2020年8月8日土曜日

2122「謎8」2020.8.8

 そして極めつけの新知見を紹介します。2020年8月1日のイン・ディープさんの以下の記事で「細胞の状態は自分の意志で完全に変化させられる」というものです。これが可能であれば未来は明るいでしょう。興味深い内容で、長文ですが全文をそのまま転載します。

細胞の状態は自分の意志で完全に変化させられる」ことを突き止めた米国CIAの研究。そして、不安とストレスは細胞の免疫力を徹底的に弱くする事実から思う「真の感染症予防」 
感染が拡大している国で感染が拡大し続けるのが当たり前の理由
 日本では全国的に、新型コロナウイルスの感染者数が過去最多だとか、独自の非常事態宣言だとか、新たな休業要請だとか、そういう報道ばかりが目につくようになっていまして、これはアメリカでも同じように、各地で感染者や死者数が最多となっているような報道が多いです。
 アメリカのテキサス州などは、以下のグラフのように感染者数の増加に収拾がつかなくなっていて、この感じは日本も似ているかもしれないですね。


 では、世界全体がこんな状態なのかというと、明らかにそうではなく、まったく感染者も死者数も増えていない、あるいは減り続けている国や地域もたくさんあります。先日の記事で記しましたスウェーデンのように、感染者も死亡者もゼロの日が多くなっている国も多いです。
 そして、「感染者と死亡者が増加し続ける国と、そうはならない国の差は何か」と、グラフと各国の状態を見ますと、それは明らかでして、まず表面的には、
「マスコミが不安を煽り立てている国は感染者が増え続けている」
ということが比較的明白で、そして、その影響も含めて、
「国民が新型コロナに不安や恐怖を感じている国ほど感染者が増えている」
ということも、わりと明白となっています。
 まあしかし、こんなことは書くこともバカバカしいほど当たり前のことでもありまして、つまり、
「不安と恐怖とストレスが増大すればするほど人間の免疫力は下がる」
ことが医学的にハッキリしているのですから、感染者を減らしたいのであれば、不安とストレスの要素を取り除くしかない気はします。
 若い人たちは遊べないことや、友人たちと気楽に会えないことに対してのストレスが大きいでしょうし、高齢者の方々は若者以上に「孤独の心理的ストレス」がかなりの問題となっていると思われます。この状態で感染拡大を抑制するのは無理ですよ。

 この、「不安と孤独とストレスが感染症に対しての免疫を弱める」というのは現代医学での基本中の基本の概念のはずで、しかも最近出た話ではないです。
 たとえば、以下は、アメリカ最大の心理学の学会であるアメリカ心理学会(APA)が 2006年に出したニュースリリースからの抜粋で、1980年代には、すでに「ストレスが免疫を下げる」ことがわかりはじめていたことが記されています。

ストレスは免疫系を弱める
Stress Weakens the Immune System  American Psychological Association

友人と会うこと、リラクゼーションの増加は免疫と健康を強化する
 精神神経免疫学では、心の状態が自分の健康状態に影響を与えることを明白に示している。
 1980年代初頭、心理学者ジャニス・キエコルト-グレーサー(Janice Kiecolt-Glaser)博士たちの研究グループは、ストレスと感染症を結びつけた動物実験に興味を持った。
 1982年から1992年まで、これらの先駆的な研究をおこなった研究者たちは、大学の医学生たちの協力により、学生たちの免疫力が 3日間試された単純なストレスの下で低下していることを発見した。
 ストレスのかかった被験者の学生たちには、腫瘍やウイルス感染と戦うナチュラルキラー細胞の数が少なかった。彼らの体では、免疫を増強するインターフェロンの産生が停止されており、感染と闘う免疫細胞である T細胞は、感染への刺激に対して弱くしか反応しなかった。
 その後、2004年に、米ケンタッキー大学の科学者と、ブリティッシュコロンビア大学の科学者が、ストレスと健康に関する 300近くの研究に関する医学論文を調査した。
そのメタ分析で興味あるパターンが識別された。
たった数分間、人々にストレスを与えた研究室での研究では、ある種の「ファースト・レスポンダー(免疫システムの感染源に対しての最初の反応)」が衰弱の兆候を見せることが見出されたのだ。
 たった数分間のストレスでこのような反応があり、そして、実生活でのストレスの期間といえる数日からあるいは数ヶ月、数年間というような期間のストレスに対しては、免疫のすべての側面の機能が下がった。
 したがって、長期間、または慢性的なストレスは、ヒトの免疫システムを破壊する可能性があるのだ。
 なお、2005年のアメリカの研究では、社会的孤立と孤独感が、特に高齢者や介護が必要な人々の免疫力を弱めていることが見出された。
ここまでです。