しては駄目だ。謙虚に自然への畏敬の念をもってやらないと駄目だ。人間の認めたもの、適宜のものは1時しのぎのものでしかない。今回のコロナを通して、大自然の理を基に成長する。」

 これからの国のかじ取りはリーダー如何ですが、私達の身近でも、各自が同様の視点で自分の生き方を選択し行動し、切り開いて行く必要があります。その時に必要なことは、何処へ誰と向かうかです。そこでは縁する良き仲間が大事です。リアルな場での関わり合いの中で学び培い、慈しむ実践を通して未来が展望出来、理想郷を具現化出来そうです。いよいよ楽しみな局面を迎えます。