2021年8月27日金曜日

2437「はなればなれの君へ。(前編)2」2021.8.27

満州国を創り上げた「父」には夢があった。バビロン系南ユダ王国2部族パリサイ派たちの

悲願である「理想郷」を作りたかった。しかしすべては敗戦によって失われました。

 

――彼らはそれを諦めることができたのでしょうか?


表向きは諦めた素振りをしなくてはなりませんでしたよね。でも彼らはバビロン系ですし、

しかもヤハウェを裏切り、自ら分離独立した勢力の流れでもあるわけですね。そのしたたかさと往生際の悪さがあったからこそ、これまで生き延びることができたといえますでしょ。

彼らの特徴というのがありまして、絶対に謝らない、責任を取らず他者に転嫁する、被害者を加害者にすりかえる、口先で卓越した詭弁を弄し相手を黙らせる。

このような洗練された「技術」をもって、数千年の風雪に耐え生き延びてきたのです。

つまり彼らの辞書には「諦める」という文字はないのです。日本の彼らは関が原の戦いから268年間ずっと一度も諦めることなくチャンスを待ち続けたくらいですから。

 

――つまり満州国の「父」も諦めなかった?


そう絶対に諦めなかった。しかしA級戦犯を免責され米国の傀儡として、「反共の防波堤」としての日本を維持し、さらに対米従属派として「清和会」の礎となった。

でも自らが先頭に立ってその夢の実現に奔走することは許されない状況となっていました。

そこで彼は「血盟団」時代からの同志の娘で、学生運動に参加していた彼女に一縷の望みを託したのね。

 

――それがSだったのですね。


そう。細かいことは端折りますが、彼女は中東に渡り、中東アラブ、イスラム教、パレスチナの人たちに世界共産革命のイロハはもとより、ありとあらゆるテロのやり方を教えていった。そうやって彼女はイスラム国、アルカイダ、そしてタリバンといったイスラム原理主義勢力の基盤を作っていった。だからタリバンも「学生」っていう意味なのです。

自爆テロというのは大日本帝国直伝の神風特攻そのものであり、その自らの命を懸け、国や信仰のために投げ出すことこそが聖戦(ジハード)なのだと認識されていった。

また満州国といえば「アヘン貿易」ですね。それがわかった上でアフガニスタンを見てみますと、アフガニスタンは世界最大のアヘン、ヘロイン生産国です。全世界のヘロインの90%以上がアフガン産です。アフガンでケシの栽培を行っているのがタリバンです。

 

――いろいろ受け継がれているのかもしれませんね。だからパレスチナやイスラム原理主義勢力が、その「父」系のDSなのだということになるのですね。


そうです。彼女は2000年11月8日に日本国内で逮捕されましたよね。移送される時に彼女は笑顔で親指を立てました。そこには些かの悲愴感もなく、むしろ充実感と達成感すら漂わせていました。彼女の中では「完全にやり切った」という意識があったように私には見えました。彼女は自らに託された「任務」を完遂したのでしょう。

 

――人に歴史あり、といいますか、私たちの知らない壮大な計画があったのでしょうね。


想像を超える壮大なシナリオに忠実に動いていたと思います。

そして、彼女が逮捕された10か月後、何が起こりましたか?

 

――2001年9月11日ですね。


そう。彼女がすべてを授けた「教え子」たちが、忠実に「父」の悲願を継承するのだという

明確な意志を誇示するかのように、彼らはニューヨークの高層ビルに神風特攻を行ったのです。

 

――ああ、そういうことだったのですね。


その神風特攻は改めて「父」の思想や理念をこの世界に具現化させるのだという強烈な意志表示となりました。そしてそれは同時に、世界に対しての「宣戦布告」だったのです。

これはある意味「父」の怨念でもあった。彼がもっとも憎んでいたのはアメリカでしょ。

自らの聖なる理想をすべて破壊したアメリカを心の底から恨んでいたことでしょう。

しかしそんなアメリカに面従腹背を強いられた。だから彼の心の底には、「いつしか必ずこの仕返しをしてやる」という強烈な復讐心が消えることなく燻り続けていた。

それはつまり、いつか必ず、再びアメリカに宣戦布告し、そして勝利し、「YP体制」(ヤルタ・ポツダム体制)という憎むべき「戦後レジーム」を覆し、新しい世界秩序の地図を塗り替えてやるという強烈な怨念です。

 

――それでブッシュは相手を明言せずに、「テロとの戦い」と表現したのですね。


相手が恐ろしすぎる「妖怪」であり「化け物」だからですよ。そしてこの瞬間に世界は一変したのですよ。その瞬間に世界は震撼した。それまでの戦争と言ったら、国と国、民族と民族というように、誰の目にも明らかな図式であり構造だったでしょ。

しかしこの「テロとの戦い」というものは、相手は猛烈なグローバリスト集団であり、つまり「トランス・ナショナリズム」(脱国家・超国家)だった。

しかも表の世界ではなく水面下で動く。そして彼らは「狂信的な信仰」によって、自らの命を懸けて突っ込んでくる。しかも姿が見えない。首謀者の正体が見えない。国境が意味を持たない。まさに「国際根拠地論」そのものなのですよ。これが「ディープ・ステート」なのですよ。

 

――2016年にトランプ大統領が登場して、彼らの計画が狂ってしまったのですよね?


オバマ、ヒラリーという米国の猛烈なグローバリストと共に、日本では「父」の外孫がそれを率い、世界のDSが結束して最終局面に突入し、世界同時多発共産主義革命を起こす計画だったと思います。そしてそのグランドフィナーレを飾る盛大な祝賀会が「TOKYO2020」だった。しかしその「TOKYO2020」の水面下での実質的な目的がすべて失敗し、本当に普通の純粋な単なる国際スポーツフェアになってしまったわけね。

せっかくそれに合わせて「淡路島」を設えてきたのよ。かつて満州でやろうとしていた理想郷がすべて潰され、しかし諦めることができず、じゃあもう一度それを日本に作りましょうと、それは「新生フグ計画」として、日本に「新しいエルサレム」を作ろうとしてきた。

「淡路島」の「あ」は「アルファ」、「わ」は「オメガ」ね。

 

――『新約聖書』にある記述ですね。


新約聖書『ヨハネの黙示録』の第21章6節にある「わたしはアルファでありオメガである。

初めであり終わりである」を表す、バビロン系南ユダ「ナザレ派」の聖地。そこに集うのはパリサイ人。これは「私たちが完成させたオメガはかつて潰されたが、今こうしてアルファに立ち返ることができたのだ」という日本のカバールDSたちの復活記念に相応しい地でもあるわけ。日本に侵入してきた彼らが本州侵略の拠点とし、だからゆえ「国産みの島」と名付けた地。そこは縄文じゃない弥生の本拠地として選ばれた。

 

――彼らは縁起と意味付けに固執しますよね。


「新しいエルサレム」とは方便で、本当は「新しいバビロン」のこと。大いなる「ひとつ」だったヤハウェから「ひとり」を抽出し分離独立した勢力。「ひとつ」を失った寂しき「ひとり」のために、たったひとりの偶像を拝ませた勢力。今度は誰を「皇帝」として拝ませようとしたか。

 

――「A」ですね。


そう。そしてその計画はまだ終わっていない。ガースーが意図的に失策を重ねるのも、

すべては「やっぱりAさんじゃなきゃダメだ」という世論醸成のための意識操作なのだということに気が付かなきゃならない。ガースーはそれをやり遂げることによって引退後の「安寧な老後」を期待しているわけ。

 

――その意識操作にスピの一部もそれに加担していますよね。


はい。日本の政権中枢はスピ系ですからね。この期に及んで尚、再び言い始めている人たちがいます。「カバールDSをやっつけよう」と言っている人たちがじつはカバールDSそのものだという悲劇がこの日本では特に顕著であると思います。

 

――水面下ではみな繋がっているように思えます。


想像を超えるネットワークで繋がっていますよ。先日の五輪の開会式のパフォーマンスの背後には、その人選の大部分に「富ヶ谷の妻」が関わっていると聞きます。

あれはまさに幕末の「ええじゃないか」狂騒の現代版だったと思います。「ええじゃないか」は幕末に行われた「明治維新とは神の思し召しである」という日本初ともいえる大規模な

プロパガンダ人心操作だったわけですからね。

 

――幕末からすでに日本にはオカルト分野が権力層に浸透していたのですよね。


ソロモン王がモレクの偶像崇拝を始め、古代イスラエル王国は北と南に分裂させられ、

南ユダ王国はバビロンに捕囚され、バビロンであらゆる魔術と呪詛を身につけ、ユダヤ教を生み出し、バビロニア・タルムードを手にした。

そのバビロンから伝わった西洋神秘主義オカルト思想とキリスト教、さらにユダヤ陰謀論とユダヤ同祖論、平田篤胤の「平田神道」からの「復古神道」、いわゆる「古神道」という新興宗教に吉田松陰のグローバル侵略テロ思想とがミックスされたものが明治新政府ですよね。つまりベースはオカルトなのです。

そしてそれでもって世界支配を企てた思想が「国家神道」という化け物だったわけね。だから今でも日本政府の中枢はオカルトなのね。

その明治新政府を構成する中枢は、1592年から1593年の「文禄・慶長の役」で秀吉が朝鮮半島から捕虜として連れ帰り、薩摩と長州に居留させていた中国遼東の東北部の山岳地帯にいた女真族のひとつ「建州女直(真)」らで占められていたわけですよ。

この建州女直らがかつて建てていた王朝が「金王朝」ですよ。建州女直らの聖地が「白頭山」です。この「女真族」が民族の名称を変更して「満州族」になったわけですよ。

その金王朝の地、建州女直の地がのちに満州国となり現在の北朝鮮北部の一部となっているわけ。そして1932年に大日本帝国の傀儡国家として建国されたその「満州国」の生みの親であり、「満州国」を「私の作品だ」と言ったのが岸信介だということよ。

 

――名前出しちゃってますよ!それが先ほど何度も出てきた「父」なのですね。すべて繋がっているということですね。しかしこれは複雑怪奇ですね。現在の北朝鮮問題を考えようとしてもただでさえ難しい話題なのにさらにこのことを無視してはじつは何も見えてこないですよね。


そう、まさに複雑屈折していますでしょ。明治維新以降77年間に日本が行った戦争はすべて朝鮮半島の利権を争ったものです。なぜあの地にそこまで固執していたのか、それはウラン採掘やレアメタルのためだけじゃない。彼らにとっては郷愁に駆られる忘れ得ぬ地なのね。

 

――この部分を理解するとこれまで見聞きしてきた様々な報道などがまったく違った解釈になってきますね。


あとからジワジワ効いてきますよ。つまりですよ。私たちがこれまでずっと信じ込まされてきた明治以降の「近代日本」というものと、本当の「近代日本」の姿というものの間に途轍もない乖離があるのだということ。私たちはそんな本当の「日本」の正体について、これまで1ミクロンも知らされていなかったのね。

なぜ知らされていなかったのかというと、これがじつは日本最大級のタブーのひとつであるからなんだよね。だってそんな彼らが「大和魂」とか「大和撫子」とか喧伝して外来侵略者による虚構の民族主義を広めちゃっているわけだから。

 

――本気で国の安寧を願う真面目な人や本気でこの国の未来を憂う人ほど騙されてきたということですね。


たとえば「大和」(やまと)っていうのはグローバル思想でありカバール思想ですよね。

だから私は「大和」という言葉は使ってないでしょ。「大和」っていう言葉は、満州国の石原莞爾らが主張した「五族協和」や「王道楽土」と同様に、日本国民の良心を利用する形で拡散された概念です。それは明治維新の時の「攘夷の流れ」とは真逆でしょ。

彼ら満州グローバリストたちは、最初は「攘夷」と言って外国を撃ち払い追い出そうとしましたけど、自分たちが権力を握った途端に、今度は「世界全体を大日本帝国にしてしまえ」とそれこそ「八紘一宇」、つまり「地球大日本帝国化計画」をやっちゃったわけだよね。

つまりその「攘夷」はグローバリストたちの方便だったということ。

 

――「ヤマト」はヘブライ語で「ヤ・ウマト」(神の民)だという説がありますが?


パリサイ派靖国右翼がそう言っていますよね。彼らは「ヤハウェ」を裏切り訣別したんですよ。ですので彼らがそこで言っている「神」というのはモレクのことです。

 

――巧妙に幾重にも細工がしてあるのですね。


はい。また大和朝廷が奈良に入った呼称が「ヤマト王権」ですから、ということは「ヤマト」というのは縄文、そして日高見国を侵略し虐殺した側が使っているものです。

「大和心」などじつに不気味な言葉です。国あるいは民族全体に均質化された心情などというものは存在しないのですよ。人の心というのは1億人いたら1億あるわけですよね。

それを為政者の都合によって包括的に統合していこうという思想は、グローバル思想なのだということです。といいますか「大和魂」を広めたのは本居宣長でしょ。国学の流れの中で肥大化させられていったのだと考えます。

 

――「大和」という言葉は政治的に用いられたもの。澤野さんはそんな「大和」とは真逆とも思われる「縄文スピリット」という表現されますよね。


「大和魂」の「魂」とは精妙なスピリットのことを指すものではなく、強制的なイデオロギーに阿諛追従(あゆついしょう)し、「ひとつ」から分離した「ひとり」がネジのひとつとして己を放棄し差し出し、「ひとり」の集合体としての「絆」でもって「ひとつ」を擬態形成する心構えのことを意味します。

ここで表現される「魂」の意味というのは、一方で「縄文スピリット」というものは、ただ素朴に「ひとつ」というものでしかないわけです。ただしその「ひとつ」には無限に解釈される世界が広がっているということ。

つまり「大和魂」と「縄文スピリット」は真逆というより、「逆位相」にあるものなのだと考えています。(澤野大樹)

 

「はなればなれの君へ。(中編)」へ続きます。

今回の澤野大樹氏ブログインタビューは、前編・中編・後編と三部作でお届けいたします。